【インタビュー】舞台やミュージカルで躍進中の矢田悠祐、表現者としての実力を伝える2nd SG「晴レ色メロディー」

■ 僕、雨が大嫌いなんですよ。というか、傘を差すのが嫌い
■ だから晴れの曲が歌えてよかったです（笑）

── 「晴レ色メロディー」はMVも素敵なわけですが、撮影中のエピソードというと？

矢田：海沿いでの撮影もあったんですけど、予報は雨だったのに、運よく本番のカメラが回っているときだけ晴れたんですよ。

── なんと、奇跡的！

矢田：すごくラッキーでした。

── 矢田さんが晴れ男なんですかね。

矢田：いや、たぶん違うので（笑）……曲に助けられました、きっと。僕、雨が大嫌いなんですよ。というか、傘を差すのが嫌い。なので、傘を持っていてもほとんど差したことがないんです。

── まさかの弱点を知ってしまいました（笑）。

矢田：実は、っていう。雨が嫌いな僕としては、今回、晴れの曲が歌えてよかったです（笑）。


── 一方、矢田さんご自身が作詞・作曲をされた「Baby don’t cry」は、ブルージーなギターから始まる、珠玉のバラード。ピアノだけでの歌い出しも印象的です。

矢田：はい、ピアノが目立った感じでシンプルにしたかったので、アレンジャーさんと何度もやりとりをして。自分が歌いたいメロディーを詰め込んで作ってみたんですけど、結構いい曲ができたかなという想いはあります。

── 自分で曲を作る際、メロディーはどういうときに降りてきたりするのでしょうか。

矢田：風呂に入っているときですね。いつも携帯を持ち込むんですけど……。

── 防水ですか？

矢田：今使っているiPhone7は防水ですね。ま、iPhone6のときから風呂に持ち込んでいましたけど。

── 防水対策をして、ですよね。

矢田：いや、なにもしないでそのまま。

── つわものですね！

矢田：前に、カレーうどんの汁の中に落としたときも、ボタン操作に不具合は生じたものの、完全に壊れはしなかったっていう。で、話を戻すと（笑）、風呂に入っているときに思いつくことが多いので、携帯のボイスメモに録音しておいて、その中のメロディーをもとに、「Baby don’t cry」が生まれたんです。

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── この曲の歌詞には、相手のことを思いやる優しさが滲むなと思ったのですが……。

矢田：いや、そんなこともないですよ。それに、自分の体験や感情だけでなく、役者としていろいろな役で経験したことを反映しているので。でも……話をしたいのか、放っておいたほうがいいのか、相手に対してどうしたらいいかわからないときってあるじゃないですか。そういうときの、「正直、困ったな」って思う僕の性格が、少し出ている歌詞だと思います（笑）。

── いえいえ、ちゃんと“話をしよう 聞き逃さない”って歌ってくれていますから。やはり、優しい人です。

矢田：ま、歌だったら普段より大袈裟なことでも言えるので（笑）。

── さらに、「till the morning comes」はSIMONSAYZのKoheiさんによる、オトナなR&Bナンバーですね。

矢田：最初はアップテンポでダンサブルな曲だったんですけど、もうちょっと落ち着いたR&Bにしたくて。歌詞にしても、だいぶオトナっぽくなったなと。

── 英詞が半分占めていて、洋楽的な雰囲気もありますよね。

矢田：それは僕も思いました。日本語だとストレートすぎることを英語で書いてあったりとか、日本語と英語をいいバランスにしてもらえたので。こういう曲は普段よく聴いているので、歌いやすかったりもしました。

── 「晴レ色メロディー」のようなJ-POP的な歌い方と、「Baby don’t cry」「till the morning comes」のようなR&Bの歌い方、ガラっと違いますけど、歌うときにスイッチのようなものがあったりとか？

矢田：そうですね、曲によって自然とスイッチは切り替わるかもしれません。

── なおかつ、どちらも楽しいわけですか。

矢田：楽しいです。いろんな曲を歌えたほうが、幅が広がるし。

── いつかアルバムを作ってみたいという想いも？

矢田：そうですね、いずれは。あと、これまでミニライヴはしたことがあるんですけど、時間に余裕があって準備ができれば、ちゃんとフルでライヴをしたいなと思っています。

── 期待しております。では最後に、2017年に成し遂げたいなと思っていることは？

矢田：まずは、3月上演の主演ミュージカル『アルジャーノンに花束を』を無事成功させたいですね。それを成し遂げられれば、きっと2017年はいい年になると思うので。個人的には……バイクに乗りたいです。もともと好きで乗っていたんですけど、最近は乗っていないので。時間があるときにちょっと遠出できたらいいなと、密かに企んでます（笑）。

取材・文◎杉江優花

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