【イベントレポ・インタビュー】野口五郎、デュエットAL『風輪』は「世界で誰も考えないようなことをやるのが面白いんです(笑)」

ツイート

■野口五郎が新作『風輪』先行試聴会イベントで制作の裏話を披露、DAMでカラオケ配信も決定

◆野口五郎~画像~

2017年2月19日(日)、東京・上野駅前のキュイジーヌ!上野にて、野口五郎の新作『風輪』(2月22日発売)の先行試聴会が開催された。試聴会には野口五郎本人が登場し、様々な女性シンガーたちとデュエットしたこのアルバムの収録曲を、ファンとともに一足先に楽しんだほか、本人による楽曲解説も行われ、アルバム制作の裏話も披露。さらに、3曲がDAMでカラオケ配信されることも発表された。

熱い拍手で迎えられた野口五郎は、まず椅子に座るとみせてコケるボケをかまして、一気に雰囲気を和ませる。アルバムについて訊かれると、“1年以上考えていたアルバムなので、思いがこもったものになっています”と語り、制作作業が終了したときには寂しさも感じたという。そして板野友美とデュエットした「東京ナイト・クラブ」について、彼女のマネージャーに電話で直接デュエットを依頼したことや、間奏のギターは“板野さんがとても魅力的だったので、左右のギターで板野さんを取り合いをするようなイメージ”で作ったことなどを明かした。


「東京ナイト・クラブ」を試聴し終わると、話題は沢田知可子とデュエットした「愛の奇跡」へと移る。オリジナルを歌ったヒデとロザンナについて、“当時12歳の僕は、ロザンナさんがイタリアから連れてこられて歌わされている、と思い込んでいた。でもヒデさんと結婚して、ヒデさんが亡くなった後もお子さんを大事に育てて、もう日本人の女性のように人生を送られてますよね。きっとロザンナさんは、ヒデさんとどこかの次元で交信し続けているんだと思います。そんな強いイメージを持ってこの曲を作りました”と熱い想いを語った。また、沢田知可子について“最高に色っぽい歌い方。難しいアレンジによく応えていただいた”と称えた。

3曲目は、松任谷由美、小田和正、財津和夫が歌った「今だから」。『風輪』に五郎以外の唯一の男性として起用された小野賢章について、“近くで心地よく、遠くでよく鳴る素晴らしい声の持ち主”だと言い、自分もそういう声を目指しているので“ひょっとしたらどっちが僕の声なのかわからないかもしれない”。また信近エリについても“もう大好きな声。ひと耳ぼれです”と二人の声を絶賛。さらに、オリジナルの楽曲で演奏したドラムの高橋幸宏、ベースの後藤次利、ギターの高中正義の名前を挙げ、“彼らに負けないように演奏した”と自信をのぞかせた。


最後はcallmeと共演したHYの「AM 11:00」。ここでは、全曲通じてアレンジを担当した大谷幸のエピソードから、アルバム全体のアレンジのこと、正月を返上して制作にあたっていたことまで話題が広がった。中でも印象的だったのは、アレンジはなにもないところから作り出すのではなく、オリジナルのアーティストの志向や好みまで思いやって発想していた、というエピソード。先ほどの「愛の奇跡」のヒデとロザンナをはじめ、デビュー前の鈴木雅之とTV番組で共演したときから抱いていた“鈴木さんは本当にドゥワップが好きなんだなぁ”という想いから始まった「ロンリー・チャップリン」など、ほかのすべての曲についても、同じように核となるものがあるのだという。オリジナルのアーティストへのリスペクトを抱きつつ、このアルバムを作っていたことがうかがえた。

「AM 11:00」を聴き終えた野口五郎、このアルバムで若いアイドルと共演したことについて、“色々なもの、進化した音を聴いて育っている人たちだから、歌い方が違う。でもそれは逆に勉強になるんです”と語り、さらにレコーディングの際は、録音した声の波形を見ながら、“どうやったら若い人とマッチする声の出し方になるのかを考えた”と、いつもと違う方法で歌ったところがあることも明かした。


最後に、今回の試聴会で使用した4曲のうち、3曲のカラオケがDAMで配信されることが発表された。「愛の奇跡」が3月15日、「今だから」が3月22日、「AM 11:00」が3月29日から配信が開始される予定だ。

また、この日の試聴会の様子は、QRコードを使った映像配信サービスの「テイクアウトライブ」で配信されており、スマホ/タブレットで見ることができる。詳しくはTakeOutLiveWeb(https://www.takeoutlive.com/web/)、野口五郎の公式サイトGORO-NET(http://goro-net.com/)を参照してほしい。

カラオケ配信情報

DAMにて下記楽曲のカラオケが配信決定。
「愛の奇跡」 3月15日~配信予定
「今だから」 3月22日~配信予定
「AM11:00」 3月29日~配信予定

◆インタビューへ
この記事をツイート

この記事の関連情報

*

TREND BOX

編集部おすすめ

ARTIST RANKING

アーティストランキング

FEATURE / SERVICE

特集・サービス