坂本龍一、モンブラン国際文化賞を受賞。村上龍も祝福

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坂本龍一が第25回モンブラン国際文化賞を受賞し、21日に東京・第一生命ホールで行なわれた授賞式に出席した。

◆坂本龍一 画像

モンブラン国際文化賞は若い才能の擁護・育成などに貢献した“アートパトロン”を讃える文化表彰で、日本ではこれまでオノ・ヨーコ、市川猿翁、小澤征爾、熊川哲也らが受賞している。坂本は今回、若いミュージシャンたちとの共演やコンサートの主催をはじめ、山口市文化振興財団のアーティスティック・ディレクターとしての取り組み、ベルリン国際映画祭タレント・キャンパスでの作曲指導など、音楽や舞台芸術分野の若いアーティストたちへのサポートプロジェクトが評価されての受賞となった。

授賞式で坂本は、「このようなプレスティージャス(名誉ある)な賞をいただいていいのだろうかという気持ちでいっぱいです。歳を取ってくると上の世代の責任として、下を育てなければいけない。また一生懸命自分が色々やってきたことなど、経験を伝えるのも大切な役目だと感じています。過去受賞されているオノ・ヨーコさんや小澤征爾さん等と並んでしまうと僕なんかでいいのかという気持ちが強いですが、しっかり受け止めてこれからも精進して参ります」と喜びを語った。

式典には坂本と親交のある村上龍も登場し、「35年以上の付き合いですが、坂本は若手を育成することを意識していないかもしれないが、気に入った人には厳しい。それが若い人にとっては自然とトレーニングになっていると思います」「坂本の作った音楽はどれも最高傑作、世界のあらゆる音楽の中で一番好きですね。お互いいつか一緒にオペラをやりたいですね」とコメントした。

また、坂本は自身が音楽監督を務める東北ユースオーケストラの有志2名とともに生演奏を披露。「Merry Christmas Mr.Lawrence」「美貌の青空」の2曲を演奏し、会場を感動に包んだ。


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