【連載】Vol.001「Mike's Boogie Station=音楽にいつも感謝!=」

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ストーンズ史上初 ビートルズ・カバー披露「カム・トゥゲザー」10万人が熱狂 デザート・トリップ!

2016年10月、カリフォルニア州インディオ、エムパイア・ポロ・クラブで<デザート・トリップ>が開催された。7、8、9日が“WEEKEND ONE”、14、15、16日が“WEEKEND TWO”。出演は初日がボブ・ディランとローリング・ストーンズ、2日目がニール・ヤングとポール・マッカートニー、最終日がザ・フーとロジャー・ウォーターズ。生きる伝説とも称されている1960年代からから僕らがずっと楽しんできたビッグ・アーティスト6組(人)が集結。もうジョインするしかない。WEEKEND ONEを堪能した。


デザート・トリップ前日の10月6日ロサンゼルス着。空港からハイウェイで250キロ以上、コーチェラ方面へむかう。途中何度もストーンズの新作ビルボードを目にする。


TIXを受け取りにインディアン・ウェルズのHTLハイアット・リージェンシー到着。ロビーに戻るとリハーサルを終えたバック・ミュージシャン、スタッフが戻ってくる。そうここがストーンズ宿泊地。チャック・リヴェール、ダリル・ジョーンズ、ティム・リース、マット・クリフォードらと1年5カ月ぶりに再会。バナード・ファーラーとは今年5月のデヴィッド・ボウイ追悼ライヴ以来だ(東京最終日後、レッド・シューズで朝まで深酒)。同HTLで夕食中、ミックの子供/ジェームズ、ロニーの子供/タイロンとも会え、久しぶりということでいろんな話をした。


7日いよいよデザート・トリップ初日だ。会場のエムパイア・ポロ・クラブはコーチェラ・ミュージック・フェスティバルでもお馴染みの広い広いフィールド。毎夜10万人がやってくるという。チケットは8セクションに分かれていて13ブロックあり、着席&スタンディング。こんなにビッグなアーティストが集結するフェスをはるばる日本から参戦、ステージに最も近いスタンディングのPITを予約しておいた。




初日がストーンズなので、ストーンズ追っかけ隊の若い兵たちは朝早くから会場チェック。LINEでいろいろとお教えいただく。実は今回、僕も含めて四捨五入すると‘70'の爺4人での参戦。ゲート・オープンとともに徒競争はちょっぴり無理。そして午後2時会場までゲートへ並ぶのは禁止というインフォも入る。少し前に到着、2時過ぎにゆっくり会場へ、思ったほど混雑していない。トップ・バッターのディランは6時半頃の予定。

センター・ステージ&花道がありロニー側とキース側に分かれている。今回は我々は上手サイドを目指す。PIT前の方もそんなに混乱してなく花道から少し横、前から5番目あたりに新聞紙で4人分陣取り、まるで花見のようだ。ここにずっといるのもなんだからダイアモンド・ラウンジで飲んだり食べたり。もちろんグッズも購入。



会場にはこのほかレコード屋や写真館。そして観覧車までも設置されたり…、キャンプスタイルでライヴを楽しむ人もいる。まさにお祭り。出演者たちの音楽を1960年代から楽しんでた我々世代が多い。PITやそのすぐ後ろの席/F1がとくにそのジェネレーションが目立つ。何人ものアメリカやヨーロッパのストーンズ追っかけ隊ともヤァヤァヤァとご挨拶。他の5アーティスト・リポートは後日ということで、早速ストーンズ・ライヴに入ることにしよう。

ディラン後1時間20分かけてセット・チェンジ。9時40分、オープニング映像。東京ドームで体験した“14 ON FIRE”と同じ砂漠ヴァージョンだ(デザート・トリップだからだろう)。MC“Ladies and Gentlemen, The Rolling Stone”、ローリング・ストーンズの登場だ!!ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、ロニー・ウッド、チャーリー・ワッツ。「スタート・ミー・アップ」、勿論キースのギターからはいる。一気に会場が盛り上がり、大合唱。やはりこの曲からスタートするのが一番だ。ミックは早くも花道、セカンド・ステージまで進む。はつらつとしたロニーがキースと絡むギターは最高。そのストーンズ・サウンドの要はチャーリー、確実なドラミングだ。

2曲目は「ユー・ガット・ミー・ロッキン」、94年の『ヴードゥー・ラウンジ』収録のハード&ワイルド作品。ついミックの軽やかなステージに観とれてしまう。

1990年代楽曲、『ブリッジ・トゥ・バビロン』から「アウト・オブ・コントロール」、ヴァリエーションに富んだ静と動の二部展開の中でとりつかれたようにシャウトするミック。素晴らしいブルース・ハープ、絶好調。前曲から登場のバナード&サシャ・アレンのコーラスもしっかり盛り上げていく。

