【ライブレポート】＜千歌繚乱vol.8＞若手V系バンドが彩るハロウィンナイト

10月31日（月）、いま勢いのある若手ビジュアル系バンドを集めたイベント＜千歌繚乱＞の第8回目となる公演が渋谷REXにて行われた。

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本公演にはシビレバシル、トキノキト、マーブルヘッド、メルヴェル、DiSPiИAの5バンドが出演。いずれも独特の世界観をもった個性派バンドだ。ハロウィンど真ん中のこの日に繰り広げられた熱いライブの模様をレポートする。


イベントのトップバッターを務めたのはDiSPiИA。元々、暴動ともいえる激しく狂ったライブに定評があるバンドだが、この日もステージに現れるや否や1曲目からフロアにヘドバンの嵐を巻き起こした。ハロウィンということでほとんどの観客が各々コスプレを楽しんでいたのだが、歪月（Vo）は「ハロウィンが嫌いなんだよ」「つまらないんなら見なきゃいいのにな！」など挑発。途中、歪月がフロアに下り観客を直接煽る場面も。DiSPiИAは激しく重い楽曲を聴かせるだけでなく、そこに罵声と怒号をクロスさせた“従わざるを得ない”怒涛のライブパフォーマンスを完遂した。


続いてはメルヴェル。「エホン」というコンセプトを掲げた彼らは思い思いの華やかなコスプレで舞台に登場。DiSPiИAとは真逆のおとぎ話のような世界観だ。だがそんな見た目からは想像できないほど、幕開けから突如始まる折りたたみ、デスボイスで観客を圧倒。楽曲は意外にもバッドエンドなのだ。中盤には「ハッピーハロウィン」と普段はめったに見ることができないHIME（Vo）とひょうが（Dr）による貴重なMCも行われた。全メンバーがしっかりと動きを定めたステージングで、全曲通して不思議な世界に連れて行かれるようなライブを見せてくれた。


3番目に登場したのはマーブルヘッド。会場には幼稚園児のコスプレをしたファンがたくさんいたのだが、それは普段幼稚園児の衣装を着てライブを行なっているマーブルヘッドに合わせてのこと。そんなマーブルヘッド自身は、全員が錬撕（Vo）のコスプレと称して錬撕の過去の奇抜な衣装を身にまとう。玉城総司（Ba）に至っては顔面白塗りだ。ステージングもその派手な出で立ちに負けずとても激しく、ユーモアと毒を含んだ楽曲で会場は大盛り上がり。マーブルヘッドの楽曲はラジオ体操のフレーズや童謡などをアレンジして組み込むなどかなり独特。MCでも軽快なトークが繰り広げられ、一度見たら忘れられないインパクトのあるステージだった。

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