プロの作曲家がガチで制作、睡眠のための音楽がCDに

作曲家 マックス・リヒターが、8時間にわたる睡眠のための楽曲「スリープ」を制作。同曲を1時間に短縮したCD『フロム・スリープ』が、4月12日に発売された。
◆『フロム・スリープ』ミュージックビデオ
マックス・リヒターは、現代クラシック、ポスト・クラシカルの世界で活躍しながら、バレエ音楽や映画、ドラマなど様々な作品に楽曲を提供している人物だ。
原曲「スリープ」は、神経科学者 デヴィッド・イーグルマンの助言を受けるところからはじまり、1960年代のニューヨークのオルタナティブ・シーンで行なわれていたリラックスするためのオールナイトコンサートをヒントにして2015年に制作された楽曲で、リスナーを眠りに誘い、眠っている間も聴き続けることができるように8時間という長時間の大作となっている。
2016年3月には、400台以上のベッドが用意されたベルリンのテクノクラブ「Tresor」で“眠りのためのライブ”が開催され、マックスと仲間たちは深夜0時から翌朝8時まで実際に演奏し続けたという。聴衆がゆっくりと眠りに落ちていくなか、マックスはピアノとエレクトロニックを8時間弾き続けていたとのことだ。
なお、8時間バージョンの原曲はiTunesで購入可能。



『フロム・スリープ』
UCCH-1041 ¥2,800(税抜価格)+税
[収録内容]
1.ドリーム3
2.パス5
3.スペース11
4.ドリーム13
5.スペース21
6.パス19
7.ドリーム8
[アルバム参加アーティスト]
マックス・リヒター (作曲、ピアノ、オルガン、シンセサイザー、エレクトロニクス)
アメリカン・コンテンポラリー・ミュージック・アンサンブル
グレイス・デイヴィッドソン(ソプラノ)
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