リンゴ・スター、ジョージ・ハリスンが彼に向けて書いた歌詞に驚喜

故ジョージ・ハリスンの奥さんオリヴィアと息子ダニーが2月26日、ジョージの誕生日(2月25日)と彼の自叙伝『I Me Mine』増補改訂版の出版を記念し、LAのギャラリーSubliminal でポップ・アップ展覧会&ストアを開催した。
◆ジョージ・ハリスン画像
ギャラリー内には、最近発見された歌詞などが展示されたそうだが、その中の1つを目にし、驚き喜んだのがリンゴ・スターだったという。
オリヴィア・ハリスンは『Billboard』誌のインタビューで、ジョージが遺した歌詞や楽譜を発見した経緯についてこう語った。「ジョージの作品のいくつかは家具の中にあったの。書いたものを仕舞い込んでいたのよ。ラップトップを使う今の時代とは違う。彼はポケットに紙を入れて歩き回っていて、どこかで書き上げ、それを本の中に差し込んだり、引き出しの中に入れていたのよ。いくつかは、ビリー・プレストンのピアノの長椅子の中で見つけたわ」
「彼はイギリスの家にあったジョージのスタジオで、ジョージとよくピアノを弾いてた」「誰も長い間、その長椅子を開けたことがなかったの。ようやく私が開けたとき、書類や歌詞、ストリングスのための楽譜が入った封筒があったの。どれくらい前のものか、わからない。多分、『All Things Must Pass』(1970年)のころじゃないかしら。長いこと、そのままにしてたのよ。取り出して台無しにしたくなかったの。だって、タイムカプセルみたいなものだから。かき回したくなかったけど、最終的にはそこで歌詞とたくさんのメモを見つけたわ。「Wake Up My Love」っていう曲はそこにあったの。本に載せたわ。改訂版前にはなかったものよ」
そして、そのベンチの中にリンゴについて書かれた「Hey Ringo」もあったそうだ。ギャラリーに展示されるまで、リンゴは目にしたことがなく、驚いていたという。「彼は“これ見たことないんだけど”って言っていた」「1970年か1971年のものじゃないかって言われた。本当にスウィートなのよ。額に入れて、リンゴに贈るつもりなの。だって、本当にスウィートなんですもの。“ヘイ、リンゴ、君がいなかったら僕のギター・プレイはスロウになり過ぎる”とか何とか書いてあるの。あれは大告白で驚きだったわ。リンゴは仰天し、本当に喜んでいた。これだけの時間が経った後、なんて素敵なプレゼントなのかしら」
*『Rolling Stone』誌によると、「Hey Ringo, there's one thing that I've not said/I'll play my guitar with you till I drop dead.(ヘイ、リンゴ、言ってなかったことが1つある。僕はくたばるまで、君とギターをプレイする)」との一節があったそうだ。リンゴは同誌に「見たことなかったんだ。本当に感動した」と話している。
自伝に加え、1962~2001年のジョージの作品の歌詞を収めた『I Me Mine』増補改訂版は2月21日に英国/アメリカで出版された。
Ako Suzuki
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