“ニュー・アルバムのサイド・トラック用にちょっとずつブルースをやっているうちにブルースのフル・アルバムになったんだ”(ミック)。4曲目は12月リリースの新作、ブルース・カバー集『ブルー・アンド・ロンサム』から「ライド・エム・オン・ダウン」(エディ・テイラー/55年)をいち早く演ってくれた。シカゴ・ブルースの魅力をダイレクトに伝える。曲中ミックはカラフルな上着を取る。ヴィンテージ加工されたホワイトTeeにブルーのリップ&タンが大きくプリント。そんな姿でブルースをシャウトするミックはとても若々しい。彼は62年にアレクシス・コーナーのブルース・インコーポレイテッドのゲスト・ヴォーカルとしてステージに立った際に、既にこの楽曲を歌っていた。また、同年7月12日ロンドン・マーキー・クラブでのストーンズ・ファースト・ギグでのセットリストにも加えられていた。その時のライン・アップはミック、キースにブライアン・ジョーンズ(ギター)、イアン・スチュワート(キーボード)、ディック・テイラー(ベース)、トニー・チャップマン(ドラムス)。

“パームスプリングスの気取った英国人音楽家用老人ホームへようこそ!”(ミック)。90年の初来日を彷彿とさせる「ミックスド・エモーション」。日本人ファンは特に大感激だった。ただし、ミックのギターなし。とにかくシャウトして広大なステージを動き回ることに邁進していた(ミックのギターはこの日は2曲)。

「ワイルド・ホース」は70年代初頭作品、ライヴ定番だ。ミックが切々と歌い上げる中でキースのコーラス・パートでより盛り上がる。『スティッキー・フィンガーズ』収録。

70年代の曲が続く。「イッツ・オンリー・ロックンロール」、<たかがロックンロール、でも俺たちは大好きなんだ>。まさにストーンズが僕らに教えてくれた生き様だ。この楽曲、原作者はフェイセズのメンバーだったロニー・ウッド、いろいろ…(詳細はまたの機会に)。

8曲目に超サプライズ、“ビッグ・グループのカバーをやるよ…”とミック。驚愕のビートルズ楽曲「カム・トゥゲザー」。B4ナンバーをやるのは勿論初めて(「彼氏になりたい」はB4からのプレゼント曲)。選曲理由を今度ミックにじっくり聞いてみたい。ミックがカンペ(TVモニター)で歌詞を確認しながら歌う…。小刻みなブルース・ハープがムードを高揚させる。B4やRSを聴き始めてもう52年になるけどもう腰を抜かしてしまった。メンバーやスタッフに配られるセットリスト、この日はライヴ後に手に入れたんだけど、8曲目は【COVER/CT】しか記されていない。関係者にも本当にシークレットされていた。


9曲目は「ダイスをころがせ」。ここから世界最強ロックンロール・バンドとしてのライヴ定番の展開に…。ブラスもジョイン。73年1月のハワイ公演以来それこそ何度となくアメリカ/ヨーロッパ/日本/中国で堪能。毎回、あのグルーヴに酔いしれる。いや何よりもダウン・トゥ・アースなサウンドが堪らないのだ!今回、ステージと客席(というかフィールド)の間がほとんどないのでいつも以上に近くでストーンズを体験。日本に来た時は寿司屋や鰻屋によく行くティムと会釈しながらアイ・コンタクトしてしまう(別曲でBやKとも…)。


そして代表作「ホンキー・トンク・ウィメン」、69年の大ヒット。ストーンズらしい曲作り。80年代、90年代ライヴでのステージ構成も思い出す。キースのあのギター・ポーズにまたまた大拍手。

バンド・イントロダクションのあとはキース・コーナー、2曲。89年のUSツアーでのこのコーナーがトイレ・タイムになって僕らキース・フリークを激怒させたけど、今はもうそんなことはない。多くの観客がここを楽しみにしている。“オープニングを務めてくれたボブ・ディランに感謝”(キース)、まずは「スリッピング・アウェイ」。1989年の『スティール・ホィール』収録、レコーディング同様バナードがコーラス・サポート。ドラマティックな仕上がりのバラードだ。

2曲目は9年ぶりになるだろうか、「リトルT&A」。1981年の『刺青の男』からのロックンロール。この日のレッドなイメージとよく似合う。

ミックが再登場、後半は代表作が次々に登場する。ミックのブルース・ハープで開始の「ミッドナイト・ランブラー」。ワイルド&ラフなグルーヴでステージ展開していく。ロニーのギターがとても印象的。コール&レスポンスで会場はぐっとひとつにまとまる。ミックの手拍子はオーディアンスをよりエキサイトさせる。

