【ライブレポート】<千歌繚乱vol.10>、V系7バンドの競演。バンド同士の絆も

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後半戦はVERY BERRYのステージから。本日出演するバンドの中で圧倒的なキャリアを持ちメンバーそれぞれが幅広く活動しているだけに、ライブの完成度もピカイチ。枠に捉われず自由に音楽を楽しむ“オトナなロック”なステージだ。「Sweets」ではファンも高く手を上げ、「wabisabi」では手拍子も。安定感のある演奏と歌声で、初めてVERY BERRYのライブを見る人でもすぐに音にのれる。ラスト「CLAP!」では貘(Vo)とフロアのコール&レスポンスも起き、満足度の高い25分間を演出してくれた。


Twitterを使った事前投票企画で、他のバンドよりも長い演奏時間を確保したAWAKE。それだけにファンの期待も大きく幕が開けると同時にファンからは激しい手拍子が。1曲目の「Dear...」で爽やかでクリアな雰囲気を作り上げ、続く「Wantyou×WanteD」では熱くフロアを盛り上げる。さらに、演奏時間が長くなった分Eru.(Vo)のトーク力が存分に発揮されるMCの時間もたっぷり設けられた。会場には何度も笑いが起こり、これもAWAKEのライブの魅力だ。ラストはバンドを象徴するキャッチ―な楽曲「AWAKE」で、“いつの日もずっと一緒だね”という歌詞の通りフロアとメンバーが一体になった。


トリは“愛”をコンセプトに掲げるラミエル。聖(Vo)が「甘いLast kissを」と言って幕が開けると白一色の衣装に身を包んだ、おとぎ話の世界から出てきたようなビジュアルにまず目を奪われる。だがその繊細な見た目から想像できないほど一曲目「Last kiss」から聴く者に真っ直ぐ気持ちをぶつけてくる。“君と笑いあえる未来のために僕はこの場所で愛を歌い続けます”といった熱い台詞が入る場面もあり、フロアは一瞬で彼らの世界に染められた。この日はサビのフレーズがクセになる新曲「with you」を含む全4曲で構成されたセットリスト。すべて“愛”がテーマの楽曲で、ひとつづきの物語を見ているようなステージで、この日のライブが締めくくられた。


ライブ会場ではこの日に撮影されたライブ写真の即売や、バンドからのバレンタインチョコレートプレゼント企画、くじ引き企画などが行われていた。転換中も観客がイベントを楽しめる工夫だ。会場ではバンドの詳しいプロフィールを知れる冊子も配布されていて、目当てのバンドのライブを楽しむことはもちろん、これまで知らなかったバンドを知るため絶好の機会にもなっている。BARKSでは後日、この日に配布された出演バンドへのインタビューも一部掲載していく。千歌繚乱はさっそくこの次の公演も準備が進められているので、ぜひ会場に来てインディーズバンドたちの奏でる音楽と熱量をその身で感じて欲しい。

文◎Yoko Hattori(BARKS)

セットリスト

■僕たちにはまだ名前がない
1.キミセカ
2.妄想花占い
3.感情的Minority
4.おふたりsummer

■Anima
1.トランスミッター
2.恋愛ポーカー
3.バンギャイズム
4.オベリスク
5.ランダムハイスコア

■Airish
1.Dreamer×Dreamer
2.涙のヴァージニア
3.絶鳴要塞
4.I Wanna Be!!

■KAVKA
1.Inflection
2.COLD FAKE
3.Disco Cute
4.Liar
5.Lucy

■VERY BERRY
1.Sweets
2.abnormal
3.wabisabi
4.howling
5.CLAP!

■AWAKE
1.Dear...
2.Wantyou×WanteD
3.ずっと
4.Full-color★Fiction
5.ギャラギャラ♂communication
6.AWAKE

■ラミエル
1.Last kiss
2.with you
3.アノニマス4.幸せの温度

◆千歌繚乱 オフィシャルサイト
◆BARKS 千歌繚乱チャンネル
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