カルト・オブ・ルナ、ライブ作品を発表

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スウェーデン出身のポスト・メタルバンド、カルト・オブ・ルナが、2016年4月12日パリのゲテ・リリックでの公演を収めた『ライヴ・イン・パリ2016』を4月21日にリリースする。

◆カルト・オブ・ルナ画像

1998年にスウェーデンのウメオで結成されたカルト・オブ・ルナは、激烈なヘヴィネスとどこまでも拡散していく音響空間サウンドでカリスマ的な支持を得てきたバンドで、2016年にはジュリー・クリスマスとの共演作『マリナー』を発表している。

本作は8年ぶり、通算2作目のライヴ映像作品だ。光とスモークに包まれ、荘厳な空気が垂れ込める中、プロローグとなる「ザ・スウィープ」で幕を開けるライヴは、最新単独アルバム『ヴァーティカル』の続編としてリリースされたEP『ヴァーティカルII』(2013)からの「ライト・チェイサー」という意表を突く選曲で、ステージを運んでいく。『サルヴェイション』(2004)、『エターナル・キングダム』(2008)、『ヴァーティカル』(2013)からの代表曲の数々で紡ぐライヴ前半は、光と轟音に包まれる「ウェイティング・フォー・ユー」に至るまで、前半だけでひとつのライヴに相当する凝縮された世界が繰り広げられる。



後半は『サムホェア・アロング・ザ・ハイウェイ』の完全再現だ。同作が発表されて10周年という年輪を重ねて、熟成した味わいを堪能させてくれるもので、異世界への旅路に赴く「マーチング・トゥ・ザ・ハートビーツ」、アルバム発表当時にドイツ表現主義めいたミュージック・ビデオも制作されながらその後ほとんどライヴ演奏されなかった隠れた名曲「バック・トゥ・チャペル・タウン」などが、アルバムと同じ曲順でプレイされていく。大団円の15分を超える「ダーク・シティ、デッド・マン」は、シャーマンの儀式を彷彿とさせる昂ぶりを感じさせるものだ。

バンドに対する情熱と炎を燃やし続けるべく、徐々にツアー活動を控えめにしていくと宣言しているカルト・オブ・ルナだが、ライヴ・バンドとしての力量を見せつけるのが本作だ。サウンドスケイプを覆う轟音の先に、“ポスト・メタル=メタルの向こうにあるもの”が見えてくる内容となっている。

Photo by Maria Louceiro


2017年4月21日 世界同時発売予定
カルト・オブ・ルナ『ライヴ・イン・パリ2016』
【初回限定盤2CD+DVD】¥4,800+税
【通常盤2CD】¥2,800+税
※日本語解説書封入
[CD1]
1.ザ・スウィープ
2.ライト・チェイサー
3.アウルウッド
4.エコーズ
5.アイ:ザ・ウェポン
6.ウェイティング・フォー・ユー
[CD2]
1.マーチング・トゥ・ザ・ハートビーツ
2.フィンランド
3.バック・トゥ・チャペル・タウン
4.アンド・ウィズ・ハー・ケイム・ザ・バーズ
5.サーティーフォー
6.ディム
7.ダーク・シティ、デッド・マン
DVD
1.ザ・スウィープ
2.ライト・チェイサー
3.アウルウッド
4.エコーズ
5.アイ:ザ・ウェポン
6.ウェイティング・フォー・ユー
7.マーチング・トゥ・ザ・ハートビーツ
8.フィンランド
9.バック・トゥ・チャペル・タウン
10.アンド・ウィズ・ハー・ケイム・ザ・バーズ
11.サーティーフォー
12.ディム
13.ダーク・シティ、デッド・マン

【メンバー】
ヨハネス・パーション(ギター/ヴォーカル)
マグナス・リンドベルイ(ドラムス/スタジオ・エンジニアリング)
アンドレアス・ヨハンソン(ベース)
フレドリック・キールベルク(ギター/ヴォーカル)
クリスチャン・カールソン(キーボード/ヴォーカル)
トーマス・ヘドルンド(ドラムス/パーカッション)

◆カルト・オブ・ルナ『ライヴ・イン・パリ2016』オフィシャルページ
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