【インタビュー】倉木麻衣、アルバム『Smile』に「生活のすべてを吹き込んだ」

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■夢をテーマにした歌は
■何度でも投げかけていきたい

──細かい話で恐縮ですが。たとえば「I Like It」で、“イエイ!”“カモン!”とか、途中で声が入りますよね。あれって、思わず出ちゃったアドリブですか。

倉木:そうです。ライブを意識して歌ったので、気持ちが出ちゃってる感じですね(笑)。“ないほうがいい”という方もいらっしゃると思うので、少し悩んだんですけど。でも、溢れる思いは歌にした方がいいと思って、詰め込みました。

──「MY VICTORY」も、“イエイ!”から始まるし。このへんの曲、今まで以上に強くライブ感を感じます。

倉木:ライブでぜひ一緒に歌ってほしいですね。気持ちを上げていこうよ!という感じで。「MY VICTORY」は、夢をつかんだぞ、という思いで歌詞を書いていったんですよ。つかめたらいいな、じゃなくて、もうつかんでるんだぞ、というような強い気持ちで。これから何か勝負しようとしている方だったり、チャレンジしようとしている方には、ぜひ聴いていただきたい1曲です。

──夢=Dreamという言葉も、すごく多いですからね。倉木さんの歌は。

倉木:目標がなくなったら、明日がワクワクしないと思うんです。明日が見えなくなると、希望もなくなって、生きていけなくなっちゃうので。でも、それを持てない時期も、あったりするじゃないですか。そこを乗り越えて、本来の自分を取り戻してもらいたいという、そういう思いが入っているので。夢をテーマにした歌は、何度でも投げかけて、作っていきたいなと思いますね。“夢と希望”をテーマにして、自分自身もそれに支えられてきていますし、それはずっとテーマとして投げかけていきたいです。

アルバム『Smile』通常盤

──アルバムの1曲目で、『名探偵コナン』の一番新しいエンディング主題歌になっている「YESTERDAY LOVE」については?

倉木:去年が『名探偵コナン』の20周年記念だったんですね。数えたら20回もテーマ曲を担当させていただいていて。デビューする前からずっと大好きなアニメで、どんどんパワーアップする『名探偵コナン』の世界観と、みなさんの期待感に、私が寄り添えるようにと思って、サウンド的にも新しいことにチャレンジしました。「YESTERDAY LOVE」は、言葉数も増やして、ボーカリストとしてはけっこう大変な1曲ではあるんですけど。

──語るように歌うパートがありますよね。サビに入る前のところ。

倉木:そうなんです。あそこは、メロディよりも言葉を優先させて。もっとゆったりしたメロディだったんですけど、言葉数を優先して書かせていただいて、歌うのは大変でした。カラオケで歌うのも難しいと思うんですけど、ボーカルをアドバイスするならば、最初のセクションは、早く感じがちなんですけど、ゆっくりと語り掛けるように歌うといいと思います。最後の“君が好き!”は、迷わずに、思いを込めて歌っています。

──これはライブで映えますね。早く聴きたいです。

倉木:歌詞自体は恋愛で、新一くんと蘭ちゃんの恋模様プラス、切なさだけじゃなく、これから気持ちを切り替えて前向きにやっていこうという歌でもあるので。叶わない恋の切なさと、これからに向けての希望と、そういう心情を描いた1曲になっています。

──あと個人的に、“Change”というワードが、今回多いなと思ったんですよね。「Make that change」はタイトルからしてそうだし、「きみへのうた」「硝子の微笑」にも“change”が出てきて、「MY VICTORY」や「My way」にも“変えていこう”“変えることができる”というワードがあって。すごく印象的に響きます。

倉木:いい方向に変わりたいと願う気持ちって、誰にでもあると思うんです。そして、人が変わりたいと思う時ってどういう時だろう?と思うと、今戦っている時、つらい時、このままじゃいけないと感じている時に、“変えたい”と思うことがあると思うので。そんな時に“変わっていけるんだ”という歌があると、心の支えになってもらえるんじゃないかな?って、自分自身にも言っているんですけども。「Make that change」は、そういう思いで作らさせていただいた曲です。

──「Make that change」は、サウンド的にも相当新しいです。

倉木:そうなんです。今まで以上にギター色の強い、まさにロックな曲になっています。今まで馴染みがあるのは、R&Bのリズムが多かったんですけども、これはボーカリストとしてチャレンジしたい曲ですね。ギターの音色に負けずに自分の歌をどう伝えるか?と思って、今まで以上に声を張って歌ってみたり、引くところは引いてみたり。テクニック的な部分も模索しながら作った1曲ですね。コーラスをつけようかな?と思ったんですが、これは歌一本で行ったほうがいいという、そういうところにまでこだわってます。

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