【詳細レポート】氣志團<SEKIGAHARA>初日、<VAMPARK FEST軍>と正面衝突「メッセは俺達のホームグラウンド」

ツイート

■「すげーメンツ揃ってるじゃん
■またやりたい、とすぐ思っちゃった」

“氣志團万博軍”の5番手はモーニング娘。OGだ。青いライトに照らされながら登場した5人はピンクのドレス姿で「抱いてHOLD ON ME」を披露。膝上丈のミニがキュートで男性ファンの歓声が地響く。<氣志團万博2015>出演時同様、5人のフォーメーションだが、今回は保田圭、矢口真里、石川梨華、吉澤ひとみ、そして久しぶりのステージとなる藤本美貴といったメンツ。ひとりずつの挨拶を挟んで曲は「BABY! 恋にKNOCK OUT!」「恋をしちゃいました!」「浪漫~MY DEAR BOY~」といったナンバーを連発した。バックバンドによる生演奏と生歌によるパフォーマンスはライヴならではのダイナミズムも抜群だ。




「この曲たちは10代のときのものですが、もうすぐ私達、20年という月日を迎えることになります。10代で始まって今や全員が30代です。このあとも温かく見守ってください」と矢口。これに吉沢が「最年少の私が32歳です」と続けて笑いを取る場面も。また、先ごろ結婚した石川梨華は「幸せですが、今日はこのステージに立てて、もっと幸せです!」と挨拶。「幸せなメンバーばかりです」と矢口が言うも、「……笑うしかないですね」とミキティが矢口へさすがのツッコミを入れて場内を爆笑に。保田は「氣志團の早乙女 光さんは同じ中学校の先輩ですので」と地元・千葉トークを繰り広げた。

後半戦は「ザ☆ピ~ス!」からスタート。矢口が“セクシービーム!”を発射した「恋のダンスサイト」、振り付け指南を挟んで「LOVEマシーン」「恋愛レボリューション21」といった大ヒット曲を連発してクライマックスを迎えた。会場全体が一体となったダンスと大合唱で、“氣志團万博軍”も“VAMPARK FEST軍”も関係なく盛り上げるあたりに、オトナの女性ならではの余裕とパワーを感じさせるステージとなった。



モーニング娘。OGの楽しいライヴを一変させたのは“VAMPARK FEST軍”の5番手sads。独裁者のようなアーミーコスチュームの清春は、「突っ込め、突っ込め、幕張!」と民衆をビビらせる。そこから1曲目「CRACKER'S BABY」へ突入したが、これがパンクよりも疾走し、ラウドよりも暴力的サウンド。しかしそれこそがsads流のロックンロールだ。「暴れろ!」とさらに煽り、ドスの効いたシャウトもキメながら、次々に曲を叩きつける。

ところがMCでは「ミキティー! 良かった、モー娘。観ちゃった」と清春。あるいは「ああ、タバコ吸いたい。早く帰りたい。朝からツラくない? じゃあ、煽るよ。(優しいトーンで)掛かって来い」と自由奔放。しかし曲になれば、sadsはふてぶてしさたっぷりで爆走。たまに清春は目を恍惚とさせているが、それは自分達のロックンロールにいかれ、ハイになっている証拠だ。すでにピリオドの向こうへ行ってしまっている。そんな独裁者はまだまだ物足りないのか、「クソ単純な暴れる曲ばっか。曲知らなくてもけっこう。幕張、ロックンロール!!」とオーディエンスを覚醒しまくる。フロアではモッシュピットとクラウドサーフが巻き起こり続けた。




それに対して“氣志團万博軍”のトリを務めるはグループ魂。彼らも自由奔放でヤバイ存在である。衝撃というより、笑撃という意味で。永遠の46歳である港カヲルがいきなり一人で出てきて「女はガソリンスタンドの店員がのろまだとスケベになる。……もうお兄さん、早く、早く入れてって」とのっけから決める。ライヴが始まっても「さっきHYDEさんとトイレですれ違った。しっかり見てやった」と阿部サダヲ改め破壊。ストレートなパンクやブラックミュージックも吸収したファンキーナンバーなど、曲は多種多様。だがトークやネタは危険という一点集中型。

