<全時代通じて最も偉大なシンガー>スティーヴン・タイラー、ヴォーカリストとしての実力を知らしめるアルバム『サムバディ・フロム・サムウェア』

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4月にソロとして初のジャパン・ツアーを行うスティーヴン・タイラー。ソロとしてのパフォーマンスに期待は膨らむ。そのスティーヴン・タイラーのソロ・アルバム『サムバディ・フロム・サムウェア』のレコーディング事情、アメリカでのツアーの模様を紹介しよう。来日公演の予習として楽しんで欲しい。

◆スティーヴン・タイラー~画像~

2016年7月15日、スティーヴン・タイラーの40年以上にわたるキャリアで初となるソロ・アルバム『サムバディ・フロム・サムウェア』がリリースされた。

このプロジェクトのために、テイラー・スウィフトが所属することで知られるレコード会社「BIG MACHINE」傘下の「Dot Records」と契約したスティーヴンは、アルバムが発売される1年半も前の2015年1月からナッシュヴィルに滞在し、現地のミュージシャンやソングライター達と交流を深めて音楽制作を開始。5月14日にファースト・シングル「ラヴ・イズ・ユア・ネーム」をリリース、米ビルボード・カントリーStreaming Songsチャートで1位を獲得した。

当時スティーヴンはこのようにコメントしている。「テネシーに向かって、最初にスタジオに入ったその日にレコーディングをした曲が最初のシングルになった。そして、ナッシュヴィルは俺の新しいガールフレンドになったんだ。ひょっとしたらこれを“ビギナーズ・ラック”と呼んでもいいのかな」。続いて2016年1月22日に2曲目「レッド、ホワイト&ユー」をリリースし、ナッシュヴィルでアルバムの制作を続けた。

アルバムは音楽界の重鎮プロデューサーのT・ボーン・バーネット(ロバート・プラント&アリソン・クラウス『レイジング・サンド』などでグラミー賞受賞)、ダン・ハフ、マーティ・フレデリクセン(エアロスミスの作品を多く手掛けるなど)らと制作、共同プロデュース。米ビルボード・カントリー・アルバム・チャートでは1位を獲得した。

ナッシュヴィルは“音楽の街”。現地の優れたミュージシャンたちと時間を共にして制作したこのアルバムは、『ROLLING STONE』誌が<全時代通じて最も偉大なシンガーの一人>と称するスティーヴン・タイラーの、まさにアメリカン・ミュージックを代表するヴォーカリストとしての実力をあらためて知らしめるものとなっている。


同年7月2日から約2か月をかけて全米19都市でツアー『STEVEN TYLER'S OUT ON A LIMB』も行った。本作のレコーディングに参加したザ・ラヴィング・メアリー・バンドをバックに、『サムバディ・フロム・サムウェア』の曲だけでなく、エアロスミスの数々のヒット曲も満載の構成となったライヴをファンに届けている。エアロスミスのライヴ会場よりもはるかに小さなシアター・サイズの会場だが、チケットを手に入れた各地それぞれ数千人のファンにとっては、スティーヴンのライヴを目の前で見る素晴らしい機会となった。

そのツアーよりも前に、アメリカのテレビ番組のためにさらに小さな会場でライヴを披露しており、『FRONT AND CENTER』という番組で放送された。このライヴ・パフォーマンスから3曲が、先日日本のみリリースされた来日記念盤のDVDに収録されている。その3曲はソロ・アルバムのファースト・シングル「ラヴ・イズ・ユア・ネーム」、ジャニス・ジョプリンなどで知られるカヴァー「心のカケラ」、そしてエアロスミスの曲「クライン」。演奏を始める前にその曲のことやその曲にまつわる思い出などを語るスティーヴンからは、曲への愛情が感じられ、そのダイナミックなヴォーカルと豊かな表現力を違う視点から発見することになる。なお、ここでの「心のカケラ」にはヌーノ・ベッテンコートがギター演奏でゲスト参加している。

スティーヴン・タイラーとエアロスミスはこれまでに全世界で1億5千万枚以上のセールスを記録、4つの『グラミー賞』と6つの『アメリカン・ミュージック・アワード』、4つの『ビルボード・ミュージック・アワード』、『エミー賞』を受賞している。9曲のナンバー1ヒット、25枚のゴールド・ディスク、18枚のプラチナム・ディスク、12枚のマルチ・プラチナム・ディスクを獲得し、2001年には『ロックンロールの殿堂』入りを果たした。2013年にはASCAP Pop Awardsで「Founder's Award」を受賞し、Songwriter's Hall of Fame入りも果たしている。

3月26日には69歳の誕生日を迎えた。2015年11月に共同設立したJanie's Fund (www.janiesfund.org)という慈善活動団体のウェブサイトでは、寄付をして誕生日をお祝いしようという呼びかけがなされた。お分かりの方も多いと思うが、団体名はエアロスミスの曲「ジェイニーズ・ガット・ア・ガン」の内容から取られており、虐待などのトラウマを負った少女たちに希望と癒しをもたらす活動をしている。そしてこの活動が認められ、2016年12月には国連大使から2016年人道賞を授与された。

スティーヴン・タイラーがもうすぐ日本にやって来る。こちらもキャリア初となる来日公演は、4月8日(土)大阪、11日(火)東京で行われる。全米ツアーの後は今のところ日本の日程が出ているのみで、しかもこの来日公演の後スティーヴン・タイラーはエアロスミスのツアーに突入する。貴重なソロ公演は見逃すことができない。

協力:ユニバーサル インターナショナル

ライブ・イベント情報

<Steven Tyler LIVE IN JAPAN 2017>モンスターバンド「エアロスミス」のフロントマン=スティーヴン・タイラー、ソロとしてキャリア初となる奇跡のジャパン・ツアー。
大阪公演2017年4月8日(土)Zepp Osaka Bayside
東京公演2017年4月11日(火)日本武道館

リリース情報

『サムバディ・フロム・サムウェア (デラックス)』
2017.03.24発売
UICU-1285 \3,672
1 マイ・オウン・ワースト・エネミー
2 サムバディ・フロム・サムウェア
3 ホールド・オン(ウォント・レット・ゴー)
4 イット・エイント・イージー
5 ラヴ・イズ・ユア・ネーム
6 アイ・メイク・マイ・オウン・サンシャイン
7 ジプシー・ガール
8 サムバディ・ニュー
9 オンリー・ヘヴン
10 ザ・グッド、ザ・バッド、ジ・アグリー&ミー
11 レット、ホワイト&ユー
12 スウィート・ルイジアナ
13 ホワット・アム・アイ・ドゥーイン・ライト?
14 ジェイニーズ・ガット・ア・ガン
15 心のカケラ(with ザ・ラヴィング・メアリー・バンド)
DVD
1 ラヴ・イズ・ユア・ネーム(From the TV Music Series“Front and Center”)
2 クライン(From the TV Music Series“Front and Center”)
3 心のカケラ(From the TV Music Series“Front and Center”)
4 ラヴ・イズ・ユア・ネーム(ミュージック・ビデオ)


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