桑田佳祐、SG「君への手紙」初回盤に本人直筆の手紙封入。横アリ年越しライブも決定

桑田佳祐の新曲「君への手紙」が、“手紙”にちなんで11月23日“いいふみの日”にシングルリリースされることが決定した。

「君への手紙」スペシャル・ショート・ムービー

「君への手紙」は、生ギター一本で始まるものの、60’s風のビートポップ・フレイバーがメロディに漂うロッカ・バラードだ。独白のようでありながら、大切な友へと語りかけるようなメロディとメッセージがやがてサビでエモーショナルに昇華する感動的な作品である。

この作品が生まれた経緯を桑田はこのように語る。

「映画『金メダル男』の主題歌として書き下ろしました。監督であるウッチャン（内村光良）から手紙でオファーをもらったんです。だからあらすじをなぞったりするのではなく、“僕はこの映画を観て、こう感じましたよ”と “返事の手紙”を書くように作りました。手紙の書き方って、時候の挨拶から始めようと、そのあと筆がどこへ逸れようと自由じゃないですか？　だから自然と、湧き上がるがままに書き連ねることで生まれた曲ですね」

“湧き上がるがまま”に生まれたことで、「君への手紙」は、桑田が普段“人”“友情”を大切に思う気持ちが素直に音源化された曲とも言えるだろう。さらに映画とのシンクロについてを桑田はこう語る。

「映画とは程良い距離感で作っていたつもりが、気付けば最後にはどちらも同じゴールを目指していた。映画の主人公は、挫折してもチャレンジし続ける。挫折した後の孤独は僕にも経験があったし、だからこそ夢に向かう人にガンバレと言いたくなった」

また、シングル「君への手紙」の初回限定盤は、なんとその名の通り“君への手紙”仕様となることも明らかになっている。ファンへ宛てた桑田佳祐直筆による手紙、さらには歌詞が書かれた便箋や切手風のステッカーなどが封筒に封入され、まるであなたのもとへ届けられたレターセットかのような、スペシャルパッケージになるようだ。そこにどんなメッセージが書かれているかは、もちろん開封してからのお楽しみだが、日々の主なコミュニケーションツールがメールなどのデジタルガジェットに席巻されている現代において、やはり「手紙」は、人の気持ちの温もりを伝えられる手段であることを思い出させてもくれる企画だろう。

▲シングル「君への手紙」初回限定盤

▲シングル「君への手紙」通常盤

▲シングル「君への手紙」アナログ盤

なお本日より、「君への手紙」のスペシャルサイト（http://special.sas-fan.net/special/kimienotegami/）がオープンし、YouTubeではスペシャルショートムービーも公開された。


また、年越しライブの開催が同時に発表されている。ソロとしては、2012年以来4年ぶりとなる恒例横浜アリーナでの年越しライブとなり、その公演タイトルは、＜桑田佳祐 年越しライブ2016「ヨシ子さんへの手紙 ～悪戯な年の瀬～」＞に決定。タイトル中に、「ヨシ子さん」、「君への手紙」、「悪戯されて」と、今年次々と発表された新曲のタイトルが盛り込まれていることからもわかるように、2016年の桑田佳祐の精力的な活動を、改めて体感することができる充実のライブになりそうだ。

3月26日に、自身のラジオ番組「桑田佳祐のやさしい夜遊び」を宮城県女川町から生放送し、地元のお客さん50人を前にライブを行うというサプライズがあったが、実質的には桑田がステージに立ってライブ公演を行うのは、昨年2015年8月17日、18日に日本武道館で行われたサザンオールスターズの全国ツアー＜おいしい葡萄の旅＞追加公演以来約1年4か月ぶりのこと。例年通り12月27日、28日、30日、31日の4日間にわたって開催されるが、いつものように即日完売のプレミアムチケットになるはずだ。

さらに、4日間公演の最終日であるカウントダウン公演のメモリアルなステージのライブ・ビューイングが、全国12都市で実施される。このライブ・ビューイングについては、シングル「君への手紙」初回限定盤のみの“年越しライブお楽しみ特典！”として参加応募券が封入されることになっている。




◆サザンオールスターズ オフィシャルサイト