【インタビュー】LITE「海外からどう見られるかは行かないとわからない」DIYスタイルが導き出す世界の現在地

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■ アメリカは行く州を間違えちゃダメ

──アメリカは何度も廻って地盤を築いてきたと思うんですが、特にここ数年は、インターネットの普及で情報を届けるタイムラグが少なくなくなってきた気がするんです。バンドとしても恩恵は感じます?

武田:それはもちろんですね。たとえば僕らがYouTubeにあげてる曲は、アメリカでもアジアでも知ってくれてて。

▲楠本構造(G,Syn)

楠本:こないだmouse on the keysとアメリカを廻った時にも思いましたね。マウスは初めてのアメリカでも関わらず、みんなネットで知ってて最初からお客さんがいる。そういうのはネットの力かな。でも一方で俺らは何回も行ってて、それこそさっきの白髪のお客さんとか、行かないと得られなかったお客さんももちろんいて、それも面白い。

──よくアメリカツアーをしたバンドからは「アメリカだけ違う」って話を聞くんですけれど、それは実感としてある?

武田:そうですね。僕らが思うのは行く州を間違えちゃダメかな、ということで。ジャンルによって違うと思うんですけど、そもそも地盤があるところと、ないところはあるのかなって、うすうす感じてます。ただ、一個一個が、ちょっとした国なんで、都市には行った方がいいですね。

──LITEにとっては、どこの地盤が強いですか?

武田:ベタですけど、まずはニューヨークとロサンゼルスで。

楠本:あとはシアトルとシカゴですね。

──それぞれ微妙に違います?

武田:だと思います。

──2月からはツアーも始まりますが、演奏やステージも変わってきますか?

武田:どうなんでしょうね。シンセがなくなってくる楽曲が多いんで、よりアグレッシヴになるのかね。やってみないとわからないけど。

楠本:でも、日本とか今後のツアーについては、もっとこだわれるところはこだわっていこうと。照明や衣装や、演奏以外の部分もこだわれる部分はこだわっていきたいねって話はしてます。

──4人の演奏にフォーカスを置いた曲を作ったぶん、ステージはショーアップを自分たちならではのやり方でやっていくと。

楠本:自信がみんな付いた分、もっとわかりやすくというか。


■ バンドマンも個人事業主だし、経営者的な側面もある

──もう一つ武田さんにお伺いしたいんですけど、今はバンドと行政書士のお仕事を両立しているんですよね。仕事がバンドマンにフィードバックすることはありますか?

武田:ありますね。直接手伝えるのは助成金の話ですけれどね。これが広まれば海外にも安く行けますし。

──公的な支援を得られる仕組みがある、ということでしょうか。

▲武田信幸(G)

武田:そうです。国が経費の半分を補助してくれる。

──だけど、バンドマンには手続きが面倒だったりそもそも知らなかったりしますよね。それが障壁になっている。

武田:そうですね。それだけじゃなくて、ハブ的なものになりたいと思っているんです。というのも、起業して1年は独自の事務所でやってたんですけど、今は事務所に入って会社員でやっていて。独立してた1年は学ぶものが多くて。確定申告はバンドだけの時よりガッツリやらなきゃいけなかったし。

──学ぶものが多かったというと?

武田:経営のことを考えた時に、マーケティングの手法とかはバンドでも一緒だなって思ったんですね。バンドマンも個人事業主ですし、経営者的な側面もあるじゃないですか。ってなると確実にフィードバック出来るし、もっと知らなきゃいけないこともある。ちょっと知ってればバンドマンならもっと生かせるってプラスの情報もあって。今まではお金と音楽って水と油みたいなイメージがあったけれど、そういうところを混ぜられると、バンドマンならではの化学反応が生まれると感じています。

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