【ライブレポート】GLIM SPANKY「今日もマジで最高、ありがとう!」
GLIM SPANKYが10月30日、東京・新木場STUDIO COASTにて<Next One TOUR 2016>のファイナル公演を行なった。今回のツアーは最新アルバム『Next One』(7月発売)を携え9月22日よりスタートしたもので、全公演ソールドアウトを記録。この日もオーディエンスがフロアを完全に埋め尽くし、隙間が全く見えないというほどの大盛況ぶりをみせた。
◆GLIM SPANKY ライブ画像
定刻を少し過ぎたところでメンバーが登場。1曲目「NEXT ONE」から外の寒さを吹き飛ばすようなシンガロングが湧き起こり、それから「闇に目を凝らせば」「grand port」など立て続けに9曲が披露された。
MCでは、ツアーを開催するにあたり実は不安を抱えていたと明かした松尾レミ(Vo&G)。これまで訪れたことの無い土地で行なうライブがいきなりワンマンライブであることや、喉が最後までもつか、セットリストは大丈夫だろうかなど、とても気がかりだったという。しかしツアーが始まると不安は一気に吹き飛び、全公演最高のコンディションで臨むことができたと言い、オーディエンスがライブを楽しむ姿が自分たちの力に繋がっていることへの感謝の気持ちを「今日もマジで最高、ありがとう!」と飾らない言葉で表現していた。
続いて「みんなで歌えたらいいなあと思って、みんなのノッている波を想像しながら書きました」という曲紹介から「風に唄えば」へ。亀本寛貴(G)がコーラスに加わり、オーディエンスと一体となって「ラララ」と口ずさみ、優しい歌声が会場を温かく包み込んだ。
その後松尾は、大学を卒業した後もバンド活動を続けたいと地元の人々に話した際に、否定的な意見をぶつけられたという過去のエピソードを語った。その悔しさをバネにできあがった楽曲が「大人になったら」で「バカにしてくる大人たちを敵に回さずに、その人たちの心さえも私がこじ開けてやるってそういう強い気持ちが生まれて。そして、私たちと同世代の子たちの背中を押せるような曲を歌いたいと思ったし、大人たちにも届く曲を歌いたいと思って書いた曲です。」と述べ、大学3年生だった当時の信念が込められた1曲を丁寧に歌い上げた。
あっという間の16曲目「ワイルド・サイドを行け」でステージを締めくくるも、鳴り止まない歓声に応えて再びメンバーが登場。亀本は2人の念願だったという新木場STUDIO COASTに立てたことについて「本当にめちゃくちゃ気持ちいい景色なんです」と改めて喜びをあらわにし、松尾は「ここからもっともっと大きく、日本だけでなく世界に繋がるように私たちはロックをやっていきます!」と決意表明。最後に“立ち止まらずに ひたすら進めよ 私たちは いま輝きの中”と未来へ向けた力強い想いを歌う「リアル鬼ごっこ」を披露し、熱い夜は幕を閉じた。
Photo credit by KAMIIISAKA HAJIME
■松尾レミ コメント
■亀本寛貴 コメント
この記事の関連情報
GLIM SPANKY、NHK BS『ワースポ×MLB』エンディングテーマをデジタルリリース
<JOIN ALIVE 2024>第一弾出演アーティスト発表。氣志團、10-FEET、HYDE、FRUITS ZIPPERら25組
【ライブレポート】GLIM SPANKY、雨をぶっ飛ばす<The Goldmine Tour>日比谷野音セミファイナル「始まりの10年目にしたい」
GLIM SPANKY、新曲「Fighter」がNHK BS『ワースポ×MLB』エンディングテーマに「闘いながら生きる全ての人へ」
THE BAWDIES、アニバーサリーイヤー幕開けの新曲「SCREAM feat. 松尾レミ」を1/10リリース
【ライブレポート】GLIM SPANKY、<The Goldmine>ツアー開幕、「今日はアルバム全曲やります」
【インタビュー】GLIM SPANKY、『The Goldmine』に全11曲の挑戦「誰しもが自分の中に金脈を持っている」
GLIM SPANKY、アルバム『The Goldmine』発売を記念して生配信を実施決定
【ライブレポート】GLIM SPANKY、ツアー<Velvet Theater>東京公演に二人の深み「特別ですよ、今日」