【インタビュー】デンジャー・デンジャー「日本に戻ってみんなの前でプレイしたい」

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1989年にキーボードを含む5人編成でメジャーデビューし、ボン・ジョヴィに近いサウンドとして人気を得たデンジャー・デンジャーは、アメリカのハードロックバンドらしい明るくキャッチーな楽曲と華やかなルックス、1990年前後には珍しいタイプのバンドであった。時代には逆らえず、苦戦を強いられ、メンバーチェンジやメンバーの復帰などを経ながらも活動を続け、未だに根強い人気を誇るバンドのひとつだ。

◆デンジャー・デンジャー画像

近年もイギリスの<ファイヤー・フェスト>ではヘッドライナーを務め、今や各地有名フェスでも常連になっている。日本でのフェスは初出演であり、<ラウドパーク2016>でのステージは、良い意味でいつも通り、歌える、楽しい、アメリカのラフさ、能天気さをあえて表現するパフォーマンスを見せつけてくれた。彼らの作品にはグッドメロディーが満載だ。

2003年からギタリストであるロブ・マルセロが、ステージ後にインタビューに応じてくれた。

──日本でのフェスティバル出演は初めてですが、今のお気持ちはいかがですか?

ロブ・マルセロ:日本のフェスティバルは今回初めてだったから、ここでプレイしたいという夢が叶ったよ。オーディエンスは素晴らしいし、とてもいい経験だった。また日本に戻ってこれるのを楽しみにしているよ。日本のオーディエンスはベストだからね。

──前回はオリジナルラインナップでの来日でしたので、ロブでの来日は10年振りなんですよね?

ロブ・マルセロ:デンジャー・デンジャーだとそうだよね。10年前に一度来日したけどあの時も良い時間を過ごせたな。次は10年後にならないようにまた戻ってきたいな(笑)。

──デンジャーデンジャーはポップなサウンドですが、ギタリストはアンディ(・ティモンズ)もあなたもとてもテクニカルですよね。バンドはギタリストに重点を置いていますか?



ロブ・マルセロ:アンディとはとても仲の良い友人だよ。素晴らしいギタリストでファンタスティックなプレイをするよね。彼のプレイからたくさん学んだよ。ポップなのはKISSみたいで、KISSは子供の頃から大好きなバンドだ。ポップソングが好きで、でも激しいギターも凄く好きなんだ。だからデンジャー・デンジャーの素晴らしい楽曲でギターをクレイジーに弾けて俺にとってはパーフェクトだよ。

──アンディよりもあなたの方がトーンが柔らかく感じるのですが、いかがでしょうか?

ロブ・マルセロ:ふたりとも異なるプレイヤーだし、トーンはやはり違うけどアンディはファンタスティックとしか言いようがないね。これを読んでいるみんなに言いたいけど、彼のニュー・アルバム(『Theme From A Perfect World 』)を買うことをお勧めするよ。信じられないくらい素晴らしいから。

──最も影響を受けたギタリストは?トニー・マカパインあたり出てきそうに思いますが。

ロブ・マルセロ:うん、トニー・マカパインは好きだよ。でもひとりに絞るなんて難しいな、5人挙げてもいいかな?まずはジェイソン・ベッカー、ブルース・ブイエ、ジョージ・リンチ、エース・フレーリー、キース・リチャーズかな。キッスは大好きだからさ。あぁそうだ、アンディ・ティモンズもね、6人だ(笑)。

──1980年代のセンスに現代のテクニックをうまく融合したプレイですね。

ロブ・マルセロ:俺の髪型かい(笑)?すごく1980年代だよね(笑)。そうそうヴァン・ヘイレンもだ、これで7人だね(笑)。ポップミュージック、ロックが大好きで、もちろんジューダス・プリーストも大好きだし、おそらくすべての音楽を織り交ぜたスタイルかなと思うよ。すべての音楽を聞くからね。ジャズ、ブルース、ロックもヘヴィ・メタルも情熱を持って聞いているよ。

──初期の楽曲をプレイする際、気をつけている事はありますか?

ロブ・マルセロ:いつもクリスマスみたいな感覚だよ。大好きなバンドの大好きな曲を演奏できるからね。一番大切にしているのは、オリジナル・バージョンになるべく近い演奏をすることだ。オリジナルのギタープレイはすでにクオリティが高いしプレイヤーのこともリスペクトしているからね。

──レイニー・リージョンやディファイアンツもやりつつ、優先はデンジャー・デンジャーでしょうか。




ロブ・マルセロ:そう、常にそうだよ。ディファイアンツは楽しいし誇りだよ。ブルーノ(・ラヴェル)は親友でもありビッグブラザーでもある。ディファイアンツのレコーディングはすごく簡単だったよ。とても楽しみながらできたね。プレッシャーも何もないし、彼とシンガーのポール(・レイン)が楽曲を主に担当していたね。ブルーノはギタリストとしても腕がよくて、何か弾いて欲しいフレーズがある時は直接弾いて教えてもらったりもしているんだ(笑)。今年の4月にディファイアンツでショウがあったけど、10月にイングランドでもうひとつショウがあるんだ。可能ならばもっとショウがあるといいかな。ポールはすばらしい歌手で、良い仲間だし、ディファイアンツの曲もデンジャー・デンジャーの曲も、ポールのソロの曲もプレイできるからね。それができたらいいな。

──ディファイアンツの曲は、本当はデンジャー・デンジャーでリリースする予定の楽曲だったという噂もありますが…?

ロブ・マルセロ:それは違うね。ディファイアンツの曲は4ヶ月くらいかかったけど、すべてポールとブルーノによって書かれているよ。昔のアイディアを集めて使っているということはなく、デンジャー・デンジャーの為と言うのは1%もないよ。

──デンジャー・デンジャーの新作はしばらく途絶えていますが、今後の予定は?

ロブ・マルセロ:それはスティーブ・ウェストにインタビューすべきだよ(苦笑)。この質問に答えるのは彼が相応しい(笑)。本当は答えたいけどね。

──では、日本のファンへメッセージを。

ロブ・マルセロ:日本のファンは常に最高だよ!日本に来るといつも何かしらプレゼントもありがとう。ギタークリニックでも時々日本にくるけど、やっぱり日本はベストだと感じるよ。音楽に情熱も感じるし、またすぐにでも日本に戻ってきてみんなの前でプレイしたいな。

取材・文:Sweeet Rock / Aki
写真:Kazuhiro Hamasaki


<Danger Danger2016.10.8 LOUD PARK 2016@さいたまスーパーアリーナ>

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