【イベントレポート】いきものがかり、back numberら出演<バズリズム LIVE 2016>閉幕

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日本テレビ系列で放送中の音楽番組『バズリズム』が2015年に引き続き<バズリズム LIVE 2016>を開催、2日目が11月6日(日)に神奈川・横浜アリーナで行なわれ、6組のアーティストが競演した。そのオフィシャルレポートをお届けする。

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この日のオープニングアクトは5人組バンドのwacci。グループ名にちなんだ「こんにちワッチ(wacci)!」で場内に挨拶。どこか懐かしさを感じさせる上質なポップチューン3曲を歌って会場をゆっくりと温めてゆく。そして番組のMCでもあるバカリズムとマギーのふたりが現れ「今日もたくさんお客さん入ってますね!! みなさん最後まで盛り上がっていきましょうねー!」とコメントして、2日目が開会した。


青い照明が会場を照らしDJ2人組が浮かび上がる。SEが流れる中、ファンキー加藤がセンターに登場。口から勢いよく水しぶきを出し、ステージがスタートした。1曲目からテンションMAXで「踊れー! 歌えー! 横浜ー! 飛べー!」と煽れば、客席も負けじと会場全体が飛び跳ねてクラップで応える。2曲を歌い終えると酸素スプレーで酸素を吸引。息を整えてから「最後まで一生懸命歌わせていただきます! よろしく!」と短く挨拶すると、ミュージックビデオをバックに新曲「走れ 走れ」を披露。続けて、歌詞を噛みしめるようにFUNKY MONKEY BABYSの代表曲「あとひとつ」を熱唱。間髪入れずに「みんなで持ってるタオルまわしましょう!」と鉄板曲「まわせ!」で会場を盛り上げ、ラストは「みんな一緒に歌ってください!」とファンモンファンにはお馴染みの「ちっぽけな勇気」を披露。最後は、オフマイクで「以上、ファンキー加藤でしたー!」と別れを惜しみステージを後にした。終始テンションがマックスで、バカリズムも「最初からトップギアで大丈夫?」と心配するほどの熱過ぎるパフォーマンスであった。


インダストリアル・ロック系のSEが流れる中、スタンドマイクを掲げながらIKE(Vo)がゆっくりとステージ中央に歩み寄る。スロウでヘヴィなナンバー「THIS IS HOW WE ROCK」から、続くM2、M3と徐々にテンポを上げていく。曲間に短いMCを挟みながら、じっくりと観客のアドレナリンを上昇させ、「ファイアスターター」ではまさにハートに火を点け、ダイナミックにドライブする「イマジネーション」でオーディエンスをさらに盛り上げる。この鮮やかに流れるような選曲構成はまさにSPYAIRの真骨頂。「今日のお客さんはあったかく最高! スペシャルな日なんで、新曲やっていいですか?」と11月9日リリースの「RAGE OF DUST」を初披露。このまま、タオルパフォーマンスの定番曲「サムライハート(Some Like It Hot!!)」に入り、タオルを振り回しながらステージを左右に走り回り大いに会場を盛り上げた。


3番手はFear, and Loathing in Las Vegasが登場。普段彼らが共演したことがないラインナップに囲まれ、Sxun(G)は「初めましての方が多いと思います。名前が長いのでせめて、最後のラスベガスだけでも覚えていってね」と挨拶。スタンディングのライブハウスが主戦場の彼らにとって座席のあるアリーナは新鮮だったようで、会場を見渡しながら「環境は違いますが、自分たちらしくやっていきます!」と高らかに宣言した。オートチューンを駆使したハイトーンにスクリーム系というツインボーカル。あらゆるジャンルの音楽が詰め込み、重厚なハードコアに軽妙なポップが違和感なく同居させる唯一無二のサウンドで客席を翻弄し続ける。彼らが創りだすカオスな世界は普段接することが少ないであろう、他の共演者のファンも渾然一体となり客席もカオス状態に。カオスとカオスがぶつかり合い横浜アリーナは異様な化学反応の空間となった。


暗転したステージから印象的なイントロが始まると悲鳴のような黄色い歓声が湧き上がる。back numberのステージは、すっかり季節の定番曲となった「クリスマスソング」からスタートした。続けて言葉を手渡すように清水依与吏(Vo&G)が「花束」を丁寧に歌っていく。清水は「こんばんは! back numberです。よろしくお願いします! 横アリー!」と雄叫びにも似た声を張り上げると、軽快なナンバー「SISTER」へ。観客も飛び跳ねながら拳を振り上げ応え、清水のギターから「黒い猫の歌」が始まると自然と拍手が起こった。続いて11月16日発売の新曲「ハッピーエンド」を披露した後、「今日は、事務所の先輩や曲を書く上での師匠のような大先輩とご一緒できて嬉しいです! 5年半かかってわかったことがあって、無駄なこと話すより1曲でも多く歌おうと(笑)。最後の曲です!」と「高嶺の花子さん」へ。イントロで歓声が上がり客席は総立ちになり、ジャンプと拍手で会場が揺れる。35分間の美メロの応酬に観客も完全にノックアウトされた。


