結成3年、共同生活2年半の“スパボ”ことThe Super Ballがメジャー1stアルバム『スパボ! スパボ! スパボ!』をリリースする。テレビアニメ『不機嫌なモノノケ庵』のオープニングテーマとなったメジャーデビューシングル「トモダチメートル」、配信限定シングルとして発表された卒業ソング「明日、君の涙が止む頃には」、テレビアニメ『エルドライブ』のエンディングテーマとしてオンエア中の最新シングル「キミノコエガ…。」を含む全13曲はほとんどが路上やライブハウスで演奏されてきた曲たちばかり。出身地も性格も違う2人が出会い、生まれたメロディとまるで兄弟のような美しいハーモニー。このロングインタビューでは彼らの仲の良さを検証しつつ、六畳一間の部屋や公園で生まれた曲、ファンと育んできた大事な曲についてたっぷり語ってもらった。そして、スパボらしい甘くて切ないバレンタインの思い出も──。The Super Ballの過去、現在、未来に迫ってみた。

◆The Super Ball 画像ページ(全12枚)

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■現時点のベストアルバムになったと思います
■略して“スパボ”だということを知ってほしい

──メジャー1stアルバム『スパボ! スパボ! スパボ!』が完成しましたが、ついにアルバムが! っていう心境ですか?

吉田理幹(以下吉田):そうですね〜。今年で結成して3年なんですが、当時からずっとライヴで歌っていた曲も入っているので、1stアルバムですが、この3年間の集大成みたいな。現時点のベストアルバムになったと思います。

──どれがシングルになってもおかしくないメロディアスな曲ばかりだし。

佐々木陽吾(以下佐々木):はい。かなりバリエーションに富んだラインナップで13曲バーッと続けて聴いても飽きないように曲順も考えました。この1枚を聴いたら“The Super Ballってこういうユニットなんだ” “ライヴはこんな雰囲気なんじゃないかな”って想像できるような、そんなアルバムになっていると思っています。

──3年の間に2人でたくさんのオリジナル曲を作ってきたと思うんですが、どんな基準で曲を選んだのですか?

吉田:こだわるポイントはたくさんありました。例えば1曲目の「ミライキャッチャー」は“未来を今 捕まえよう!”というサビから入るんですけど、楽器ではなく、2人の声で始めたかったんです。これからも未来を掴みに行くぞっていう想いを込めてどうしても1曲目に持ってきたかった曲です。あとThe Super Ballのど真ん中の曲は4曲目の「キミノコエガ…。」だと思っていて。

──最新シングルであり、テレビアニメ『エルドライブ』のエンディングテーマでもある曲ですね。

吉田:はい。お店で試聴する時って最初の3〜4曲で判断する方もいらっしゃると思ったので、前半にスパボらしい曲、メロディラインがきれいで聴きやすい曲を持ってきたというのもありますね。そこから5曲目でいきなりR&B調の「tell me why」が来るので「へえ。こんな曲もあるんだ」って気持ちになってもらいたいとか、曲順はこだわりましたね。

佐々木:で、6曲目の「RUN」はアコギ1本で入るライヴでノリやすいテンポ感のある曲で「スパボっていいな」ってなってきたところで、どバラードの「おいで」を聴いて「コイツら、声がいいな」「ハーモニーきれいだな」って。

──(笑)構成、考えてますねぇ。

▲佐々木陽吾(G&Vo)

佐々木:で、メジャーデビューシングル「トモダチメートル」が来るので、打順1番に帰るわけですよ(笑)。そこからスパボのライヴで盛り上がる核となる曲「シアワセ」と「夢人島へGO!!」が来て、「秘密」という曲は切ない歌詞でアレンジがめちゃくちゃカッコいいので、「スパボってどんだけ幅があるんだ」と思ったところで12曲目は2人で初めて声を合わせた思い出の曲「ココロのブランケット」がくる。いいっ!(自画自賛)。

──ははは。早くも楽曲解説してくれましたね。これ以上の選曲、曲順はないっていうところまで考え抜いたんですね。

吉田:そうです。かなり悩んで何度も並べ替えて聴いてみたりしました。シンセが多めの「tell me why」からマイナー調の「秘密」に移行するのも流れはキレイなんですけど、意外性のある「RUN」が来たほうが楽しいかなとか。

──アルバムのタイトルを『スパボ! スパボ! スパボ!』にしたのも気になるところです。すごく勢いがあるというか、自分たちの名前を連呼しているじゃないですか。

佐々木:まず1stアルバムで単純に嬉しいですから、その気持ちを表現したかったんです。それとアニメのテーマ曲で僕たちを知ってくれた人たちや僕らを知らない人たちにThe Super Ballが略して“スパボ”だということを知ってほしいという想いもありました。『ポケモンGO』にもスーパーボールが出てきますけど、それよりこっちだぞっていう(笑)。

吉田:覚えてほしいっていう気持ちですね。『スパボイス』という案もあったんですけど、3つ並べたほうがインパクトあるなって。

佐々木:大事なことだから3回言いますよっていうことですね(笑)。

──ははは。一緒に作ってきた曲たちがアルバムという形にまとまって改めて感じたこともあると思います。

佐々木:そうですね。やっぱり自分たちの声って相性がいいんだなって。それと自分が作った曲も入っていますけど「理幹が作った曲、好きだな」ってあらためて思いました。メロディラインが秀逸なんですよね。初めて「ココロのブランケット」を聴いた時は「こんな良いメロディを作る人と一緒にやっていいのか?」と思いましたからね。

吉田:(笑)いや、いや、いや。

佐々木:ホント改めて理幹に感謝しましたね。

吉田:聴いているといろいろな思い出が蘇ってくるんですよね。「この曲、前に一緒に住んでいた六畳一間で作ったな」とか、「公園で一緒に作ったな」とか。1人で作っていたら、こんなに曲の幅はなかったと思うし。

佐々木:もうちょっとで一緒に住んで2年半になるんですよ。最初は上にロフトがある木造の部屋だったんですけど、上の階にお子さんがいるご夫婦が住んでいて、夜中にアコギ弾くと怒られて。

──(笑)アコギ響きますからね。

吉田:そのわりに向こうもうるさいんですよ(笑)。

佐々木:子どもが走ってますからね。でも、こっちは何も言える立場じゃないので夜中に機材持って公園に行くわけです。で、疲れたらサッカーしたり、キャッチボールしたりね。

吉田:そうだね。

佐々木:でも、結局、公園でも職質されて(笑)。

──(笑)追われる生活ですね。今はそういう問題も解決しました?

吉田:今は1人1人の部屋があるので大丈夫です。

佐々木:壁も厚みがあって角部屋なのでガンガン弾いてます。もうすぐ更新なので、今はどうしようかと思って不動産屋さんばかり見てます。

吉田:僕は陽吾さんに全部任せているので、更新するなら「わかった」って言うし「引っ越すよ」って言われたら「オッケー」って(笑)。