【人間椅子連載】ナザレス通信Vol.23「和嶋くん実は宇宙人だった」

前回のコラムで鳥除けのCDについて書きましたが、行きつけのカインズホームに行ったところ、ちゃんと既製品が売っていました。無駄な心配をした上に、よく調べもせず農家の方々に罪を被せてしまってごめんなさい。でもあの製品があるために、それを真似て吹きさらしの刑にされたCDがあったことは確かです。真似しないようにしましょう。

さて、和嶋くんの書いた自伝、「屈折くん」が発売になりました。面白い！さすがです。本を出すという願いが叶って良かったです。バンドのせいで随分デビューが遅くなりましたが、これを皮切りにどんどん本を出して、文庫にもなればいいなぁ。これを読んで一番感心したのは、昔の出来事や人物についてよく覚えている点です。自分が登場する場面もあるのですが、すっかり忘れていたのに、懐かしの名場面のように旧い記憶を呼び覚ましてくれました。和嶋くんの記憶力がパソコン並みだとすれば、自分の記憶力は日光カメラ並みです。

読んで改めて思いました。自分と和嶋くんが初めて一緒に演奏したバンド、「死ね死ね団」が二人の人生の大事なターニングポイントだったんだなと。ギターを断念してさっさとベースに転向したのが吉とでました。いや、もしかすると和嶋くんとバンドを組むためにベースに持ち替えたのかもしれません。豆腐のようなこの脳みそには当時の記憶があまりないのですが。どんな経緯でバンドに加入したのかも定かでありません。たった一つ、はっきりと覚えているのは、とにかく和嶋くんとバンドを組みたいという強い願望があったことです。願いが叶ってどんなに嬉しかったことか。佐野元春やサザンオールスターズのコピーも苦ではなかったのです。


昨年「屈折くん」の帯に推薦文を書いて下さいという依頼が、全く内容を知らないうちからありました。～和嶋くん高校時代の作「鉄格子黙示録」、ここから伝説が始まった～と、きっと触れてくるだろうと想像して書きました。読んでみたら宇宙人のUFOに連れ去られて作風が変わった後の第一弾とあったので、いかにも読んでから書いたように受け取れて助かりました。UFOといえば、あのMichael SchenkerがいたバンドUFOのおすすめ盤は「No Heavy Petting」です。ギター弾きまくりです。ギターソロのレベルがびっくりする位でかいです。それはハードロックにとって大事な要素です。ギターソロはハードロックの華であり肝なのですから。ケーキの上に乗っかっている苺のようなものです。

推薦文、～和嶋くん実は宇宙人だった～のほうがよかったかな。とにかく、「屈折くん」をまだ読んでいない人は本屋さんに急げ！






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