メタリカのジェイムス、エイミー・ワインハウスからインスピレーション

ツイート

メタリカの新作『Hardwired…To Self-Destruct』からのセカンド・シングル「Moth Into Flame」は、フロントマンのジェイムス・ヘットフィールドがエイミー・ワインハウスのドキュメンタリー映画『Amy』からインスピレーションを得て誕生したそうだ。

◆メタリカ画像

ジェイムスは、カナダのラジオ局102.1 The Edgeのインタビューでこう話した。「あの映画を観ていて、ものすごく悲しくなったよ。彼女の人生がどう変わっていくのか…、元気いっぱいで楽しい人物だったのが現実から逃げようとしているだけになるのを目にしてね。映画の一場面にすごく衝撃を受けた。彼女は放心状態で、ああ、そう見えたよ。どこかへ行くためにアパートメントを出た。彼女の周りにはいつもマスコミが群がっていて、写真撮りながら、まるで知り合いみたいに“ヘイ、エイミー、元気? これはどう?”とか話しかける。彼らは気づいてないんだ…。“痩せたじゃないか、調子が悪そうに見える”とは言わないんだよ。そこでは、完全に現実との結びつきがない。それで、名声ってものに思い当たった。ある人達とってそれはドラッグみたいなものなんだ。間違いなく、俺らにもそういう時期があった」


また、ジェイムスはこのインタビューで、『Hardwired…To Self-Destruct』の成功は驚きだったと語った。「ものすごく驚いた。本当だ。だって、あれは俺らにしたら、また1つのアルバムってだけに過ぎないが、タイミングがよかったんだろう。こういうのが必要、求められていた。人々は曲に古き良き時代のフィーリングを見出したんじゃないかな。ギター・ハーモニーとかさ。それにしたって、驚きだ。レコード会社から“これらの国で1位だ”なんてメールもらって、俺ら“なに? それってウガンダへ行ってプレイしろってこと? ツアーが長引く”ってなったよ(笑)」

『Hardwired…To Self-Destruct』は初登場で全米1位に輝いた。メタリカのスタジオ・アルバムが1位を獲得するのは、5枚目のスタジオ・アルバム『Metallica』(1991年)から6枚連続となった。

Ako Suzuki
この記事をツイート

この記事の関連情報