【インタビュー】BAND-MAID、「強さの中の不安や弱さ」見せる意欲作『Just Bring It』完成

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2016年は初の国内ツアーのみならず、ワールドツアーも敢行。キュートなメイド服と硬派なロックサウンドのギャップで初めて見る人たちを呆然とさせ、巻き込んできたBAND-MAIDがメジャー1stフルアルバム『Just Bring It』をリリースする。これまでのハードロックを基軸にしたバンドの王道路線とは異なるタイプの楽曲にトライし、強気な女子の裏側の揺れる気持ちや弱さも表現した本作は、さらに彼女たちのギャップ、意外性に翻弄されるアルバムに仕上がった。彩姫と小鳩ミクの個性の違いが刺激的なツインヴォーカル、ヴィジュアルからは想像もつかないテクニカルなギターソロが武器の KANAMI、スラップもバリバリのMISA、超パワフルなビートを叩き出すAKANE。“かかってこい!”という意味を持つ挑戦的なタイトルどおり、このアルバムを携えて2017年も突っ走ってくれそうだ。

◆BAND-MAID インタビュー画像

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■初心を忘れないように
■今までのBAND-MAIDにはなかった書き方ですね

——いよいよメジャー1stアルバム『Just Bring It』がリリースされますが、ワールドツアー前にレコーディングしていたんですよね?

小鳩ミク(以下小鳩):初の全国ツアー中であり、シングル「YOLO」を制作している時に一緒にレコーディングしていました。ツアーから帰ったその日にそのままスタジオっていうこともありましたっぽ。

KANAMI:過密だったのでちょっと記憶があいまいです(笑)。レコーディングが終わって家に帰るのが深夜の12時、1時で、翌朝の5時に飛行機に乗って熊本にお給仕(ライヴ)しに行くとか。

——ひえー。怒涛の日々だったんですね。

彩姫:熊本のお給仕が終わったらまた飛行機で東京に戻ってフラフラのままレコーディングみたいな。

小鳩:「今日、3曲終わらせないと帰れないっぽ」みたいな状態でした。おかげで気力はだいぶアップしましたっぽ。

——アルバムのタイトル『Just Bring It』の意味も“かかってこい”だし、BAND-MAID攻めてるなと思いました。作る前に何かテーマを設けたりしたんですか?

小鳩:今までのような雰囲気の曲はもちろんですけど「アルバムだからこそ出来るBAND-MAIDらしくない曲も入れたいね」っていう話はメンバーとしました。そこから制作にとりかかって、最初にできたのが11曲目に収録されている「Awkward」という曲です。

——BAND-MAIDの曲はハードロックやR&Rをベースにしたアッパーなナンバーが多いですけど、この曲は激しさもありつつミドルチューンですものね。

MISA:BAND-MAIDらしくない曲も増やしていきたかったんですけど、特に「Awkward」はそうですね。

小鳩:MISAがいちばん好きな曲なんだっぽね?

MISA: KANAMIが作ったデモを聴いた時から好きだったんですよ。ふだん、UKの音楽を聴いているんですけど、近い匂いを感じて。

KANAMI:候補曲をいっぱい出すんですけど、MISAが「いいっ!」って突っ込んできたので(笑)、「じゃあ、一緒にアレンジしてみる?」ってふたりで作業したのでBAND-MAIDらしくない印象になったんだと思います。

彩姫:歌は一発録りだったんですけど、自分のイメージ通りに歌わせてもらったので楽しかったですね。ふたりがアレンジしていった世界観に近づけたかなって。今までのBAND-MAIDは強い女性像を描いた歌詞が多かったので声を張って勢いで歌うことが多かったんですが、「Awkward」や6曲目の「OOPARTS」はちょっと力を抜いた今までと違う歌い方をしているのでレコーディングが終わった後、「できるじゃん」って(笑)。

——「OOPARTS」はミドルテンポのメロディアスな曲で提供曲ですが、ほかの方が書いた曲を収録したのも、新鮮な空気を取り入れたかったから?

彩姫:そうですね。初期のBAND-MAIDはポップな曲をやっていたので、その頃を忘れないように。過去があっての今なので。

小鳩:初心を忘れないように。


——なるほど。アルバムのリードトラック「Don’t you tell ME」はBAND-MAIDらしいハードでたたみかけるような勢いのあるナンバーになっていますが、この曲を選んだ理由は?

小鳩:アルバムの中でいちばんBAND-MAIDの攻めの部分が分かりやすく出ている曲だなと思って選びましたっぽ。

KANAMI:頭の中でループしていたメロディを形にしたいと思って作った曲ですね。

AKANE:ドラムは引き算してシンプルにしています。手数やオカズを減らしながら、いかにロックなアプローチに持っていくかにこだわりました。

小鳩:さっき KANAMIが言っていたように頭に残るフレーズの曲であり、みんなで歌って盛り上がれるのでお給仕でも映えるかなって。

——歌詞は小鳩さんと彩姫さんの共作ですが、どんなふうに一緒に作っていったんですか?

小鳩:共作の時はいつも彩姫が“こういう感じ”ってイメージを伝えてくれるので、それをヒントに書いていくんです。で、出来上がったら「彩姫先生、いかがですか?」ってチェックしてもらいますっぽ(笑)。「この語尾はこうして」とか「こういう言い方がいい」っていう意見をもらって。

彩姫:「Don’t you tell ME」に関してはメロディに中毒性があるので、歌詞も耳に残るように同じ言葉を繰り返しているんですけど、これも今までのBAND-MAIDにはなかった書き方ですね。

——“秘め事”という言葉が出てきますが、秘密の恋がテーマ?

彩姫:そうですね。けっこう内容はディープかなと。だいぶ上から目線の女性が主人公ですね(笑)。

小鳩:さいちゃん(彩姫)のイメージですよね。恋愛の駆け引きを上から楽しんでいるような。

——年下の男子かもしれない(笑)。

小鳩:あはは。かもしれないっぽ。そのあたりも想像してもらえたら。

——ちょっと秘密めいた匂いがあるのもBAND-MAIDの特色のひとつなんじゃないかと思うんですよね。

彩姫:闇強めなので(笑)。

——アルバムの最後の曲も「secret My lips」ですからね。

小鳩:“秘めたる”みたいな世界は、さいちゃんの好みなのかもしれない。BAND-MAIDはメロディと楽器隊が明るさを足しているので、バランスがとれているんだと思いますっぽ。

彩姫:殻に閉じこもっている感じが好きですからね。

小鳩:「secret My lips」の歌詞のリクエストがまさにそうで。

彩姫:“部屋に閉じ込められていて出たいんだけど、出られない感じ”の歌詞にしてって伝えました。

小鳩:また難しいお題が来たって思いましたっぽ(笑)。なので、よくよく聴くと小部屋に閉じ込められた人の歌に思えてきますっぽ(笑)。

AKANE:曲調的には激しいBAND-MAIDらしさをさらに追求してカッコいい要素を詰め込んでいますね。

小鳩:この曲は「Don’t you tell ME」と並んでリード曲候補だったんです。最後のサビで展開が変わって、私たちの代表曲でもある「alone」のようなツインヴォーカル感を出しているんです。そこは小鳩がメインでさいちゃんがコーラスをとってエンディングはキラキラさせて終わるっていう。

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