カナダの警察「飲酒運転したらニッケルバックの曲を聴かせるぞ」

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世界で5,000万枚以上のアルバム・セールスを誇る人気なのに、アンチも多く、冗談のネタにされてしまうことも多々あるニッケルバック。本国カナダの警察は週末、「飲酒運転したら、ニッケルバックの音楽を聴かせる」との警告を発した。

◆ニッケルバック画像

プリンス・エドワード・アイランド州にあるケンジントン警察署は土曜日(11月26日)、封を切っていないニッケルバックの『Silver Side Up』(2001年)のCDの写真をFacebookに投稿し、ホリデー・シーズンが近づき、お酒を飲む機会が増えるが、飲んだら自ら運転しないでタクシーを使うよう呼びかけた。

その中でこんな言及を……。「ケンジントン警察は年内、飲んでも運転できると考える愚か者を見つけるためパトロールする。我々は、君らを見つけたら逮捕する。そうなれば、高額な罰金、刑事告発、1年間の免許停止に加え、我々はさらに、刑務所へ向かう車両の中でニッケルバックをプレイするというボーナス・ギフトも与えよう」

「なになに、我々に感謝する必要はない。飲んで運転するほどの愚か者には、チャド・クルーガー&ボーイズほどピッタリな贈り物はないと、我々は考えている。だからお願いだ。封を切っていないニッケルバックのCDをそのままにしておこうじゃないか。君らが飲酒運転しなければ、我々はこれを君らに聴かせることはない」

ニッケルバックには有難くもなんともないが、面白いと話題になったこの警告文について、ケンジントン警察は「飲酒運転という深刻な問題にちょっとしたユーモアを加え、発信したかった」とCBC Newsに話している。「可哀そうなニッケルバック」ともコメントし、担当者自身は彼らの曲の中で好きなものもあるそうだ。また、ニッケルバックを選んだのは、クルーガーが2006年に飲酒運転で逮捕されたことがあるのも一因だという。

CDの写真はGoogleで見つけたもので、いま、署にあるわけではないが、ケンジントン警察は現物を手に入れ、実際、飲酒運転で捕まった人の取り調べ中に流してもいいと考えているそうだ。なお、この投稿は現在は抹消されている。

ニッケルバックのサード・アルバム『Silver Side Up』は、リリース時、カナダのチャートでトップに輝いたのみならず、UKでも1位を獲得、アメリカでも2位をマークした。


Ako Suzuki
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