【インタビュー】植田真梨恵、6thシングル完成「説明ができない。でも歌っていて泣きそうになる」

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■夢ってコントロールできないですよね
■意図していないものの方がカッコよくて素敵

──赤坂BLITZで初披露した時は、緊張感もあったんですか。

植田:緊張してましたね。そのBLITZのライブ自体が、すごく実験的というか。

──演出的にもオープニングからいろんな試みがありましたね(笑)。

植田:はい、箱の中から歌いはじめたりとか(笑)。その1曲目は、イヤな夢に引きずり込むような感じでやっていったんですよね。お客さんの反応も、全然想像できなかったし、みんなもきっとこの曲やるかな?みたいなものが、かなりハズれたライブだったと思うんです(笑)。でもすごく楽しんでくださっていたのが伝わってきて、嬉しくて。というところからの、アンコールで新曲「夢のパレード」の披露で。みんなも本当に初めて聴く曲だから、どうかな?と思ったんですけどね。面白い時間でした。

▲<植田真梨恵SPECIAL LIVE "PALPABLE! BUBBLE! LIVE! -SUMMER 2016-">2016年7月23日@東京・赤坂BLITZ

──ライブ映えする1曲になっていましたよ。

植田:そうですね、思いのほか、パワーがどっかりと出せる、エモい1曲で(笑)。歌に熱中していれば、曲がすっと終わってしまうというか。まっすぐなパワーが働く曲だなと思いますね。

──この<PALPABLE! BUBBLE! LIVE! -SUMMER 2016->は一夜限りのスペシャルなワンマンでした。この日は、これまでにないコンセプチュアルなことをやろうというのが強かったんですか。

植田:そうですね。今まで例えば、<UTAUTAUツアー>とか、<LAZWARD PIANOツアー>とか、バンド編成だったりアコースティックだったりという違いはあれど、とてもシンプルなライブをやってきてたんですけど、せっかく一夜限りのライブをするのであれば、<UTAUTAU>や<LAZWARD>から想像できない、新しいことがわんさか起きるようなものにしたくて(笑)。私にとってもお客さんにとっても、ワクワクが止まらない、急になにこれ?って感じになるようなサプライズがいっぱい待っているライブができればいいなと思ったんです。テーマは“悪夢”で、できることをふんだんに盛り込んだステージでした。

──悪夢?

植田:イヤな夢からはじまって。夏の暑ーい夜に、同じ夢を二度見ようとしても二度と見れないような感覚で。登場から不思議な感じを出したかったんです(笑)。

▲<植田真梨恵SPECIAL LIVE "PALPABLE! BUBBLE! LIVE! -SUMMER 2016-">2016年7月23日@東京・赤坂BLITZ

──その悪夢というテーマのライブの最後に、アンコールで「夢のパレード」を披露するって、すごくつながりがありますね。

植田:そうですね。夢というワード自体が好きみたいで、それもあるのかなと思うんですけど。インディーズ時代の1stミニアルバム『退屈なコッペリア』(2008年)の1曲目「ハルシネーション」も夢がテーマなんですよね。なにか重要なキーワードなのかなって思います。夢ってコントロールできないですよね。私、意図していないものの方がカッコよくて素敵っていうのがあって。人にどんな夢見た?っていう話とかを聞くのも、すごく好きなんです。どうしようもないんですけどね、聞いても(笑)。

──たしかに。話を聞くのは面白いですけどね。

植田:夢の中でだけ何度も行く場所があったり。これは何回目かの夢に感じるけど、実際に何回目かの夢なのか、それとも夢の中の感覚として何回目なのかという感覚なのかわからないとか。そういう不思議で、突拍子もないものが好きなんです(笑)。

──ちなみに今回のアートワークは、パジャマ姿ですね?

植田:このパジャマは、実はまだこのシングルを出すと決まってない時に、古着屋さんで見つけて、衣装にいいなと思って買ったものだったんです。いつか使えるかもしれないと思っていたんですけど、まさに今でしょっていう感じで。アートワークのイメージ的としては、赤、黒のコントラストがバキッとした、ちょっと恐ろしい感じが出るような雰囲気になってます。今回の曲は、うまく言葉で説明できることが少ないので、なるべくアートワークやミュージックビデオで、見て感じてもらえるように、要素を詰め込んでいるんです。ミュージックビデオは、おばけが出てくるんです(笑)。怖いような、可愛いような、優しいような、気づかずにそばにあるような存在のものがいいなと思って作ったので、ぜひ見てほしいですね。

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