【レポート】有村竜太朗、初のソロツアー完遂「実験成功！」

Plastic Treeの有村竜太朗が1月23日、品川ステラボールにて東名阪ツアー＜Tour 2017「デも/demo」＞のファイナル公演を開催した。同ツアーは2016年11月にリリースした自身初のソロアルバム『デも / demo』を引っ提げて行われたものだ。その最終日のオフィシャルレポートをお届けしたい。

◆有村竜太朗 画像

「ついにこの日がやってきてしまいましたね。最後の“実験”、楽しんでいってください」──有村竜太朗

冒頭で感慨深げにこう挨拶をした竜太朗。今回の公演は、竜太朗のアコギ弾き語りに加え、アコーディオンとピアノといった編成のアコースティックによる第一部、ドラム、ベース、キーボード、エレキギターを率いたバンド編成による第二部、といった二部構成で行われた。それぞれ『デも / demo』収録曲が披露されたわけだが、同じ楽曲を“アコースティックスタイル”と“バンドスタイル”の全く異なる2形態で表現するという意味でも、まさに実験的ライブとなった。



加えてアンコールでは、第一部と第二部でも披露された「鍵時計/kagidokei」「恋ト幻/rentogen」を別アレンジで演奏。ドラム、ベース、エレキギター、そして竜太朗といった4ピースによるソリッドなバンドスタイルが、楽曲のまた新たな魅力を引き出して実に興味深い。

装飾のない舞台はシンプルそのものだ。第一部ではステージを覆う紗幕に映像が映し出され、紗幕が落とされた第二部では舞台に様々な絵図や照明の色彩美が描かれる。これらが織り成す世界観は楽曲本来の持つイメージとシンクロして見事な芸術的空間を作り上げた。



「ソロで得たものを返しに行きます。こんな歌うたいの我儘につき合ってくれたプラのメンバーに、最大の感謝を」──有村竜太朗

これはアンコールで竜太朗が語った言葉だ。Plastic Treeは2017年、デビュー20周年を迎え、春には全20公演のツアー＜Plastic Treeメジャーデビュー20周年“樹念”春ツアー「念力発生」＞を控えている。

かねてから竜太朗本人が“実験”と称していた初のソロツアーは、大成功のうちに幕を閉じた。「再演を誰よりも楽しみにしている」という彼の言葉を胸に、“Plastic Tree”と“有村竜太朗”の今後の活動に期待したい。なお、同ライブの模様はこの春、ライブドキュメントとして映像商品化されることが、この日発表となった。





◆有村竜太朗 オフィシャルサイト
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