【ライブレポート】上白石萌音、初ワンマン<Live THEATRE>で見せたひたむきな表現力

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上白石萌音の初のワンマンライブ<Live THEATRE ~chouchou~>の東京公演が2月10日(金)にshibuya duo MUSIC EXCHANGEにて開催された。

◆上白石萌音 画像

昨年10月にデビューミニアルバム『chouchou』をリリースし、女優としても歌手としても成長を続けている上白石萌音。先月1月27日で19歳になった。これまで発売記念フリーライブや対バンイベント、そして<COUNTDOWN JAPAN 16/17>などのフェス出演はあったものの、彼女が本格的なワンマンライブを行なうのは今回が初めてとなる。「ワンマンライブ、やってみたいです!」とこれまで様々な場所で彼女が口にしていた夢が、また一つ叶う日が来た。

この日は外に粉雪がちらつく中、会場は満員に。観客が彼女のオンステージを待ち受けるなか、ライブはあるVTRからスタート。映画館で本編前に流れる予告を彷彿とさせるショート映像が次々と流れるのだが、その一つ一つが上白石萌音出演による、このワンマンのためだけの一手間加えた映像だ。

単純に音楽で魅せるだけではなく、ライブタイトルの<Live THEATRE ~chouchou~>という“シアター”コンセプトを、上白石萌音は予想より遥かに具体的に練り込んできた。セットリストだけでは決して伝わらないであろう彼女の女優としての個性が、合間合間の映像からも伝わってきて嬉しくなる。なんて丁寧で柔軟なライブの見せ方だろう。

いよいよ会場の拍手に迎えられて上白石が登場。この日は邦楽、洋楽の名曲をカバーし、1曲目から椎名林檎の「ギブス」で会場を湧かせた。ウィスパーのきいたイントロから2回目のサビで一気にフルバンドをかき鳴らし、それに負けない強いボーカルワークでエモーショナルな空間を作り出してみせる。続いては宇多田ヒカルの「First Love」。BARKSのインタビューではライブ向けに歌い方を変えていると語った彼女だが、1音1音が心に響いてくるようだ。

彼女のライブに足を運んだ人がもう一度聞きたくなる楽曲群も欠かせない。映画『LEON』の主題歌であるスティングの「Shape of My Heart」、そしてスキマスイッチの「奏」(映画『ラフ ROUGH』挿入歌)などは、彼女が2015年に初ライブ歌唱を経験した時からのナンバーだ。

「初めてのワンマンライブの日に雪が降るって、ロマンティックじゃないですか?」ライブは彼女のデビューミニアルバム『chouchou』のラインナップへと突入していく。上白石自身が弾き語りを披露する「変わらないもの」、切なさをこめた歌い方にいっそう磨きがかかった「366日」、ステージ中央で舞台の1シーンのように振る舞っての「On My Own」と、観客もすっかり惹き込まれた調子で彼女のステージに見とれていた。

ここから後半戦では一転、「汗をかかずには帰しませんよ!」と朗らかな宣言から上白石が縦横無尽に跳ね回る「Don't Stop Believin'」へ。会場もクラップが鳴り響き、温まってきたところで「そばかす」で追い打ちをかける。曲後に「ちょっと痩せたかも…」と弾んだ笑顔を見せた上白石は、この日のバンド体制での初ライブに対して嬉しそうに語りつつ、「これからも大切な歌を、心をこめて、大切にして歌っていきます」とファンに対して思いを伝えた。

本編のラストは、上白石自身も出演した映画『君の名は。』より、RADWIMPSの「なんでもないや(movie ver.)」。イントロに挟まった、彼女による歌詞の朗読には見る人によって様々な心象がオーバーラップしたことだろう。女優であり歌手にもなった彼女が、歌を表現するためにあの手この手を尽くすさまが本当に自然体で、他にはないライブに感じられた。

「小さいときから、言葉を話すのと同じくらいから歌い始めて。大好きな歌をこんなにたくさんの方に聴いていただける素敵な機会を与えていただいて、本当にありがとうございます」──上白石萌音

