ステージがシックなブルーのライトで染まるなか、盛大な手拍子に迎えられて登場したのは、東京スカパラダイスオーケストラだ。
◆東京スカパラダイスオーケストラ 画像
まずはそれぞれウォーミングアップがわりに音を鳴らすと、GAMO(Tenor sax)の「We are TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA!!」の声で、ラテンテイスト溢れる沖祐市(key)のピアノと大森はじめ(Perc)のパーカッションが高鳴る「Paradise Has No Border」へ。谷中 敦(Baritone sax)、NARGO(Trumpet)、 北原雅彦(Trombone)、GAMOによるホーンズと、加藤隆志(G)が勢いよくステージ先端へと飛び出し、楽器をダイナミックに振りながら熱いプレイを見せる。陽性のビートとホーンに、自ずとフロアから歓声とコールが湧き上がって、冒頭から祭りのムードがムンムンだ。
「DOWN BEAT STOMP」では、谷中、大森、GAMOがマイクを握り、高揚感溢れるサウンドに灼熱のアクセントをつけていく。さっきまで軽やかにジャンプしていた会場は、笑顔でモンキーダンス。茂木欣一(Drums)と川上つよし(Bass)が心地よいグルーヴを生み出して、観客のステップも激しさを増す。タテノリ、ヨコノリともに、観客のノリも抜群だ。
10-FEETとはコラボ曲も発表している東京スカパラダイスオーケストラ。このステージでその曲たちをやらないわけがない。「hammer ska」で「10-FEET、TAKUMA！」との呼び声が掛かり、ステージに勢いよく飛び込んできたTAKUMAが「おい、お前ら用意はいいか、ぶっ飛ばしていくぞ！」とシンガロングを巻き起こす。追いかけるようにNAOKIとKOUICHIも登場し、これに加勢。一挙に総勢12人となったステージ上は、どこに視線を向けていいのかもわからないほどゴージャスでアグレッシヴだ。
「本当にここに呼んでくれてありがとう！」という谷中の言葉にTAKUMAは、「みんな待ってしましたよ、東京スカパラダイスオーケストラを。どれだけ待っていたのか、でかい声をウェーブしながら聞かせてくれ」と、大きなウェーブと歓声を指揮。「今日、みんなめっちゃ言うことききますよ。イイお客さん」と笑顔を見せる。
この勢いでもう1曲、2013年にリリースしたコラボ曲「閃光」をお見舞いする。「どんだけ勢いあるか、東京スカパラダイスオーケストラのみんなに見せてごらん」とTAKUMAの呼びかけると、フロアは一面ジャンプ！ 屈強なアンサンブルにさらにガソリンを注ぐ。TAKUMAはフロアへ降りて駆け回り、NAOKIはGAMOに絡みつきながら歌い、KOUICHIは舞台後方のカメラを独り占めして、東京スカパラダイスオーケストラのプレイをバックにひとりミュージックビデオ状態でアピール。この10-FEETのやりたい放題を、全力で受け止めて音で倍返しする東京スカパラダイスオーケストラの懐の深さとパワーに、拍手喝采だ。
賑やかなコラボ後も、余韻に浸る間もなく祭りのボルテージは上がる。「スキャラバン」で再びダンス天国を生み出し、沖のメロウなアコーディオンでドラマティックに始まった「ペドラーズ」はドラマー以外全員がステージへ横並びとなって、ピタリと合った呼吸で演奏する。壮観な眺めに、湧き立つような歓声が上がった。
取材・文◎吉羽さおり
撮影◎HayachiN／みやざきまゆみ
■【東京スカパラダイスオーケストラ セットリスト】
1.Paradise Has No Border
2.DOWN BEAT STOMP
3.hammer ska
4.閃光
5.スキャラバン session
6.SKA ME CRAZY
7.ペドラーズ
SE.さよならホテル
■10-FEET主催＜東日本大作戦番外編＞
▼出演アーティスト
Ken Yokoyama / G-FREAK FACTORY / 10-FEET / NUBO / MAN WITH A MISSION / ヤバイTシャツ屋さん / ROTTENGRAFFTY
2017年1月15日（日）宮城・ゼビオアリーナ仙台
▼出演アーティスト
サンボマスター / SiM / SUPER BEAVER / 10-FEET / 東京スカパラダイスオーケストラ / NAMBA69 / WANIMA
※仙台市太白区あすと長町1-4-10 東北本線「長町駅」より徒歩5分
開場12：00／開演13：00／終演20：30予定
▼チケット
全券種SOLD OUT
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