ザ・ローリング・ストーンズ、日本限定2作品を3月発売決定

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新作ブルース・カヴァー・アルバムは『オリコン』チャートで2週連続洋楽部門トップを獲得するなど、ここ日本でも絶好調のローリング・ストーンズだが、日本のみ許可された1月4日の『オレ!オレ!オレ! ア・トリップ・アクロス・ラテン・アメリカ』『ハバナ・ムーン』の連続「絶響」上映会に続いて、またしても日本のファン向けのスペシャル・リリース、一挙2作品が発表となった。

まずは、昨年3月のハバナのオーディエンスに負けないくらいの感激ぶりを思い起こさせてくれた『ストーンズ - ライヴ・アット・ザ・トーキョー・ドーム 1990』(2015年10月発売)に続いて'90年2月のストーンズの歴史的な初来日公演から、全くの別公演日の映像が「From The Vault Extra」として世界初リリース! それともう一方は、『トータリー・ストリップド』(2016年5月20日発売)のTシャツ付き完全限定盤ボックスかスーパー・プレミアム・ボックスを買えた人しか観られなかった、'95年のパリ、オランピア劇場でのスモール・ギグの映像が単独リリース。いずれも日本限定で、来る3月31日に同時発売されるのだ。

まずは'90年の初来日公演からの「アナザー・デイ」映像のから簡単に説明を加えておこう。先にリリースされたのは、当時、日本テレビ系でTV放映もされた2月26日のフル映像だったが、今度出るのはその一つ前の公演日である2月24日のもの。この日、26日の本番収録に備えてカメラ・テスト(+恐らくトラブル発生時のバックアップ)のために映像収録が行なわれたことがファンの間では知られていたが、それがついに正規ソフトとして日本限定でリリースされるというわけだ。

テストを兼ねていたせいかセット・リストは26日と同じで、音響トラブルも多少あったようだが、10連続公演中の8公演目であったこの日のストーンズのエンジンのかかり具合は十分過ぎるほどで、26日には変則的にシンディ・マイゼールが歌っていた「ギミー・シェルター」を、いつものリサ・フィッシャーが歌っているのもマニア的なチェック・ポイント。個人的には、この日の演奏はチャーリー・ワッツのスネアの音が最も軽快でヌケのいい響きを聴かせていた印象がある。そして何といってもビル・ワイマンのベースが入ったこの時代のストーンズの強烈なグルーヴを、新鮮な映像と共に堪能できるのはたまらない喜びだ。もちろん、エンジニアのもちろんボブ・クリアマウンテンを筆頭とするレストア・チームが今の技術を使ってグンと完成度を上げたものを味わうことができるはず。

'95年のオランピア劇場でのライヴの方は、'95年に『ストリップド』制作を兼ねて行なわれ、『トータリー・ストリップド』の2種類の高額ボックス・セットに付属していた3公演のフル映像――アコースティック編成を多用して最もチャレンジングだったアムステルダムのパラディソ公演(5月26日)、その後のスモール・ギグのひな型にもなったであろうパリのオリンピア劇場公演(7月3日)、スタジナム・ライヴの豪華なショー・ケースとも言えたロンドンのブリクストン・アカデミーでの小規模公演(7月19日)――のうち、パリのオランピア劇場でのライヴ映像を単独パッケージ化したもの。3公演の中で最もタイトな演奏を聴かせていたこの日の演奏が、よりリーズナブルな価格で、広く音楽ファンの方々に届くようになるのは意義深いと一人のストーンズ・ファンとしても思う。


特に前者のリリースに関しては、内容が日本公演とはいえ、こうしたまとまった作品が「地域限定」リリースとなるのはストーンズの歴史の中でも初めてのことではないか? どうやらチームの「社長」としてのミック・ジャガーは、CDや映像作品の売れ行きはもちろん、映画の限定公開映画の好結果などまで逐一報告を受けているらしいのだが、そうする中で、非常に反応が良く情報発信も盛んな(たとえ日本語のものでも熱は伝わっていると信じる)日本のファンの役割を、グローバルな市場展開を考えていく上で非常に重要なものと考え始めている、と見て間違いなさそうだ。だとするなら、そんな役割、喜んで全うして盛り上がってやろうじゃありませんか、みなさん!?

文:寺田正典
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