大トリのいきものがかりの前に、バカリズムから「ライブ終わっても、もう少し待ってくださいね。何かデザート的なものが出るかもしれませんのでね(笑)。」と意味深なメッセージが告げられる。続けて紹介VTRでいきものがかりが映し出されると会場からは一斉に拍手が起こり、まず1曲目に大ヒットナンバー「ありがとう」。2016年でデビュー10周年を迎えた彼らにとって、この日は今年最後のライブになったそうで、水野良樹(G)は「締めくくりをバズリズム LIVEで迎えますので、皆さん最後までよろしくお願いします!」とバラードナンバー「ラストシーン」を披露。しっとりと歌い上げる吉岡聖恵(Vo)にオーディエンスもじっくりと聴き入った。

それから、吉岡が「ここから皆さんいけますかー!? 行くよー!」と「気まぐれロマンティック」「じょいふる」とアップチューンを立て続けに投下。メンバーもステージ左右にある花道を元気いっぱいに走り回り、会場のテンションもMAXに。興奮醒めやらぬステージで水野の「呼んで頂いてどうもありがとうございます! ライブという形は、今年これが最後なので、3人だけでやりたいと思います。」と感謝のコメントに続いて、メンバー3人で演奏したのはデビュー曲の「SAKURA」(Acoustic ver.)。集まった観客も彼らと共に大合唱し10周年の締めくくりに相応しい、感動的なフィナーレで3人はゆっくりとステージを降りた。


この余韻に浸りつつ、終演かと席を立ち始めた客席に向かってマギーが「この後はデザートがあります!」と言い、ステージ後方モニターには勢い良く「いきものばかり」の文字が映し出され、革ジャンにサングラス姿のバカリズムと水野が登場。おもむろにマイクの前に立ったバカリズムは「水野っちとはラインIDを交換した仲だけど、まだ一回もやり取りしてなくて」とメンバーとの親密さを強調。「でも、俺たちは音楽と小田急線で繋がってるからと」と意味不明なコメントに続いて「最後の演目となりました! イケますか!」と水野のギターカウントから始まったのは、バカリズムの最新曲「I think」だった。途中からは同じ革ジャンスタイルに扮した吉岡と山下穂尊(G&Harm)が現れ、コーラスとハーモニカで合流。オチはどこか?と周囲の困惑をよそに、ボブ・ディランばりのフォークロックを最後まで大マジに歌い切った。

吉岡にすごくカッコ良かったよ!と冷やかされると「オシッコちびるぐらい緊張した(笑)。だって両脇に、いきものがかりがいるんだもん!」とようやく一息ついたバカリズム。真の大トリ「いきものばかり」により、2日間に渡って熱演が繰り広げられた24,000人を動員した<バズリズムLIVE 2016>は幕を閉じた。

「来年もできるように頑張ります!」──バカリズム


PHOTO:山内洋枝

■<バズリズム LIVE 2016>オンエア日程

日本テレビ系『バズリズム』
DAY1:11月25日(金)/DAY2:12月2日(金)放送
(一部の地域では放送日が異なります。詳細は番組ホームページにて)
CS日テレ12月25日(日)放送
DAY1:18:00~/DAY2:20:30~

<バズリズム LIVE 2016>11月6日(日)公演セットリスト

■wacci(オープニングアクト)
1.リスタート
2.大丈夫
3.東京

■ファンキー加藤 
1.MUSIC MAGIC
2.輝け
3.走れ 走れ
4.あとひとつ
5.まわせ!
6.ちっぽけな勇気

■SPYAIR
1.THIS IS HOW WE ROCK
2.現状ディストラクション
3.ROCKIN' OUT
4.ファイアスターター
5.イマジネーション
6.RAGE OF DUST
7.サムライハート(Some Like It Hot!!)

■Fear, and Loathing in Las Vegas
1.Rave-up Tonight
2.Jump Around
3.Just Awake
4.Party Boys
5.Let Me Hear
6.Virtue and Vice
7.Love at First Sight

■back number
1.クリスマスソング
2.花束
3.SISTER
4.黒い猫の歌
5.ハッピーエンド
6.高嶺の花子さん

■いきものがかり
1.ありがとう
2.笑ってたいんだ
3.ラストシーン
4.気まぐれロマンティック
5.じょいふる
6.SAKURA -Acoustic ver.-

■いきものばかり(バカリズム+マギー+いきものがかり)
1.I think
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