【レポート】倉木麻衣、＜SAWAGE☆LIVE＞ファイナル「忘れられないライブになりました」

倉木麻衣が4月2日、東京国際フォーラム ホールAにて＜Mai Kuraki Live Project 2017 “SAWAGE☆LIVE”＞のツアーファイナルを開催した。3月18日の成田国際文化会館 大ホールからスタートした同ツアーは約2年半ぶりの全国ライブとなるもので全公演ソールドアウトのプレミアムなもの。その最終日は、La PomPonやにゃんごすたーという強力ゲストも参戦し、豪華絢爛なステージとなった。

◆倉木麻衣 画像

ライブのスタートは、80’sをイメージしたようなPOPでカラフルなステージセットのスクリーンにオープニング映像が流れ出す場面から。映画予告のワンシーンのようなドラマチックな映像に続いてスタートした1曲目はニューアルバム『Smile』から「Make that change」だ。倉木が自ら「私史上最もハードなロックナンバー」と以前語っていた通り、激しく印象的なイントロから会場は一気にヒートアップしていく。

「SAWAGE LIVE！」──倉木麻衣

「Make that change」終わりでステージに背を向けた倉木が会場を手で煽り、そう叫んだ声が会場に響きわたる。2曲目は、今回の＜LIVE PROJECT＞のメイン曲とも言える「SAWAGE LIFE」だ。コミカルな振り付けも相まって会場は早くも一体になっていった。3曲目のデビュー曲「Love, Day After Tomorrow」で新旧のファンはさらにヒートアップしていく。

その後もアルバム『Smile』収録曲を連発。ダンサーやバンドメンバーとの息がぴったり合ったパフォーマンスが心地いい「I Like It」、ハートのクッションを使った演出が可愛らしさを醸し出す「OPEN L♡VE」、しっとりした倉木の真骨頂バラードナンバーの「Tell me why」「ミステリー ヒーロー」、「硝子の微笑」。この日のためにオーダーメイドされた黄色基調のドレスは、倉木自らがイメージし、何度も試行錯誤を繰り返した特注品だという。ドレスだけでなく、すべての衣装はこのツアーのために作られたもので、色とりどりのステージを鮮やかに彩っていった。

中盤は『名探偵コナン』とのコラボレーションコーナーへ。長く深く繋がった両者だからこそできた夢のコラボレーションコーナーに会場はますます熱くなっていく。そのラスト「一秒ごとに Love for you」ではスペシャルゲストとしてLa PomPonが登場。フレッシュでパワフルなダンスに会場はさらなる盛り上がりを見せる。

息つく暇もないほどの怒涛のセクションは日本ユニシス実業団バドミントン部の応援ソングとなっている「MY VICTORY」へ。この日だけの特別映像としてバックの巨大LEDには日本ユニシス実業団バドミントン部の活躍シーンの数々が飛び出し、同曲の躍動感をヒートアップさせていく。そして本編最後となった「SAWAGE☆LIFE」で再度La PomPonが登場。ステージ、会場、一体となっての「SAWAGE☆LIFE」大会となり、ゴールドテープが宙を舞い、会場からは大きな歓声が沸き起こった。

迎えたアンコール1曲目は4月12日リリースの新曲「渡月橋 〜君 想ふ〜」だ。赤の和洋折衷ドレスが艶やかに会場を彩る。ため息がでるほどの美しさが会場を魅了した後は、同曲のミュージックビデオがスクリーンにて初公開された。ライブとは違うミュージックビデオ魅力をフルVer.で楽しんだ後は、Tシャルのカジュアルな姿に着替えた倉木が登場した。

倉木がアルバム『Smile』のことを話そうとしていたところ、ステージ後方に赤い姿が。倉木とお揃いの星マークのグッズTシャツを胸につけたその赤い姿は、青森県黒石市出身天才ドラマー“にゃんごすたー”だ。倉木と筆談トークに盛り上がった後はにゃんごすたーとの共演で「Stand Up」を披露。レギュラーメンバー車谷啓介とのドラムバトルシーンはまさに圧巻で、この日だけのスペシャル感満載のステージとなった。

明日への希望に満ち溢れた楽曲「Serendipity」「きみへのうた」、そしてラストはおなじみの楽曲「always」を披露してツアーファイナルのステージが幕を閉じた。

前日4月1日には特別公演として女川町総合体育館で＜Mai Kuraki Live Project 2017 “SMILE☺ONAGAWA”＞を行ってきた倉木。地元の子供達との共演も心に残る。そして、ファイナルで倉木がLIVE中に語った「忘れられないライブになりました」という言葉。ド派手に騒ごうというだけではない。誰の心にも響く特別公演、そしてファイナル公演となった。