俳優や脚本家などテレビで大活躍するメンバー達だが、グループ魂となると、公共放送には耐えられないところばかり。このレポートも伏せ字になるかもしれないが、一部だけ書いてしまうぞ。「君にジュースを買ってあげる♡」のブレイクでは、「ジュースがいいのか? カルピス? そうか、ザーメン飲みたいのか、VAMPSファン! イェイ!」と破壊が煽る。BLOODSUCKERS (※VAMPSファン)も“フーッ!”とか喜んでいる場合じゃない。グループ魂のすっかり虜になっているじゃないか。




こうして<ザ・グレート・ロックンロール関ヶ原>は、誰も予想できなかった戦いや局面が随所で生まれながら、いよいよVAMPSへバトンを渡された。SEが流れる中、HYDEが拡声器のサイレンを鳴らしながらステージに登場。拡声器にマイクをつけて歪んだ声で歌い始めたのは「INSIDE OF ME」。眉毛のない金髪は凄味と美しさに溢れて妖艶ですらある。しかし威嚇するような表情は、さすが<VAMPARK FEST軍>の大将だ。曲が続く中で「氣志團やっつけに来たぜ。負けんなよ」と目の前に広がる同志達に気合いも入れた。K.A.Zの暗黒を切り裂くメタルリフが、さらにライヴを激化させていく。

「VAMPS参上! 観てたよ、みんながモー娘。で踊ってるとこ。すげーメンツ揃ってるじゃん。またやりたい、とすぐ思っちゃった。VAMPSは明日も出ます。気に入ってくれた人は明日も。気に入ってくれない人は、確かめにまた明日も。分かんないよ、ライヴは生だから。カラオケじゃないからね」──HYDE

優しく語り掛けていたHYDE。しかし、次の瞬間、表情に力が入り、ヴァンパイアモードに切り替わった。「氣志團は地元が千葉ってことで、この幕張も地元のつもりかもしれないけど、メッセは俺達のほうが出てる。俺達のホームグラウンドなんだ! 負けるわけにはいかないだろ!」

その言葉に気合いの入った歓声がフロアから起こった。ニューアルバムからの「UNDERWORLD」では、でかく力強いグルーヴがオーディエンスを巻き込み続ける。さらに「暴走しよう。千葉だけに暴走 (房総)しよう。やれんのか!」とHYDEもギターをかき鳴らしながら「AHEAD」へ突入。ライトで真っ赤に染まったステージで繰り広げるヴァンパイア達の世界は、色気も激しさも混在したもの。コール&レスポンスを先導して起こす必要もないぐらい盛り上がり続けていく。

「全員一緒じゃねえと、ピリオドの向こうに行けない。幕張!」とラストに決めるのはキラーチューン「SEX BLOOD ROCK N' ROLL」。サビのコーラスというか掛け声の一体感もすさまじく、決戦という構図を忘れさせた。バンドサウンドが鳴り響く中、最後に何度も投げキッスを同志達に贈るHYDE。その笑顔にピリオドの向こうへ行ってしまうファン達でもあった。


当然、アンコールを求める拍手と歓声が起こる。そこに流れたのは「BE MY BABY」。ステージに登場したのは長ラン姿の氣志團だった。彼らが用意していたのは、この夜にふさわしいナンバー「One Night Carnival」。本気の戦いの向こうには友情も生まれるもの、と常々、語ってきた團長。その言葉通り、いろんなバンドのファンが今、ここでひとつになっている。さらにアレンジも新たにした「One Night“恋”Carnival」(“恋ダンス”アレンジバージョン)も披露して、團長が感謝と感激の言葉を、全出演バンドとオーディエンスに贈った。

その気持ちに、ステージを終えたHYDEが再登場し、思わず團長とハグ。「最高!」とにこやかにHYDEが言えば、團長は「明日もVAMPSが出ます。10-FEETをボコボコにしてやるからな」とHYDEと肩を叩き合う。4月16日、どんな決戦が繰り広げられるのか。その期待も高めながら4月15日は、素晴らしい光景のまま幕を下ろした。

取材・文◎長谷川幸信
撮影◎青木カズロー (氣志團万博軍)/釘野孝宏 (VAMPARK FEST軍)

■<THE GREAT ROCK'N'ROLL SEKIGAHARA 2017 「氣志團万博 vs VAMPARK FEST」>
2017年4月15日(土)@千葉県・幕張メッセ 9~11ホールSET LIST