「ミス・ユー」は70年代後半のディスコ・ブームで盛り上がった。アルバム『女たち』収録。そういえば、会場内のレコードや近くに同作品集ジャケ超特大ボードも展示されていた。


ミックは前半でギターも弾く。リズミックな味をバナードのシェーカーがサポート。ダリルのベースはいつ聴いてもパワフル&ファンキー。そしてセンター・ステージでミック、キース&ロニーがじっくりとパフォーマンス。走って戻るキース…。

「ギミー・シェルター」では今年からコーラスを担当しているサシャ・アレンの歌いっぷりに注目。リサ・フィッシャーが25年担当していたパートを見事に引き継いでいることを確認。ライド・オン!ソウルフル!!今度彼女にもインタビューしてみたい。

キースのギターが大きくエクスプロージョンする「悪魔を憐れむ歌」。イントロから観客も歌い出す。ミックはいつものようにこのナンバーではロング・ジャケットで登場だ。キースが花道で悠然と演奏。下手に大きく進む。後半ではコーラスのふたりもセンターでミックを挟むようにしてエンディング。

そして「ブラウン・シュガー」。RSレコード第一弾シングルとして71年発表。日本盤シングルのライナーを書いた、45年前。ボビー・キーズ(14年の東京公演最終日終了後、宿泊先のHTLバーで飲んだのが最後だった)の後任カール・デンソンのサックスがフィーチャーされる。ミックは水を口にし花道を進む、定番♪Yeah×3 woo!♪、この日は3回。もちろん大声を出しながらジョイン。ミックの軽やかなスキップにも魅了される…。

なだれ込む様に「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」、このナンバーが生まれてなかったら…、なんていうRSFCをやっていた頃のことを思い出す。半世紀近く前の楽曲、でもいつ聴いても新曲に感じてしまうから不思議だ。キースお得意の演奏ポーズをじっくり味わう。ラスト・ナンバー。11時33分。

もちろんファンはアンコールが2曲あることをよ~く知っている。We want Stones!待つこと2分少々…。「無情の世界」(邦題命名したのは私です、冷や汗)。2014年日本公演同様、地元の若い合唱隊との共演。この日は南カリフォルニア大学ソーントン・チェムバー・シンガーズが見事なコーラスを披露。前半ではミックはアコギを担当。観客も導入部から歌う。ゆったりとした流れの前半パートから会場が完全にひとつとなり、感動の世界を築き上げる。曲はテンポ・アップしながらエンディング。

そしてファイルは「サティスファクション」。65年に全米で初の1位を記録した出世作。ミックはフードを被ったりしながらもシャウトし続けるのだ。♪Hey HeyHey Hey…♪。感動の世界最高のロック・ステージは11時51分終焉。花火が何発も何発も打ち上げられる。演奏者全員での一礼後、ローリング・ストーンズ、下手側からミック、ロニー、キース、チャーリーが並び深々と御礼。涙が止まらない。まだま~だ続くよ!!!

コンサート終了後、午前1時30分過ぎに彼らの宿泊先HTLでロニー・ウッドとセイ・ハロー。サリー奥さんが写真を撮ってくれた。


HTLのバーも2時で終了、パームスプリングスのマイHTLで3時過ぎに就寝。ストーンズ・コンサート翌朝は早起きするという40ウン年の習慣、8時には起床して新聞を購入してくる(もちろんその後もう一度お休みなさい)。


パームスプリングス4泊して観光なし、HTLにスパもあったんだけど温泉時間なし。ちょっとショッピングしただけ。スーパーでストーンズ・テキーラ($15)ゲット。割れないで無事入国。もちろん飲まないでしっかりコレクションした。


◆元イーグルスのドン・フェルダーが4年ぶりの来日!

ビーチ・ボーイズはじめ今年も1960~70年代から活躍しているまさに“BIG”なアーティストたちの日本公演を数多く楽しんだ。
11月には元イーグルスのドン・フェルダーが4年ぶりに来日する。ビルボード・ライブ公演!ソロ作品から「ホテル・カリフォルニア」などのイーグルス・ナンバーまで幅広いレパートリーからの卓越のステージを期待できる。


ビルボード・ライブ東京
11/7(月)
1stステージ開場17:30 開演19:00
2ndステージ開場20:45 開演21:30
11/8(火)
1stステージ開場17:30 開演19:00
2ndステージ開場20:45 開演21:30

ビルボード・ライブ大阪
11/10(木)
1stステージ開場17:30 開演18:30
2ndステージ開場20:30 開演21:30

11/12(土)
1stステージ開場15:30 開演16:30
2ndステージ開場18:30 開演19:30

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