【ライブレポート】＜千歌繚乱vol.9＞、JILUKA、DAMYらが繰り広げた熱狂のステージ

リベリオはヴィジュアル系ミュージックの要素をたっぷり詰め込んだ「AGGRESSION」を最初に披露。若々しく華麗なヴィジュアルにもファンは酔いしれる。まさに今期待の新人、といった雰囲気を持つバンドだ。この日は5曲が演奏されたが、どの曲も激しいながらも耳なじみが良く、ジャンプやハンドクラップ、LAKU（Vo）とのコールアンドレスポンスで観客が音にのっている様子が印象的だった。LAKUの「いいか、やれるか？死ねよ？」の煽りにひときわ大きな声が上がり、ラストは「Mass of hatred」で締められた。


6バンド目はVRZEL。ステージにメンバーが登場すると同時に大きな歓声が上がり、一気にフロアの空気を自分たちのものに変えていく。スタートは発売されたばかりのミニアルバムから新曲「FIVEFOLD」だったが、初披露から間もないとは思えないほどフロアは盛り上がる。メンバーそれぞれの美しい装いに加え、音楽性と楽曲の質の高さでヴィジュアル系の良さを体現しているバンドだと感じるステージだ。MCで「今日出ているバンドの中で一番に盛り上げたいと思う」と紫音（Vo）が述べた通り、終始熱く盛り上がったまま5曲が披露された。


続くVAN9ISHは“全面幸福論”というコンセプトを掲げているバンド。人々の苦しみに同調するような歌を奏で、救いを差し伸べている。この日はそんな楽曲が4曲披露され、ラストはこれまでライブで一回も欠かさずに演奏されてきたと言う「メリー」。この曲ではサビでフロア全体にジャンプの波が起こり、最後に「来年はもっと幸せにしてやる」と曖（Vo）が宣言。VAN9ISHのライブはヘドバンや拳も繰り出され一見激しいのだが、演奏される楽曲にはどこか優しさを感じられる。まさに彼らのコンセプトに込められた想いを感じられるライブステージだった。


そしてこのイベントのトリを務めるのは、＜千歌繚乱＞の事前投票企画で一位を獲得したJILUKAだ。彼らはこの投票で一位を獲得し他のバンドよりも長い演奏時間を得ただけでなく、渾身の最新シングル「Divine Error」収録の楽曲を初披露するということもあり、かなり気合が入っていた模様。そしてその気合のまま、ステージが始まるとすぐにフロアが圧倒的な音圧に包まれる。JILUKAは個々の演奏スキルが高いのでどの楽曲も安定感があり、体に直に響いてくるようなライブだ。そんな中でもファンも楽しみにしていた新曲「Divine Error」では、特に大きな盛り上がりが見られた。そこから続けて「Crossing Fate」、「Lethal Affiction」と立て続けに熱い楽曲が披露された。さらになんと予定されていなかったアンコールまで起こり、急きょもう一曲が演奏されると言うサプライズまで。ステージ終了後もファンの熱気は止まない、最高に熱いライブだった。


この日出演したバンドはいずれも自分たちの色でステージを彩り、激しくフロアを沸かせていた印象。若手バンドだからこその“熱さ”を実感できるイベントとなった。各バンドのインタビューや詳細情報は、イベントオフィシャルサイトより購入できる「千歌繚乱アーティストBook」にも掲載されている。＜千歌繚乱＞は次回、2月13日（月）にvol.10公演を開催。vol.10公演では、このvol.9とは全く印象の異なるバンドが8組出演する。今度はどんな景色を見せてくれるのか、こちらも楽しみに待っていて欲しい。




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