【詳細レポート】VALSHE、6周年公演で「未来が見えるような新しい試みも」

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VALSHEの6周年記念ライブ<VALSHE Sixth Anniversary Live OUROBOROS –FANG&TAIL–>が9月23日と24日に渋谷のTSUTAYA O-WESTで開催された。

◆<VALSHE Sixth Anniversary Live OUROBOROS –FANG&TAIL–>DAY1&DAY2 画像

デビューから現在に至るまでのヒストリーを2日間にわたって見せた今回のスペシャルライブは、過去、現在のみならず、未来のVALSHEをも提示した内容となった。23日のDAY1はVALSHEが“顔出し”する以前のイラストを中心としたヴィジュアル時代の楽曲で構成されたステージ。DAY2はVALSHEが謎のヴェールを脱ぎ捨て、自身の顔をジャケットで明かした6thシングル「Butterfly Core」以降の楽曲で構成された。先ごろ公開した速報レポートに続いて、新たな写真を追加し、そのDAY2の模様を饒舌だったMCも含め詳細レポートでお届けしよう。


VALSHEを呼ぶ声が次第に大きくなっていく中、場内が暗転し、サポートメンバーの4人がスタンバイ。艶やかなナポレオンジャケットに身を包んだVALSHEが登場し、オープニングナンバーはオーディエンスから力強い“ハイ!”コールが飛んだ「Butterfly Core」だ。“この声も顔も身体も髪も いま残らず全てをさらけ出す”と歌う「RAGE IDENTITY」ではパワフルで切実な歌を届け、ロック色の強いイントロダクションが今のVALSHEを物語るアプローチの「EVALUATION」へ加速していく。

「<OUROBOROS FINAL “TALE”>にようこそ! 初日は“FANG”の日だったんですけど、それはそれは楽しかったですね。昨日、来なかった人も追いつくつもりで。初めて<OUROBOROS>にお越しのみなさんは力が有り余って仕方がないと思うので、昨日から来てくれている人も負けないように! 盛り上がっていけますか!?」──VALSHE


煽った後は「Human Dolls」から始まるスペシャルメドレー。人形のような仕草で客席に手を差し出して歌い、大歓声の中で「Blissful Jail」を熱唱するなど、めくるめくVALSHEの世界が立て続けに披露されていく。メドレーで“もっと聴きたい”という余韻を残しつつ、ステージが赤に染まった「赤い棘」では痛みと憂いを帯びた歌声でひきこんでいき、その落とした影を振り払うような疾走感あふれる「marvelous road」ではバンドのメンバーとアイコンタクトで呼吸を合わせ、テンションを上げていく。この曲で暴れるスイッチがオンになったかのように「Chewing girl」「WISHLIST」ではステージ狭しと動きまわり、場内を挑発。マイクを手にしたVALSHEは性別を超越した存在となる。女子からも憧れられる存在であり続けていることに納得させられる光景が目の前に広がっていった。

「盛り上がってますか? 今日、満員なんですって。ありがとうございます! そして雨降ったんだって? 大丈夫ですか?」と問いかけ、「どうせライブでビチャビチャになるし、いいかって思ってくれてるんだろうけど。雨に打たれている真っ最中のように髪がしっとりしてて、そのほうがみなさんカッコいいです」とフロアを見渡すと「VALSHE、カッコいい!」という声がステージに返された。

「みなさん、ひとりひとり自分の思い出に残る、自分の記憶と結びつくような楽曲があったでしょうか? アニヴァーサリーライブということでVALSHEの6年間でもあり、今日、ここに来ているひとりひとりの6年間でもあったと思うんですけど。6周年という素敵な日にみんなで心を1つにして7年目に向かうためにみんなで共有して体感して帰っていってほしいと、そんなふうに思っています。お祝いする日ではあるものの、今日は9月24日ということは7年目の初日です。こんな日にライブができるなんて! 昨日もデビュー日にまさかライブができてみんなと一緒に祝うことができるなんてって。ほんの少しまだ夢心地なんですけど、そんな中、7年目の1日目にふさわしい、ちょっと未来が見えるような新しい試みも取り入れてみたいなと思って、そんな曲を次に披露したいと思います」──VALSHE

