【2017年グラミー特集】弱さを武器に夢を信じ続ける、ケルシー・バレリーニ

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ケルシー・バレリーニは、テネシー州マスコットで生まれ、ノックスビルで育った。アメリカのカントリー・ポップのシンガー・ソングライター。14歳の時、ナッシュビル・レコードとの打ち合わせに出席。しかし、その時すでにテネシー州出身のテイラー・スウィフトが所属していたため、ケルシーは荷物を持ってノックスビルに戻った。彼女は音楽の道をあきらめようとしたがうまくいかなかった。その後、メジャー・レーベルと契約を結ぶまで、8年間曲を作り続けた。

◆ケルシー・バレリーニ画像

最初の2つのシングルでチャートのNO.1を記録。カントリーの女性ソロアーティストとしては15年振りの快挙だった。カントリーの曲を流すラジオでは、R&Bカントリーのサム・ハント、ソウル・カントリーのクリス・ステープルトン、そしてポップ・カントリーのケルシー・バレリーニと呼ばれるほどの人気となった。

ケルシーの音楽に対する誠実さは、自らの弱さからきている。ケルシーの両親は離婚しているが、曲を作ることは両親の離婚を乗り越えるのに役に立った。彼女は離婚の辛さに押しつぶされるのではなく、それを音楽に昇華することができた。

曲作りはケルシーを前に進めた。ケルシーはテイラー・スウィフトやシャナイア・トゥエインといったアーティストからインスピレーションを受け、カントリー・ミュージックに自分の創造性を活かす場所を見出した。

ケルシーの才能や情熱、さらにその美しさは音楽業界から注目された。彼女は積極的に業界の人たちに会った。「誰でも私に会いたいという人には会ったわ」ケルシーは述べている。打ち合わせに出席するときはいつでもアドバイスを求め、貪欲に学ぶ姿勢を維持していた。その姿勢が実り、2015年にリリースされたアルバム『The First Time』では、吸収したものが見事に音楽に反映されている。

ケルシーは、心の中を深く見つめる作業を行い、多くの女性が抱えている内面の傷について歌っている。『The First Time』の中の『Stilettos』という曲は、次の引用に影響されて作ったという。

「強い女性は短剣のような傷を抱えている。それがどれほど痛んでも、そこにあるのは美しさだけ」

ケルシーの音楽やファンに対するアプローチはとても誠実である。

「何でも感じる必要があることを感じるようにすること。激しい情動から身を守るのではなく、それと向き合うことが人を人にする。弱さと向き合ったり、純粋であったりすることは、私にとってとても大切なことなの。私がそうすることで、ファンは親身になって音楽を聴いてくれる」

アリーナツアーを成功させ、2017年のグラミー賞にもノミネートされ、順調にアーティストとして成長しているケルシーは、夢は叶うと信じている。

「夢は本当に叶うのよ。私はまず大きな夢を見ることにしているの」

第59回グラミー賞 ノミネート
・最優秀新人

写真:Getty images

WOWOW番組

●「現地よりお届け!まもなく第59回グラミー賞授賞式」【無料放送】
放送日:2月13日(月)午前9:00[WOWOWプライム]
●「生中継!第59回グラミー賞授賞式」
放送日:2017年2月13日(月)午前9:45[WOWOWプライム]※二カ国語版(同時通訳)
●「第59回グラミー賞授賞式」
放送日:2017年2月13日(月)夜10:00 [WOWOWライブ]※字幕版

◆グラミー賞授賞式特設サイト
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