アンコールでは、さらに「なんでもないや」を歌うきっかけとなったRADWIMPSの「me me she」、そして小田和正の「たしかなこと」を初披露。約2時間にわたる上白石萌音の主演に、会場からは惜しみない温かな拍手が贈られた。

上白石萌音は今後、3月29日に福岡・イムズホールで完全招待制のショーケースライブ<BEA Presents『Don’t miss it…』vol.4>に出演する。イベント関連では3月30日の<ZIP!春フェス 2017>、4月29日の<FM802 SPECIAL LIVE 紀陽銀行 presents REQUESTAGE 15>にも出演。女優業の方でもNHK佐賀放送局による地域ドラマでの主演が決定しているほか、現在は主演ドラマ『ホクサイと飯さえあれば』もMBS・TBS他にて放送中だ。今後も彼女が見せてくれる活躍に期待したい。


セットリスト<Live THEATRE ~chouchou~>

2017年2月10日 shibuya duo MUSIC EXCHANGE
1.ギブス(椎名林檎)
2.First Love(宇多田ヒカル)
3.Shape of My Heart(スティング)
4.奏(スキマスイッチ)
5.変わらないもの(奥華子/『chouchou』収録)
6.ヒロイン(back number)
7.366日(HY/『chouchou』収録)
8.On My Own(『chouchou』収録)
9.Woman “Wの悲劇”より(『chouchou』収録)
10.Don't Stop Believin'(ジャーニー)
11.そばかす(JUDY AND MARY)
12.鱗(秦基博)
13.なんでもないや(movie ver./『chouchou』収録)
EN1.me me she(RADWIMPS)
EN2.たしかなこと(小田和正)

■ライブ・イベント情報

<BEA Presents 『Don't miss it...』 vol.4>
3月29日(水) 福岡イムズホール ※完全招待制・250組/500名を無料招待
OPEN 18:30 / START 19:00
出演:上白石萌音
応募期間:2月13日(月)12:00〜3月28日(火)17:00
※先着での受付です。規定枚数に達し次第、受付は終了いたします。
応募方法はイベントHPをご確認下さい。
イベントHP: http://www.bea-net.com/dmi/

<ZIP!春フェス 2017>
3月30日(木) TOKYO DOME CITY HALL
OPEN 16:30 / START 17:30(予定)
出演:大原櫻子、上白石萌音、GENERATIONS from EXILE TRIBE、and more… (50音順)
チケット:アリーナ立見 6,500円(税込・整理番号付)バルコニー指定 6,500円(税込)
※3歳以上のお子様は、チケットが必要となります。
※客席を含む会場内の映像・写真が公開される場合があります。予めご了承下さい。

<FM802 SPECIAL LIVE 紀陽銀行 presents REQUESTAGE 15>
4月29日(祝・土) 大阪城ホール
START 16:00
出演:ASIAN KUNG-FU GENERATION、UVERworld、上白石萌音、Perfume、flumpool、フレデリック、UNISON SQUARE GARDEN
イベントHP:https://funky802.com/requestage/

■出演ドラマ情報

《ドラマ》
MBS/TBSドラマイズム「ホクサイと飯さえあれば」主演
MBS毎週日曜 深夜0:50~ TBS 毎週火曜 深夜1:28~
出演:上白石萌音、池田エライザ、前田公輝、桜田ひより、斉藤由貴(声の出演)、梶裕貴(声の出演)ほか
http://www.mbs.jp/hokumeshi/

上白石萌音 メジャーデビューカバーミニアルバム『chouchou』

発売中
PCCA-04426 /¥1,800(tax in)

[収録カバー曲]
M1 366 日 (映画「赤い糸」主題歌)
M2 Woman "Wの悲劇“より (映画「Wの悲劇」主題歌)
M3 変わらないもの (劇場版アニメーション「時をかける少女」挿入歌)
M4 On My Own (映画「レ・ミゼラブル」劇中歌)
M5 なんでもないや(movie ver.)(映画「君の名は。」主題歌)
M6 SMILE (映画「Modern Times」挿入歌)

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