「Cubase 9」がサンプラー機能を搭載して新登場、1つの画面でほとんどのエディットが可能に

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SteinbergのDAWソフト「Cubase」シリーズがメジャーバージョンアップ、新たにサンプラー機能をDAWのトラックとして搭載して登場した。ラインナップは「Cubase Pro 9」「Cubase Artist 9」「Cubase Elements 9」の3グレードを用意する。

「Cubase 9」シリーズではプロジェクトウィンドウのユーザーインターフェイスを一新。プロジェクトウィンドウ1つでほとんどの設定、編集、ミキシングが行える。下ゾーンに音量バランスを調整するMixConsoleを表示し、トラックの情報とともにミキシングを可能に。また、MIDIやオーディオなど選択したパートごとにキーエディタやサンプルエディタをリアルタイムに表示し、編集を行うことができる。また、右ゾーンには使用している楽器のVST Instrumentや、音色・波形などを瞬時に呼び出せるMediaBayなどを表示しておける。各表示ゾーンの拡大縮小も改善し、高解像度ディスプレイやマルチディスプレイ環境、限られた解像度となるモバイル環境でも効率的に作業が進められる。


▲トラックで選択したパートに合わせてエディタが画面下に表示される新ユーザーインターフェイス。

新機能の目玉となるサンプラー機能は、オーディオやMIDIと同様に扱える「サンプラートラック」としてスタンバイ。新しいユーザーインターフェイスの下ゾーンで、オーディオの使い方とMIDIの使い方の両方からカンタンに編集できる。MediaBayの素材はもちろん、録音したトラックなど、どんなオーディオデータも、トラックにドラッグするだけで鍵盤で演奏が可能。音階をつけて演奏したり、スタートポイント/エンドポイントを指定して再生範囲を決めたり、ワンショット、ピッチやフィルター、パンなどの設定もOK。さらに細かく編集したい場合はGroove AgentやHALionに転送することもできる。


▲サンプラートラック使用時は下ゾーンのエディタで素材のオーディオを編集、トラック内ではサンプルをトリガーするためのMIDIデータの入力・編集を行う。

「Cubase Pro 9」「Cubase Artist 9」では、ミキシングバランスの変更を記録できるMixConsole Historyが追加。トラックなどのプロジェクト編集と独立して記録されるため、トラックの編集は戻さずにミキシングバランスの変更を以前の状態に戻すといったことがカンタンに行える。単なるアンドゥ/リドゥを超え、プラグインやEQなどの個別の処置も含めた試行錯誤によりベストな選択ができるというわけだ。

また、「Cubase Pro 9」は音楽制作のためのイコライザープラグイン「Frequency」を新たに追加。全8バンドにリニアフェイズモードを搭載、スペクトラムディスプレイや、Steinbergの波形編集ソフト「WaveLab 9」で好評のM/S処理の機能を備えるほか、どの音階がどの周波数で鳴っているかを視認できる鍵盤表示も搭載。倍音やハーモニーなどに対して音階の考え方でEQが調整ができ、音楽的なミックスの実現をサポートする。


▲ミックスの履歴を残せるMixConsole History(左)、新EQプラグインFrequency(右)

3グレードとも、MacはOS X El Capitan/macOS Sierra、WindowsはWindows 7/8.x/10(64bit)に対応。アップデート版、アップグレード版はヤマハミュージックジャパンより12月7日から発売が始まっており、パッケージ版は12月9日からの発売となる(Elementsのみ15日)。


製品情報

◆Cubase Pro 9
価格:オープン
◆Cubase Artist 9
価格:オープン
発売日:アップデート版、アップグレード版 2016年12月7日/パッケージ版 12月9日
◆Cubase Elements 9
価格:オープン
発売日:アップデート版、アップグレード版 2016年12月7日/パッケージ版 12月15日

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