【ライブレポート】STARMARIE、12度目の台湾遠征。サンプラザ公演控えライブ加熱

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STARMARIEが10月23日に自身12度目となる台湾遠征を実施。海外モデルのエンターテイメントショーを展開し、訪れた200人のマリスト(=STARMARIEファンの呼称)と共に盛り上がった。

◆STARMARIE画像

日本の単独公演では、舞台セット、映像、ストーリー性、衣装、象徴的なBGM、そして何よりメンバーの鍛え上げられたパフォーマンスを通してSTARMARIEの世界観=ファンタジーワールドを表現するSTARMARIE。海外公演ということもありコンパクトな設計でありながらも、この日も熟練のステージでエンターテイメント性溢れるショーを展開した。

嵐のような激しさと騒がしさを持ったオープニングSEが、胸騒ぎと共にこれから始まるステージへの期待感を煽る。ステージ上には大きな時計と2通の手紙が映し出され、物語が幕を開ける。「今宵、ハッピーなSHOWをあなたに」「今宵、ダークなSHOWをあなたに」中国語で映し出された2通の手紙は、この物語の読み手であるファンたちに、どちらのショーを見るか選択を迫るのだ。


オープニングの物々しく重厚な世界観から転じて、真っ白な衣装に身を包んだメンバーが飛び出す。TVアニメ「鬼斬」の主題歌の明るく弾けた楽曲「姫は乱気流☆御一行様」に端を発し、STARMARIEによるキラキラとした“ハッピーなSHOW”がスタート。「余命124日のシンデレラ」「プリンセスとコメディアン」と楽曲ごとにステージの表情がカラフルに移ろいゆく。

「3ヶ月ぶりに台湾に来ました!またみんなに会うことが出来て、とても嬉しいです! みんなも私達に会いたかったですか?」と中根もにゃは堪能な中国語でのMCで喜びを爆発させる。普段は世界観を壊さぬよう、本編中に一切MCを挟まないSTARMARIEにとっては異例となるMCが行われたのも、このステージではメンバーとフロアとのハッピーな時間を共有するためであろう。TVアニメ『カードファイト!! ヴァンガードG』のエンディングテーマ「メクルメク勇気!」、「ぐらんぱぐらんぱ」と立て続けに真っ白で暖かな光に包まれるような楽曲を披露しメンバー達は舞台袖へとはけていった。

刹那の暗闇に覆われたステージには、再び大きな時計が映し出され、「もしもあの時、ダークなSHOWを選んでいたら」という中国語のメッセージと共に時計の針が左回りに動き出す。時を遡り、ifの世界がここから切り開かれる。人気声優新田恵海の言葉の数々が妖しく異世界への扉を開く、耽美的でありながらおどろおどろしさに満ちたおなじみのオープニングSEと共に、”死を歌う”をテーマにしているSTARMARIEの“ダークなSHOW”がついに始まる。






「本田教授のダイイングメッセージ」「涙のパン工場「コンセル・カマタ」」「お化け屋敷に就職しよう」など文字通りに死を題材にした楽曲でファンたちをダークサイドへと引きずり込む。台湾では初披露となるロックナンバー「スペル・オブ・ザ・ブック」も飛び出し、興奮はピークへ。キラーチューン「サーカスを殺したのは誰だ」では会場が揺れるほどの一体感を見せ、度重なる海外遠征による貫禄を見せつけた。

ハッピーなSTARMARIE、ダークなSTARMARIE、2つのSTARMARIEが共存したステージの最後には再び映像が映し出される。両者のどちらにも正解は無く、人はただ目の前の道が正しくなるよう前へ進むべきだ、というこの日の公演に則した強いメッセージが発信され、全20曲にも及ぶステージは幕を閉じた。

アンコールでは次回台湾定期公演が2017年2月5日に行われることも発表され、同時に12月26日の中野サンプラザ公演の前日にあたる12月25日には、台湾から中野サンプラザ公演に参加してくれるファンのための特別なファインイベントが開催されることも発表された。これは、普段台湾にてSTARMARIEを暖かく迎えてくれる台湾マリストを、今度は日本でSTARMARIEがおもてなしをする番だ、と企画されたものとのこと。12度もの遠征を行った台湾のファンらとの熱い絆は更に深まっていくことであろう。

STARMARIEは2016年、12月26日にグループ史上最大規模の公演を中野サンプラザにて開催する。

<STARMARIE 2016 LIVE THE FANTASY SHOW 〜姫は乱気流☆御一行様〜>

2016年12月26日(月) 中野サンプラザ
OPEN 18:00 / START 19:00
■料金:S席(指定席)¥4,000 / A席(自由席) ¥3,500円 / B席(2階自由席) ¥3,000
■チケット:11/1〜 一般発売(ローソン、ぴあ、イープラス)

◆STARMARIEオフィシャルサイト
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