ステージに用意された椅子に座ってアコースティックスタイルで披露されたのはジャジーなアレンジとVALSHEの成熟したヴォーカルが染み込んでくる曲「セミステージ」。新たなアプローチで響かせてくれた曲に場内からは「ありがとう!」の声が。続く「Separation」でも切ないセンシティブな歌を届け、拍手の中、深々と頭を下げた。大人なVALSHEの世界に浸った後は背中を向け、両手を広げるとイントロで大歓声。打って変わってキュートな歌声で「TRIP×TRICK」で魔法をかけるようにファンタジックな世界にオーディエンスをいざない、スキップするような足取りでステージをいったん後にした。

インターバルでは「Butterfly Core」以降のVALSHEの足跡を辿るようにMVやライブ映像がスクリーンに映し出され、七変化の如くさまざまなコスチュームで楽しませてきた姿に熱狂的な声が飛ぶ。そんな中、黒のジャケットにシルバーのネクタイというマニッシュな衣装に着替えたVALSHEが再び、姿を現した。皮切りのナンバーはオリジナルヴァージョンをバンドアレンジしたことによってさらに刺激的になった「人間失覚」。続けてエキサイトせずにはいられない攻撃的でスリリングな「ジツロク・クモノイト」を投下した。弦楽器陣も前に出て煽り、モニターに両手をかけて激しくヘドバンしまくるVALSHEが自虐的な笑い声をあげてのエンディング。その一挙一動から目が離せなくなり、「microSOLDIER」ではイントロで敬礼のポーズをし、場内は熱狂の渦だ。凛々しいVALSHEの姿にコール&レスポンスの嵐となった。


「まだまだ行けるでしょう?」と煽り、「当時を思い出しながら、自分の気持ちに正直に心を込めて歌おうと思います」と告げて、歌われたのはVALSHEの代表曲のひとつであるバラード「君への嘘」だ。フリーズしたようにその歌に聴きいる会場のあちこちから、すすり泣く声が聞こえてきた。続く「暗い夜の行き路」では暗闇の中を彷徨う悲哀や葛藤をみごとに表現し、VALSHEのダークサイドで魅了したかと思うと場面をガラリと転換させ、「MANY ORDER」ではタオルを振り回して少女のような無邪気さで歌ってはじけてみせる。いい意味で翻弄され、いつのまにかトリコになってしまう。それがVALSHEのライブだ。

再びギアを入れた終盤戦では「crash!」で場内の温度を上げていき、「RADICAL COASTER」では7年目に突入したVALSHEを予感させるべく、エレキギターをかき鳴らしながら歌う姿に場内は驚きと嬉しさで騒然。バンドサウンドを全面に押し出したアプローチが増えているのも変化だが、ツインギターで鳴らされる楽曲がこれからも登場するのかと思うと、未来のVALSHEにワクワクさせられる。目も耳も奪われ、ラストナンバーはオーディエンスも叫びまくった最新ミニアルバムの表題曲であり、壁を乗り超えて立ち上がろうとするVALSHEの決意表明とも言える曲「RIOT」。床に座り、身体をのけぞらせてシャウトし、バンドのメンバーを煽りまくってのエンディングも刺激的で、大熱狂の内に本編が終了した。



ライブTシャツに着替えたアンコールではバンドメンバーが紹介され、それぞれがVALSHEへのメッセージやエピソードを語る中、ドラムのなまちゃんがみんなのリクエストに応えてVALSHEの歌を一節。VALSHEがドラムを叩き、大盛り上がりの場面も。その開放的な空気感のまま、笑顔がこぼれるナンバー「Prize of Color」が披露され、VALSHEが感謝の言葉を伝えた。

「活動できること、歌えることが嬉しくて。幸せだなって毎日思ってるんだけど、やっぱりステージの上に立ってみんなの顔を見ながらこうして過ごしている時間が最高の幸せだよ! ありがとう! 7年目の1日目をどういうふうに楽しもう、遊ぼうかって考えたときに、過去を振り返る時間があってもいいけど、みんなで未来を思い描けるようなものを用意したいと思って、超最速で新曲を披露したいと思っているんですけど、いいですか!?」──VALSHE

