3月29日に発売となるHIPPYのセカンド・アルバム『HomeBase 〜ありがとう〜』は、その名の通り、故郷への感謝と愛が詰まった広島へのラブソング作品だ。地元に根付き地元愛を謳歌するHIPPYのバイタリティ溢れる活動には、自然体のままアーティスト活動に勤しむ健全で理想的な姿が映し出されている。居心地の良さによるものなのか、カロリーの過剰摂取は不可避なようだが、故郷を活動拠点とすれば、素敵な作品の数々が溢れ出すように生まれてくるようだ。

◆HIPPY インタビュー画像

広島愛にあふれるHIPPYに、地元愛を訊いてみた。

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■広島でやることの利点が見い出せた

──HIPPYの歌を聞いていると、広島に行ってみたくなります。デビュー後も拠点は広島なんですよね?

HIPPY:ずっと広島ですね。広島が大好きですから。今はSNSもありますし曲のやり取りなどもメールでできるので、広島を出る理由が無くなっちゃった。

──昔は「バンドを演るなら、東京に出なくちゃ」…でしたよね?

HIPPY:そうですね。昔バンドをやってたんですが、僕らのバンド内には「東京に行きたい人」と「絶対行きたくない人」がいたんです。僕は「広島でやった方がいいんじゃない?」ぐらいの感じでした。

──「絶対行きたくない派」ではなかったんですね。

HIPPY:東京でもいいことがあるかもしれないから、絶対ではなかった。でも、東京だと一緒になんかできないだろう人たちと、広島にいるとできちゃったりするんですよ。

──どういうことですか?

HIPPY:その頃は、下北沢SHELTERが憧れで「いずれ下北沢SHELTER」を目標にしていたんですけど、オーディションがあって「すげーハードル高けえな」って思ったんです。でも、地元で頑張って広島でお客さんが集まる状況ができると、イベンターさんからライブのオファーをもらったりするようになって、「東京だったら、この人と一緒になんか絶対できない」っていう人との対バンができたりするんです。これは「むしろ広島の方が近いぞ」と思った。

──下北沢SHELTERでライブを演るにも、広島で名を挙げた方が早いと。

HIPPY:そうです。実際、それでいろんな方とご縁をもらったり、広島にいながらレコード会社と出会ったりもできた。僕たちはメロコアを演っていたんですけど、注目されていたのは音楽じゃなくて、「とにかくあいつらは客が呼べるぞ」みたいなところ(笑)。だから他ジャンルの人たちとの対バンに呼ばれることも多くて、広島でやることの利点が見い出せたんです。

▲『HomeBase ~ありがとう~』

──人がいっぱい集まったのは何故だと思いますか?

HIPPY:友達が多かったからですね(笑)。僕たちは友達同士でワイワイやってたくらいの感じですけど、周りの人にはそれがファンっぽく見えたんですかね(笑)。でも人が人を呼ぶ感じで、ちょっとずつ友達も増えていった。僕らも友達なのかファンなのか全然わかんなかった(笑)。

──HIPPYの原点ですね。

HIPPY:そうですね。それから何も変わっていないですね。

──体重以外は(笑)。

HIPPY:徐々に増えていっているっていう意味では変わってますけど、デブであることは変わってないです。生まれてからずっとデブなので、まだ自分の腹筋を見たことがない。

──奥の方で割れているんでしょうね(笑)。

HIPPY:確認するんですけど、一応腹筋はあるらしいっていう感じ(笑)。

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