コリィ・テイラー「リック・ルービンについての発言、謝りたい」

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コリィ・テイラーはかつて、スリップノットの3rdアルバム『Vol. 3: (The Subliminal Verses)』(2004年)をプロデュースしたリック・ルービンに対し、「彼は過大評価されている。(報酬が)高すぎる。俺が生きている間は、彼とは二度と一緒にやらない」と散々な評価を下したが、いまはそれを後悔しているそうだ。

◆コリィ・テイラー画像

コリィは5年前、ファンの質問に答えるイベント<An Evening With Corey Taylor>で「リック・ルービンとの仕事はどうだったか?」と問われると、こう答えていた。「それは危険な質問だ…。“ルービンとの作業はすごく充実していた。彼は本当に素晴らしい”って、俺に社交辞令のようなことを言ってもらいたい連中はいるだろうけど…。事実を言わせてもらう。リック・ルービンは週に45分しか姿を見せない。ああ、それでその45分、ソファに寝そべって、顔のすぐ横にマイクを置いてるんだ。動かなくて済むようにな。ホントだよ。で、“プレイしてくれ”とか言うんだよ。スタジオの中に太陽なんかないっていうのに、ずっとサングラスをかけている。真っ暗さ。この時点で嫌な野郎に見えるぜ。それでもって、ヒゲをなでながら、食べられるだけ食べようとしている。で、“もう一度プレイしてくれ”なんて抜かしやがるんだ。リック・ルービンがこれまでやってきたことはリスペクトしている。でも、いまのリック・ルービンは過去のリック・ルービンの薄い影に過ぎない。過大評価されているし、高すぎる。俺が生きている間は、彼とは2度と一緒にやらない」

その数週間後行なわれたインタビューでも、言ったことは後悔していないと強気だったコリィだが、いまは違う。先週、Apple MusicのラジオBeats 1でこのコメントについて問われた彼はこう返した。「正直になる。あれは彼のせいではなく俺のせいだったと思う。彼は彼のやり方でやっているんだから。彼はいつだってそうだ。ただ俺がそのやり方に慣れていなかったんだ。俺は若くて、おまけにシラフになったばかりで、シンガーで…、“リック、俺に注意を向けてくれ!”って感じだったんだよ。俺は若くて、自信がなく、ガイダンスが必要だった…。それは(エンジニアの)グレッグ・フィデルマンがくれたよ。リックのエンジニアはみんな、基本的にリックの代理人だ。だから、その1人と仕事しているときは、リックと仕事しているように感じるべきなんだ。リックにはやることがいっぱいあるからね。それなのに、俺は自分勝手で…、わかっていなかった。俺は当時、傷が開いた状態で癒しを必要としていたが、助けてくれる人は誰もいなかった。だから、リックを責めたんだ。いまにして思えば、言わなくていいことまで言った。悪いと思っている。いつか、彼にわびたい」

コリィは5年前に比べたら格段の違いはあったが、2015年のインタビューでもルービンに対し批判的な発言をしていた。最近なにかがあったのか――。

Ako Suzuki
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