場内が沸いたのは言うまでもなく、リリースに先がけて新たな試みも取り入れられた新曲「MONTAGE」が届けられた。そして7年目に踏み出したVALSHEからの想いが語られた。

「7年目に自分は何がしたいんだろうと考えていたことがあって。ふと、変わることってそんなにダメなことなのかな?って。感情や心境の変化があることは悪いことじゃない。1つ変わらないものが自分の真ん中にあるかどうかだよなって。ずっと“変わらずに変わること”を信条として胸に刻んできたんですけど、10周年という大きな目標に向かって活動する上で“変わらずに変わること”をもう一度掲げようと思います。変わることを恐れずに前に進んでいきたい」──VALSHE


最後の曲は至福感で満たされていくような「LUCKY DAY」でシンガロングが響きわたり、すがすがしいハッピーエンディング。2016年はViCTiMの休止など思わぬ事態に見舞われ、再度自分自身や歌うことに向き合ったVALSHEだが、それを乗り超え、吹き飛ばし、未来を見据えている姿が何よりも頼もしかった。前列のファンとハイタッチして投げキッスをしてステージを去っていったVALSHE。終演後、会場に流れた「Butterfly Core」は熱がさめやらないオーディエンスの大合唱となった。

取材・文◎山本弘子

■<VALSHE Sixth Anniversary Live OUROBOROS –FANG&TAIL–>
2016年9月23日&24日@TSUTAYA O-WESTセットリスト

【DAY1 -FANG-】
Op SE
M1.Myself
M2.拘束
M3.doubt
M4.メドレー NEVER LAND〜graffias
M5.Another Sky
M6.jester
M7.Vessel
M8.Paradise Cage
M9.Dead to the World
M10.REVOLT
-SE-
M11.PLAY THE JOKER
M12.vulgar gem
M13.Deserve
M14.Moon -reveal-&-sequel-
M15.clematis
M16.蒼ノ夏雨
M17.メドレー AFFLICT〜Fragment
M18.Leopardess
M19.ライオンとチョコレート
M20.Tigerish Eyez
M21.BLESSING CARD
encore
en1.Responsive
en2.MONTAGE ※新曲
en3.shout of JOY

【DAY2 -TAIL-】
Op SE
1.Buttefly Core
2.RAGE IDENTITY
3.EVALUATION
4.メドレー Human Dolls〜Blissful Jail〜ASTRAEA〜TRANSFORM
5.赤い棘
6.marvelous road
7.Chewing girl
8.WISHLIST
9.セミステージ
10.Separation
11.TRIP×TRICK
-VTR SE-
12.人間失覚
13.ジツロク・クモノイト
14.microSOLDIER
15.君への嘘
16.暗い夜の行き路
17.MANY ORDER
18.crash!
19.COUNT DOWN
20.RADICAL COASTEЯ
21.RIOT
encore
en1.Prize of Color
en2.MONTAGE ※新曲
en3.LUCKYDAY


■4thミニアルバム『RIOT』

7月27日(水)発売
【初回限定盤 CD+DVD】JBCZ-9027 / JBBZ-9027 ¥3,000(税込)
<特典DVD>
・「RIOT」MUSIC VIDEO
・Making of 「RIOT」
【Musing盤 CD+グッズ付き】JBCF-9007 ¥4,500(税込)
<グッズ>
・「EMERGENCY CODE:RIOT」MEMBER’s ARMBAND
※音楽ポータルサイト「Musing」のみでのお取り扱いとなります。
【通常盤 CD】JBCZ-9028 ¥2,200(税込)
01. silencio 作曲:VALSHE
02. RIOT 作詞:VALSHE 作曲:VALSHE
03. COUNT DOWN 作詞:VALSHE/minato 作曲:doriko
04. MONOLOGUE 作詞:VALSHE 作曲:VASLHE
05. PANIC ROOM 作詞:VALSHE 作曲:VALSHE
06. RADICAL COASTEЯ 作詞:VALSHE 作曲:VALSHE/Shun Sato
07. LUCKY DAY 作詞:VALSHE 作曲:VALSHE

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