【氣志團】※氣志團万博軍
01. メドレー(SHOW Drum Solo~愛してナイト!~恋人~湾岸夜想曲~ルシファーズ・ハンマー'94~~喧嘩上等~愛羅武勇)
02. 木更津サリー
03. 鉄のハート
04. One Night Carnival
05. スタンディング・ニッポン
【ASH DA HERO】※VAMPARK FEST軍
01. You Gotta Power
02. HERO IS BACK 2
03. WAKE UP ROCK AND ROLL
04. BRAND NEW WORLD
05. 反抗声明
06. HELLO NO FUTURE
【岡崎体育】※氣志團万博軍
01. Open
02. Explain
03. Voice of Heart2
04. Natural Lips
05. FRIENDS
06. Q-DUB
【MY FIRST STORY】※VAMPARK FEST軍
01. ALONE
02. Smash Out!!
03. The Puzzle
04. 失踪FLAME
05. モノクロエフェクター
06. 不可逆リプレイス
【SPYAIR】※氣志團万博軍
01. OVERLOAD
02. 現状ディストラクション
03. RAGE OF DUST
04. ROCKIN' OUT
05. イマジネーション
06. サムライハート (Some Like It Hot!!)
07. Be with
【OKAMOTO'S】※VAMPARK FEST軍
01. BROTHER
02. NEKO
03. うまくやれ
04. Lagoon
05. Dance With You
06. Beautiful Days
【J王蜂 (LUNA SEAのJ×女王蜂)】※氣志團万博軍
01. ゴッド・スピード・ユー!
02. Feel Your Blaze
03. 金星
04. ヴィーナス
05. デスコ
06. TONIGHT
【DIR EN GREY】※VAMPARK FEST軍
01. Revelation of mankind
02. 詩踏み
03. Sustain the untruth
04. 空谷の跫音
05. THE FINAL
06. 激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇
07. Un deux
【モーニング娘。OG】※氣志團万博軍
01. 抱いてHOLD ON ME
02. BABY! 恋にKNOCK OUT!
03. 恋をしちゃいました!
04. 浪漫~MY DEAR BOY~
05. ザ☆ピ~ス!
06. SEXY BOY ~そよ風に寄り添って~
07. 恋のダンスサイト
08. LOVEマシーン
09. 恋愛レボリューション21
【sads】※VAMPARK FEST軍
01. CRACKER'S BABY
02. WASTED
03. See A Pink Thin Cellophane
04. Hate
05. Liberation
06. SANDY
07. THANK YOU
【グループ魂】※氣志團万博軍
01. モテる努力をしないでモテたい節
02. チャーのフェンダー
-ネタ-
03. High School
04. ペニスJAPAN
05. 職務質問
-中村屋-
06. 君にジュースを買ってあげる♡
07. 高田文夫
【VAMPS】※VAMPARK FEST軍
01. INSIDE OF ME
02. LIPS
03. DEVIL SIDE
04. CALLING
05. IN THIS HELL
06. UNDERWORLD
07. AHEAD
08. RISE OR DIE
09. SEX BLOOD ROCK N' ROLL
【氣志團】※エンディング
01. One Night Carnival


■<シミズオクト Presents 氣志團万博2017 〜房総与太郎爆音マシマシ、ロックンロールチョモランマ〜 Supported by イオン銀行>

2017年9月16日(土) 千葉県・袖ケ浦海浜公園
2017年9月17日(日) 千葉県・袖ケ浦海浜公園
9:00開場 / 10:30開演 (20:40終演予定)
▼出演者:氣志團 他
(問)HOT STUFF PROMOTION 03-5720-9999 (weekday 12:00-18:00)
▼チケット
1日入場券 12,000円
2日通し入場券 22,500円
青春18入場券 12,000円(1ミール2ソフトドリンク付き)
駐車場券付1日入場券 15,000円(入場券 12,000円 + 駐車場券 3,000円)
駐車場券付2日通し入場券 28,500円(入場券 22,500円 + 駐車場券 6,000円)
バイク駐輪券 1,000円(1日1台)
※青春18入場券は、中学生・高校生及び2018年4月1日段階で18歳以下の方のみご購入頂けます。
一般発売日: 8/12(土)10:00〜
年齢制限: 未就学児童入場不可、小学生保護者同伴に限り入場無料
【氣志團FC先行受付】
期間:4/16(日)21:00〜4/21(金)23:59 http://fc.kishidan.com/
※袖ケ浦・木更津市内にて、特典付き地元先行販売あり(一般発売日前に、枚数限定の先着販売予定)

この記事をツイート

この記事の関連情報