【インタビュー】Purple Stone、“ポイズン=愛”を歌うバレンタイン楽曲に「フィクションとは言い切れない」

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Purple Stoneが2017年2月1日、6thシングル「ポイズンチョコレート」をリリースする。前シングル「パニックパニック!」以来、約7ヵ月ぶりとなる同作はタイトルどおり“バレンタイン”をモチーフとしたものだ。「“ポイズン=愛”とも解釈できる」という歌詞が彼らならではのポップと毒を見事に同居させ、ユーモアとシニカルさを内包した世界観が一筋縄ではいかない彼ら流のラブソングを描ききった。また、6弦のチューニングを“F#”まで下げたギターサウンドはイントロの1音目からして凶暴そのもの。ヘヴィなシャッフルビートがベースと一体となって強烈な音壁を生み出すなど、バレンタインの季節に愛の両極端がピュアにダークに荒々しい。

◆「ポイズンチョコレート」ミュージックビデオ

“A-type”“B-type”“ポイズンtype”といった3typeの発売形態には、それぞれ異なるカップリング曲を収録。A-typeにインダストリアル・ラウドロック「ブラスターボルテージ」、B-typeにどこまでも突き抜ける「素晴らしきこの世界へ」、ポイズンtypeに「ポイズンチョコレート」の歌詞を変えた遊び心満載の“ポイズンver.”が収められるなど、三種三様にバリエーションも豊かだ。その楽曲構築法を訊いたインタビューでは、これまで決して語られることがなかったバレンタインの衝撃エピソードも明かされている。

   ◆   ◆   ◆

■ええっ!? 怖い!怖すぎる!
■絶対なにか混入されてたって(笑)

──2月1日にニュー・シングル「ポイズンチョコレート」がリリースされますが、コンセプトなどありましたか?

風麻:最初はリリースが2月15日頃になるかもしれないという話だったので、“バレンタイン”をテーマにしたシングルを作ることにしました。季節ものの楽曲をやってみたいというのがあったし、バレンタインを取り上げている人ってあまりいないじゃないですか。おニャン子クラブというか国生さゆりさんくらいしか思いつかないですよね(笑)。

keiya:古っっ!(笑)。

風麻:ははは。で、GAKがストックしていた曲の中から「ポイズンチョコレート」の原曲デモを持ってきたんです。

GAK:原曲を作ったのは去年の夏くらいかな。その前からシャッフルの曲をシングルの表題曲にしたいなとは思っていたんですよ。そのうえでゴリッとしつつキャッチーなリフを活かすことを意識して作りました。あとはAメロとかがちょっとマイナー・ブルースっぽいコード進行になっていて、その王道感が逆に新鮮に感じてもらえるんじゃないかな。サウンド面でも新しいことに挑戦しているし、ライブの時にみんなで歌えるようなコーラスも入れました。

▲keiya (Vo)

keiya:絶対にライブで盛り上がる曲だから、早くやりたいですね。この曲は最初にデモを聴いた時にいいなと思ったけど、Aメロのメロディーが今とは違ってもう少し機械っぽい旋律だったんですよ。ちょっと違和感があったからGAKに「メロを変えてもいい?」と聞いたら、「好きにやっていいよ」と言ってくれたので、僕好みのメロディーに変えました。僕はあまり音程差がなくてメロディーがステイしている感じの曲が好きで、いつか取り入れたいなと思っていたのでそういう要素も入っています。ただ、こういうメロディーは子音の入れ方とかによってはベタッと聞こえてしまう。なので、歌でリズムを出したかったし、発音のニュアンスとかブレスの位置とかを細かく決め込みました。僕はそこにこだわるのが好きなので、すごく楽しかったです。

風麻:ベースは、デモを聴いた時に感じた極悪感を崩したくなかったので、それを意識して弾きましたね。メタリカとかパパローチ、リンプ・ビズキットみたいにゴリゴリしたイメージというか。フレーズ的にはギターとユニゾンする場所が多いので、細かいことはしないで分厚さを出すことを重視しています。

GAK:ギターは新しいことに挑戦しました。この曲はキーがF#mなんですよ。冒頭の白玉コードは普通にレギュラーチューニングでも良かったけど、ジェント(※多弦ギターなど低音を強調したヘヴィメタル)みたいな響きを出したいなと思って、敢えて6弦のチューニングは“ローF#”まで下げました。

──えっ!? ローF#チューニング? 7弦ギターよりも低いですよね?

GAK:8弦ギターの領域です(笑)。さらにレギュラーチューニングで弾いたものも重ねて、曲の始まりのインパクトを強くしました。あとはギターソロ。この曲のソロは転調しているバックに合わせて弾いてるんです。だからソロでありつつ楽曲のフックにもなっているし、いいソロが弾けたんじゃないかな。

──やりますね。「ポイズンチョコレート」の歌詞を手掛けたのは風麻さんですね。

風麻:はい。実は最初、全然違う歌詞を考えていたんですよ。普通に“バレンタイン”と“チョコレート”みたいな歌詞でいいかなと思っていたんですが、楽曲自体悪い感じじゃないですか(笑)。だから、悪い方向にしたほうがいいかなと思いながら、サビにいろんな言葉を当てはめていたら“ポイズン”という言葉が出てきて。これはあまり聞いたことがないしいいんじゃないかなと。ただ、“ポイズンチョコレート”というサビと、“一般的なバレンタイン”のイメージが同じ歌詞のなかで完全にそぐわない(笑)。それでイメージを再構築して書いたのがこの歌詞です。

▲6thシングル「ポイズンチョコレート」A-type

──ヤバいものを混入したチョコレートを渡すという……怖い歌詞になっています(笑)。

風麻:そうそう。ヤバいものが何なのかを書いてしまうと面白くないので、そこはボカして。それに“ポイズン=毒”というタイトルだから危なさをイメージすると思うけど、“ポイズン=愛”とも解釈できる歌詞に落とし込みました。

keiya:この歌詞は実体験?(笑)。

風麻:いや、それがフィクションとは言い切れない……。

keiya&GAK:えっ、マジで?

風麻:うん。ストリート・ミュージシャンをやってた高校生の時に、女の子とかが見に来てくれてたんだけど、その中にひと際ムードの異なる女の子がいたんですよ。どこか淀んだオーラを帯びている感じでね。告白してくれたんだけど断ったんです。でも、その女の子はバレンタインデーにチョコレートをくれたんですよ。それが原因か定かではないけど、以降運がめっちゃ悪くなった(笑)。もう、あらゆることが上手くいかないし、変な人と出会うことも多くなって。あまりにもそういうことが続いたので、お祓い系サイトで厄除けグッズを買い集めてね……3万円くらい使ったかな(笑)。そのどれかが効いたみたいで悪いことがパタッと止まったんです。後日、その子の友達に話を聞いたら「あの子、黒魔術が好きなんですよ」って(笑)。

keiya:ええっ!? 怖い!怖すぎる! その子に貰ったチョコは食べたの?

風麻:……うん、俺チョコ大好きだから。

keiya:それはアウトやわ。絶対なにかが混入されてたって(笑)。

風麻:やっぱりそうかな(笑)。本当に怖くて、それから黒魔術の分厚い本を買って勉強したんですよ。どうやったら呪いが解けるのかなと。だから今は呪いをかけられても大丈夫です(笑)。

◆インタビュー(2)へ
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