【ライブレポート】つりビット、みんなで作る赤坂BLITZへの道。長谷川「みなさんが受け止めてくれた」

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平均年齢がまだ15.8才、「いつか世界を釣り上げます」というキャッチフレーズのもと、歌って踊って釣りに打ち込む5人組アイドルグループとしてつりビットが誕生して3年。2016年はAKIBAカルチャーズ劇場にて隔月週に定期公演<月曜フィッシング劇場2016 ~歌って踊って釣らNIGHT!!~>を開催してきた彼女たちが、9月12日に行なった同公演で以前から予告していた“重大発表”の内容をついに明らかにした。

◆つりビット ライブ写真

公演中に竹内夏紀が、きたる2017年2月26日にワンマンライブ<赤坂サカナ! ~みんなで釣ろう赤坂BLITZ~>をグループ史上最大規模となる赤坂BLITZで開催することを発表すると、その瞬間客席からは大きな拍手がわき起こり、場内はしばし歓喜に包まれた。以下、この日のライブの模様をレポートしたテキストとともに、終演後、各メンバーが語ってくれた赤坂BLITZに賭ける熱いメッセージをお届けしよう。

2016年4月11日からAKIBAカルチャーズ劇場にて始まったつりビットの定期公演。毎回決まったテーマに基づいたセットリストやカバー曲が楽しめるのはこの公演の大きな魅力。今日のテーマは何だろうとワクワクしながら開演を待っていると、「ウロコ雲とオリオン座」で着ていた純白の衣装をまとった5人が舞台に登場。秋の訪れを感じさせるナンバーで始まるのかと思いきや、ライブは人気の高いサマーチューン「裸足のマーメイド」で爽快に幕開け。つりビットらしいピュアスマイルをたっぷりファンに投げかけた後、マイナー調の「サバイバルドリーム」が始まると表情は途端にクールに。曲調に合わせてつりビットの大人びた雰囲気をステージから醸し出していく。

序盤から対照的なつりビットの魅力をそれぞれの曲で見せつけた後、挨拶の後にトークが始まると今度は10代ならではのはち切れんばかりのおしゃべりパワーが炸裂。そのわしゃわしゃトーク(笑)の中で、今回のテーマが“君といた夏”だということが分かった。「今年、ファンのみなさんと過ごした思い出を表現していきたいと思います。2曲続けて聴いてください」と長谷川瑞が話をまとめ、始まったのは「ラムネ色のスケッチ」。アコギのストロークが夏のせつない思い出の記憶を呼び起こしていくと、安藤咲桜がファンもハッとするような憂いある表情を浮かべて曲の世界観を表現する。

ここで入ったMCでは、メンバーたちがこの夏参加した<音霊 OTODAMA SEA STUDIO 2016>のライブの合間にバーベキューをしたとか、「渚でラテアート」がビーチというシチュエーションにぴったりはまって嬉しかったなど、夏の思い出トークで盛り上がった。

そこから次に始まったのは今回のカバーソングに選ばれたZONEの「secret base ~君がくれたもの~」。夏の終わりを象徴するZONEの神曲を、彼女たちは一人づつリレー形式で主メロを歌い継ぎ、Bメロでそこに美しいハモりを重ねた後にサビを5人がユニゾンで歌うというテクニカルな歌唱にチャレンジ。そうして、歌だけで会場全体を深く感動させた後、アッパーなのにせつなさがちりばめられたコード展開が印象的な「真夏の天体観測」を続けて披露。最後は、5人が望遠鏡をのぞいて流れ星を追うキメのパフォーマンスでドラマチックにこのブロックを締めくくった。



歌い終えた後はホッとした表情で「あー緊張した」と5人が口々につぶやき、「(カバーで)難しい曲に挑戦したからMCの間もソワソワしてた」と安藤が告白。「だから、MCしてても誰も相槌入れなかったもんね?」と竹内がみんなの同意を求めると、小西杏優が「申し訳ねぇ」と謝り、観客を笑わせた。そして、今回のカバー曲に最も思い入れがある長谷川が、この曲がアニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』エンディングテーマに起用されたことをファンに紹介。アニメ最終話のラストシーンを4人に見せたところ、みんなが大号泣したことを観客に興奮しながら話していた。

その後は、今期その長谷川がセンターを任命されている「ニガシタサカナハオオキイゾ」で客席は大盛り上がり。“釣り上げて”の振りでお客さんとの一体感も高まったところで、粉雪が舞い散るウインターソング「バニラな空」、そして聞間彩が観客にタオルを求めて「爆釣御礼」を投下。長谷川の“釣って釣って釣り上げて”のコールに合わせて、つりビットならではのタオル回しを場内一丸となって楽しみ、素晴らしい一体感を作り上げた。



そして、竹内が「この間“重大発表がある”といってたことなんですけど」と観客に話しかけ、客席が静まりかえったところで「私たち、2月26日に赤坂BLITZでワンマンやります」と伝えると、場内には大きな歓声とともに割れんばかりの拍手がわき起こった。「今までで一番大きなステージです。2月まで私たち、精一杯頑張るんで、みなさんも一緒に頑張ってくれますかー?」と長谷川がファンに尋ねると、観客は再び大拍手でメンバーにエールを送った。ファンの中から自然と「赤坂BLITZ、釣ろう!!」「釣ろう釣ろう!!」という頼もしい声があちこちで上がりだす。

「つりビットは“みんなで作るつりビット”がテーマ」と常々伝えてきた竹内。赤坂BLITZはグループ史上最大キャパ。けれども、定期公演を積み重ねるごとにこうしてダンスや歌、カバー曲のクオリティーをレベルアップさせてきた本気の彼女たちと、それを後押ししてきた本気のファンが一緒になって頑張れば、きっと成功する。場内がそんな希望感に満ち溢れたときに、その気持ちをさらに高めるような「負けないガッツ ~いつか世界を釣り上げます~」がスタート。ここで、メンバーとファン一体となって本気で赤坂BLITZを勝ち取ろうとお互い誓いあった後、最後に「ウロコ雲とオリオン座」で秋の始まりを感じさせて、本公演を美しく締めくくった。

つりビットは頼もしいファンとともに、2017年2月26日、赤坂BLITZでいったいどこまでの大漁シーンを作り上げてくれるのか。ぜひとも、当日は会場に足を運んでその目撃者になって欲しい。

取材・文◎東條祥恵

◆赤坂BLITZライブに向けて つりビットからのメッセージ
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365日、アイドルが作るアイドルメディア Pop'n'Roll 準備号創刊

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