『T2 トレインスポッティング』ダニー・ボイル監督×リック・スミス(アンダーワールド)が語る選曲秘話

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90年代ポップ・カルチャーの代名詞として社会現象まで引き起こした映画『トレインスポッティング』。その続編『T2 トレインスポッティング』(4月8日 日本公開)が20年ぶりに帰ってくる。

◆『T2 トレインスポッティング』 関連動画

前作『トレインスポッティング』は主演のユアン・マクレガーはじめ、ダニー・ボイル監督の出世作であり、アンダーワールドの「Born Slippy」、イギー・ポップが歌う「Lust For Life」といった革新的な音楽で映画ファンならず音楽ファンをも巻き込む一大ムーブメントとなった。

前作のラストから20年、続編の『T2』も主要キャストは変更なし。登場人物たちの年齢を重ねた姿が物語る、20年という時間の重さも本作映画における重要なテーマだ。麻薬の売買で得た大金を仲間たちと山分けせずに逃亡したレントン(ユアン・マクレガー)は突如として、故郷スコットランド・エディンバラに舞い戻る。悪友たちのその後が気になったレントンは、ジャンキーのスパッド(ユエン・ブレムナー)、バーの経営者シック・ボーイ(ジョニー・リー・ミラー)と再会するが、レントンに恨みを持ち、服役中に脱獄したベグビー(ロバート・カーライル)に追われることとになる。


そんな本作の続編でも気になるのが、作品と音楽の結びつきだ。前作について監督のダニー・ボイルは「本来、この映画を見るはずもなかったのに、サントラゆえに見てしまった人も多かったようだ。最初の映画のサントラには人を動かすものがあった」と振り返り、「今作も1作目同様、人を動かす部分は意識していた。」とキャラクターや物語性との関係性だけではなく、スタイルやカルチャーの一部としてのインパクトも考えたことも明かした。

音楽監修を務めたアンダーワールドのリック・スミスは「『トレインスポッティング』の音楽には熱があった。」と語り、「20年が経過して、今回の新作のために音楽を作曲したり、集めたりするのが本当に楽しい。あの時と同じように今回の楽曲も楽しんでもらえたら」と笑顔で語った。

本作で予告映像でも使われているウルフ・アリスの「Silk」や、ヤング・ファーザーズの「Rain Or Shine」、ファット・ホワイト・ファミリーの「Whitest Boy On The Beach」など若手注目株の楽曲も収録されているほか、フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドの名曲「Relax」など新旧の英国ミュージックが劇中を彩っている。ダニー・ボイルは「何よりエディンバラのミュージシャン、ヤング・ファーザーズを発見することが出来たのは大きかった。彼らの音こそが、この映画を支える現代の鼓動で、私たちはそれによってノスタルジーに浸らずにすんだ。ウルフ・アリスは私の娘たちの趣味で選んだんだ」と劇中音楽の選曲秘話を語っている。






映画『T2 トレインスポッティング』

4月8日(土)丸の内ピカデリーほかにてロードショー
イギリス:1月27日(金)公開
アメリカ: 3月3日(金)限定公開・3月10日(金)拡大公開

監督:ダニー・ボイル
脚本:ジョン・ホッジ
出演:ユアン・マクレガー/ユエン・ブレムナー/
   ジョニー・リー・ミラー/ロバート・カーライル

■STORY
スコットランド、エディンバラ。大金を持ち逃げし20年ぶりにオランダからこの地に舞い戻ってきたマーク・レントン(ユアン・マクレガー)。表向きはパブを経営しながら、売春、ゆすりを稼業とするシック・ボーイ(ジョニー・リー・ミラー)。家族に愛想を尽かされ、孤独に絶望しているスパッド(ユエン・ブレムナー)。刑務所に服役中のベグビー(ロバート・カーライル)。
想像通り?モノ分かりの良い大人になれずに荒んだ人生を疾走する彼らの再会、そして彼らが選ぶ未来とは──。

◆『T2 トレインスポッティング』オフィシャルサイト
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