【インタビュー】Muddy Apes、INORAN「居心地がいいというよりは刺激的。居心地の良さを求めてバンドや音楽をやっているわけじゃないから」

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INORAN(LUNA SEA)×TAKA HIROSE(FEEDER)×DEAN TIDEY×MAESON(8otto)のワールドワイドに活躍するメンバー4人からなる日英米混合ビッグプロジェクト、Muddy Apesが結成4年目にして初のツアーを決行。そのファイナル公演の模様をパッケージした『Live DVD Muddy Apes Japan Tour 2016 “Go Apes Go !!!” at Shinjuku ReNY』が11月16日にリリースされる。すさまじい演奏はもちろん、MCもありのままに収録された映像から伝わってくるのは、自由奔放な空気感とハンパない熱量だ。オフショットが収録された特典映像にはリハーサルシーンや楽屋でINORANがMAESONの髪をセットしている場面、本番前に「テキーラ!」と叫んで気合い入れをする貴重なショットもーー。ライヴ映像を軸にINORANにMuddy Apesの魅力を語ってもらった。

◆Muddy Apes~画像&映像~

― Muddy Apes ―
INORAN(LUNA SEA)
TAKA HIROSE(FEEDER)
DEAN TIDEY
MAESON(8otto)

■Muddy Apesのカッコいいリフを弾けるのはギタリストとして気持ちいい
■LUNA SEAやTourbillonが気持ちよくないとかそういう意味ではなくてね


──『Live DVD Muddy Apes Japan Tour 2016 “Go Apes Go !!!” at Shinjuku ReNY』には初のジャパンツアーのファイナル公演の模様が収録されていますが、Muddy ApesはINORANさんが東京、MAESON(Vo)さんが大阪、TAKAさん(B)がロンドン、DEANさん(G)がフロリダと住んでいる場所がバラバラですよね。今回、ツアーが実現することになったいきさつというのは?

INORAN:僕ら、2012年に結成してアルバムを2枚(『Crush It』、『Fairly Dirt No,5』)を連続してリリースしたんですが、「ツアーやりたいね」って言いながらも、なかなかタイミングが合わなかったんです。基本、「一緒に音出そうぜ」って集まったメンバーだから、ライヴは常にやりたいんですよね。

──じゃあ、誰からともなく、「そろそろツアーやろうよ」って?

INORAN:そうですね。みんなのスケジュールを調整した結果、やっと実現した感じですね。

──太い音で鳴らされるMuddy Apesのグルーヴィーなサウンドがたっぷり楽しめる映像になっていますが、初のツアーで得た刺激は?

INORAN:この2人……サポートでドラムを叩いてくれている山口美代子ちゃん(DETROIT SEVEN)を含めて5人なんですけど、メンバーは変わらずいつもカッコいいなと思うし、一緒に音を出している時もいない時も幸せだなと感じるし、ツアーは5本だったけれど、1カ月ぐらい一緒にいられて最高の時間でした。

──単発のワンマンとツアーで廻るのはまた違いますよね。回を重ねるごとにバンドがパワーアップするのを感じられるというか。

INORAN:そうですね。ライヴはオーディエンスがいて成立するものなので、場所によって全然違うし、同じ場所でも違う日にやったら全然違うものになると思うので、そういう経験をMuddy Apesでできただけでも幸せです。


──INORANさんは結成当初よりパフォーマンスもアグレッシヴになっているし、Muddy Apesのテンションをアゲていく役割を果たしていると思うんですが、自身ではどうですか?

INORAN:違いについてはそんなに意識していないですね。その時々で変わっているのかもしれないけど、それはみんながライヴを見て思うことであって、その瞬間、瞬間を楽しんでいるという意味では変わらないかな。責任も立ち位置も変わらないと思っているし。

──立ち位置ということでギタリストとしてソロやLUNA SEA、Tourbillonと比べてMuddy Apesとしてこう在りたいと思っていることは?

INORAN:ないです。全部、一緒。ソロでは歌いながら弾くのでその違いはありますけど、LUNA SEAやTourbillonと何ら変わりはないですね。ただMuddy Apesの楽曲はリフを基調としているのでカッコいいリフを弾けるのはギタリストとして気持ちいいし、楽しいですね。他が気持ちよくないとか、そういう意味ではなくてね。

──わかります。Muddy Apesの曲はシンプルで歌も音も太くてユニゾンするカッコよさも一つの醍醐味だと思います。今回のツアーを映像として残しておきたいという気持ちは強かったですか?

INORAN:そうですね。このタイミングでDVDにできたのはすごく嬉しい。それと今までMuddy Apesには映像作品がなかったので、「こんなにすげえ音を出してるヤツらが一緒にバンドをやってるんだぜ」って知ってもらいたかったというのもあったし。名刺代わりになる映像が作れて良かったなって。

──今年リリースした最新アルバム『Faraway So Close』のリードトラック「How How How」もライヴ映像メインでしたよね。Muddy Apesのメンバーと一緒に音を出す面白さって?

INORAN:カタマリになった時の押し感がスゴイと思うんですよ。TAKAみたいに太いベースを弾く人はいないし、DEANみたいにテクニックがあって、激しさも優しさもあるジミヘンがちょっと入ったようなギターを弾く人もそんなにいないだろうし、MAESONみたいなヴォーカルもいない。そういうメンバーが音を出して一つになったからこそ、絶対に伝わるんだと思います。

──さっき違いはそんなにないという話をしてくれたけど、バンド名の意味からして“泥猿”だし、出す音もちょっとダーティでアーシーでその辺りの違いはあるんじゃないですか?

INORAN:基本は一緒ですけど、音を出す人によって変わりますね。

──引き出されるものが変わる。そこがバンドの面白さですよね。

INORAN:お酒の席で例えたらワインを飲むこともあるし、テキーラを飲むことも日本酒を飲むこともある。でも、種類が違っても気が合う友達と飲むということにおいては変わらないでしょ?

──確かに。

INORAN:音楽ってそういうものかなって。種類じゃないというか。

──Muddy Apesのメンバーはテキーラ好きですよね。

INORAN:はい。曲名(「Tequila No.5」)になっているぐらいですからね(笑)。実際、そんなに器用じゃないし、バンドによって変えられないですから。「俺はこうでなきゃ」っていうのを見つけられてないのかもしれないけど、それが楽しいんですよね。Muddy Apesをやってると特に感じる。これだけ生まれも育ちも年齢も違うバンドってめっちゃ刺激的ですよね。

──だからこそ生まれる音楽、グルーヴがあるんだろうし。

INORAN:仲はすごく良いですし。居心地がいいというよりは刺激的ですよね。居心地の良さを求めてバンドや音楽をやっているわけじゃないから。心地良いのはいいんですけどね。

──そこ、どういう違いがあるんですか?

INORAN:何となく。察してください(笑)。前を向いてる感じがいいんです。

──あとMuddy Apesって野性的だし、衝動的ですよね。

INORAN:ははは。それTAKAのルックスじゃないですか?(笑)。

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