【インタビュー】SuGはいかにして10年を歩んだか？ アイデンティティを凝縮したベスト盤『MIXTAPE』

■ここまで読んでくれてるということは、少なからず俺らに興味があるということなので。（Chiyu）

──では、そんなSuGの魅力をここでぶちまけちゃって下さい。「ライブ一緒にやろうよ」っていう方々が現れるかもしれないですから。ただし、条件としてSuGの“さ”から“しりとり”仕立てでメンバー5人でPR文を作って下さい！（「大外刈りか？」「前衛的すぎる！」と大盛り上がりした後にスタート）

masato：「“さ”いしょは、なにも理想とするものを作りたくても作れなかったSuGですが、…“な”」。

shinpei：え、それで終わり（笑）

masato：次は“な”から。

Sinpei：「“な”んども挑戦してきたことによって表現したいものが、“だ”」。

武瑠：“だ”…すげぇ難しい文章しか出てこねー（笑）。「“ダ”ダイズムを根底にもつボーカル武瑠の世界観をより広げることができ、“る”」。はい、“る”から!!（一同笑）

Chiyu：すごいとこいったなぁ（笑）。

yuji：えーっ（苦笑）。るー？　

shinpei：ルビーとか。

武瑠：ルネッサンス王朝とかルーブル美術館とか（笑）。

yuji：「“ル”ールや形にとらわれない音楽やステージを作り上げ、バビロンによる」

Chiyu：やめろーそういうのは(笑)。

masato：急に雲行きが怪しくなってきた。

Yuji：「バビロンによる、“て”」

Chiyu：嘘でしょ？（一同爆笑）。

shinpei：バビロンは都市の名前とかもあるけど。権力を持つ側のことだって。

Chiyu「“て”を借りずに2017年9月2日、日本武道館やります！」

武瑠：手は借りてるけどね（笑）。

Chiyu：分かった。じゃあ「“て”を借り倒してついに2017年9月2日、日本武道館やります！」にする。

武瑠：ダダイズムのくせに（笑）。

──そんな武道館に向けて、ツアーもいよいよスタートします。

yuji：ベストアルバムのツアーになるから。

shinpei：シングル曲が多くなるんじゃないかな。

▲『MIXTAPE』STANDARD EDITION

──分かりました。では、最後に読者に向けてメッセージをお願いします。

masato：SuGにふれたことのない人とか名前は聞いたことあるけど知らないという人が結構いると思うんで、ベストアルバムでSuGがどういうバンドなのか聴いてもらって。いままでのSuGの歴史をツアーで感じてもらって。そこから仲間を増やしていって、日本武道館に立ち向かっていきたいと思ってます。

shinpei：10年やってきてもSuGを観たことない人は多いと思うんですね。そういう意味で、このベストアルバムのツアーは見やすいものになっているし、その先の武道館はこの10周年で自分たちが最大の挑戦をしている場所なので会いにきて欲しい。ツアーに初めて来た人たちにもいっぱい来てもらわないと、大変なことになるので。過去に来てくれてた人も来てもらって。みんなで一緒にお祝いできる日にしましょう。

武瑠：自分が中・高生のとき、ベストってそのアーティストを聴くきっかけとしてすごい入りやすかったんで、これを聴いてもらって、今まで知らなかった人にはSuGの魅力ってこうなんだというのにまず気づいてもらって。それをライブで聴きたいと思ってくれたら、一番嬉しい。すごく純度も高くてメッセージ性が濃いベストだと思うんで聴いて下さい。

yuji：ベストを聴いて、武道館はマストで来てもらうとして。それまでもずっと動いてるんで、都合がいいときに来てもらえたらと。10周年楽しんでもらえるように頑張ります。

Chiyu：武道館に向けてのLIVE全て。ここまで読んでくれてるということは、少なからず俺らに興味があるということなので。

yuji：そうだね。“バビロン”でやめてないってことは。

Chiyu：もう大好きになってしまってるはずやから（笑）。まずライブに来い、と。そこから周りの人に広げてほしい。

武瑠：でも、バビロンはカットされてるかもよ？ BARKS編集長というバビロンに。

yuji：編集長こそがまさかのバビロン!!

Chiyu：そうなん？　じゃあさっそく武道館に向けて手貸してもらいにいこっ!!（笑）

取材・文◎東條祥恵





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