minus(-)、森岡賢の存在を残しつつ行われた忘年会ライブ

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12月28日(水)、minus(-)の1年を締めくくるライヴが新宿ReNYで行なわれた。

◆ライブ画像

minus(-)にとって2016年は激動の1年だった。6月に森岡賢が急逝し、予定されていた全国ツアーは中止。藤井はひとりでminus(-)を続けることを決め、赤坂ブリッツでのライヴのみ開催。トリプルドラムを迎えて敢行したそのステージでは、ラストにソフトバレエ時代の森岡曲「After Images」を披露。そのヴォーカルには声のみの出演で遠藤遼一が参加した。

その後、既に出演がアナウンスされていたJのライヴへのゲスト出演と、この日のライヴがオープンになった。そう、昨年行なわれた新宿ReNYでのライヴ後、これから年末は必ずこの会場で定期的にやろうと、藤井と森岡の間ですでにこれは企画されていたのだ。ある意味これは“minus(-)の忘年会”なのだ。

チケットはソールドアウト。開演前のBGMも、年末っぽい明るさをたたえている。Yuumiと山口美代子のツインドラムのスタイルは変わらず。ステージに登場した藤井は、まずセンターに立ち、1曲目の「THE VICTIM」と続く「No_6」でヴォーカルをとる。しかし「BEAUTY」が始まると、後方のキーボードの前に下がった。その「BEAUTY」から聴こえてきたのは森岡の歌声。会場が沸く。この日は、亡くなった森岡のヴォーカル・データを使ったライヴとなるのだ。

4曲目からは、過去、minus(-)の楽曲に参加したゲスト・ヴォーカルが登場。KENT(Lillies and Remains)、Picorin(Cutemen)、KEN LLOYD(Fake?、OBLIVION DUST、ATOMS ON SPHERE)は、それぞれが持つキャラクターを存分に発揮し、会場を湧かせた。そして後半は1stミニアルバム『D』におけるアンビエントかつインプロビゼーションな楽曲と、ミニアルバム『G』で感じさせたEDM的なダンスミュージックを織り交ぜて魅せる。それはまさに森岡賢そのものとしか言えない選曲だ。この日会場に持ち込み、ステージ中央に設置した重低音をさらに響かせるスーパーロウスピーカーで、会場全体が振動で揺れ、マイクがスタンドから落ちる一幕も。圧倒的だった。ラストは「Peepshow」で再び藤井がステージ前に出てきて唄った。


minus(-)はこれからも続く。森岡賢の存在をどこかに残しながら。そして年末に行われるこの<Vermillion>と名付けたライヴは、その存在をお互いが思い出し共有する、貴重なステージとなっていくのだろう。MCはなく、90分をあっという間に駆け抜けた、素晴らしいライヴだった。

minus(-)はファーストアルバム『O』と、森岡の最後のステージとなったリキッドルームと8月の赤坂ブリッツ公演を収録したBlu-ray&DVD『V』をこのライヴが開催された12月28日(水)にリリースした。そして3月からは藤井とYOW-ROW(gari)によるユニットJugendgedenken(ユーゲンドゲデンケン)との対バンツアーを、森岡の急死により中止となった地方で行う。その追加公演は4月5,6日の新代田FEVERの2日間だ。

さらに2月、急遽『V』に収められた赤坂ブリッツのライヴが、東京・立川シネマシティで爆音上映されることも決まった。これは家庭でのオーディオシステムやパソコンによる視聴では感じることのできない、minus(-)の音の深さや凄さをより感じてもらうために企画されたもので、藤井によるトークライヴも同時に行われるという。

<minus(-) × Jugendgedenken>

3月5日(日)札幌COLONY
3月13日(月)名古屋ell.FITSALL
3月14日(火)金沢VANVAN V4
3月16日(木)長野CLUB JUNK BOX
3月20日(月・祝)心斎橋VARON
3月21日(火)福岡DRUM SON

追加公演
4月5日(水)東京・新代田FEVER
4月6日(木)東京・新代田FEVER

オフィシャルサイト先行(抽選)
受付URL:http://w.pia.jp/s/minus-17of/
受付期間:12月28日(水)22:00〜1月19日(木)18:00 枚数制限:1人様4枚まで

■1stフルアルバム『O』

2016年12月28日発売
【CD】AVCD-93573 ¥3,240(tax in)
01.The Victim
02.RZM
03.No_6
04.No_4
05.Maze
06.BEAUTY
07.LIVE
08.Descent into madness
09.No Pretending
10.Peepshow
11.B612-ver1.1

■ライブBlu-ray&DVD『V』

2016年12月28日発売
【Blu-ray】AVXD-92434 ¥5,940(tax in)
【DVD】AVBD-92432~3 ¥4,860(tax in)
▼DISC1 <minus (-) LIVE 2016 “ecru”>2016.02.22 (MON) LIQUIDROOM
01.No_9
02.No_6
03.The Victim
04.LIVE (Prototype)
05.No_4
06.RZM
07.Maze
08.BEAUTY
09.Descent into madness (with Susumu Hirasawa)
10.Close (with Susumu Hirasawa)
11.Peepshow (with Susumu Hirasawa)
12.Dawn word falling (with Susumu Hirasawa)
13.B612 (with Susumu Hirasawa)
▼DISC2 <minus (-) LIVE 2016 summer “Voltaire”>2016.08.13 (SAT) AKASAKA BLITZ
1.No_9
2.No_6
3.The Victim
4.LIVE
5.No_4
6.RZM
7.Maze
8.BEAUTY
9. Descent into madness
10.No Pretending
11.Peepshow
12.Dawn words falling
13.B612
encore
1.AFTER IMAGES
※Blu-rayは1枚組

◆minus(-) オフィシャルサイト
◆minus(-) オフィシャルFacebook
◆minus(-) オフィシャルTwitter
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