【インタビュー】CNBLUE、新機軸ソウルポップス「SHAKE」は何が新しいのか？ そして日韓音楽シーンの違いとは

■ 韓国の他のバンドは僕らのポジションを狙えないんです（笑）

▲イ・ジョンヒョン（Gt＆Vo）

── 韓国のメジャーな音楽シーンにはバンドがすごく少ないですよね。

ヨンファ：そうですね。だから僕らはいろんなスタイルのバンドサウンドをやってるんです。

── どういうことですか？

ヨンファ：韓国の人にもっとバンドサウンドを知ってもらいたくて。

── 確かにCNBLUEはいつもさまざまな音楽トレンドを時差なくバンドスタイルで韓国に紹介していますね。

ヨンファ：新しいことはいつもCNBLUEが先にやっちゃってるから、他のバンドはもう僕らのポジションを狙えないんです（笑）。

── 演奏力やアレンジ力を含め、すごく難しいことをCNBLUEはやっていると思います。

ミンヒョク：韓国には演奏がうまい人はたくさんいますし、実力のある作曲家もたくさんいます。歌がうまいヴォーカリストも。でもバンドというのはあくまでチームなんです。センスとかそういったことも大事だけど、僕らはバンドとしてのチームワークを常に意識していますね。

▲カン・ミンヒョク（Dr）

── ヨンファさんの作ったデモの段階で、楽曲はある程度完成しているんですか？

ヨンファ：それはケースバイケースかな。ラフに曲作りが始まることもあるし、編曲まで終わった段階でメンバーに曲を渡すこともあるし。

ミンヒョク：兄さんは誰よりも僕らのスタイルを把握しているので、それに合わせて曲を作ってくれているんです。

── メンバーの皆さんはヨンファさんの作った曲に意見することはありますか？

ジョンヒョン：出す時もありますよ。

── 「これは良くない」とか？

ミンヒョク：そういう言い方はしません。僕らは常にお互いの意見を尊重してるから。

■ 僕たちにはまだまだ長い道のりがある

── みなさんはドラマにバラエティ番組に、バンド以外の活動もすごく忙しそうですが、休みの日はどのように過ごされているんですか？

ヨンファ：僕は外に出ません。テレビ観るか、ゴロゴロしてます（笑）。

ジョンヒョン：僕は釣りによく行きます。普通に遊びますよ。あと仕事部屋にこもることもあるかな。

ミンヒョク：僕は運動することが多いですね。スポーツが好きなんです。

ジョンシン：僕は……、もっと遊べば良かったと思ってます。若い頃からずっと仕事ばかりしてたから、思いっきり遊んだことがないんですよ。“遊ぶ”というか、これからはもっと活発に動いてみたい。そのほうが音楽へのフィードバックもできると思うから。

▲イ・ジョンシン（Ba）

── ジョンシンさんはちょっと前まで生放送の音楽番組の司会を毎週やってましたね。生放送はすごく大変だったんじゃないかと思いました。

ジョンシン：いやいや。毎週木曜日に仕事がある、という程度です。大変というより司会の仕事はむしろ楽しかったですね。

── みなさん、休む暇あるのかなって。

ジョンヒョン：大丈夫です、むしろ結構休んでますよ（笑）。誰かが個人で活動してる時は他のメンバーは休んでますから。忙しい時は異常に忙しいだけなんです。

── そんなCNBLUEは、昨年日本デビュー5周年を迎えました。

ジョンシン：去年は「日本で5年間活動してきた」ということを音楽的に実感できる1年でした。

ヨンファ：正確には7年です。僕らはインディーズで2年間活動していたから。日本のファンのみなさんとは本当に長い時間を一緒に過ごしてきました。でも“周年”が大事だとは思ってないんです。今まではもちろんだけど、これからもずっと会えるのが楽しみなんです。ただメジャーデビューして5周年だったので、去年はいろんな場面で感謝の気持ちを感じることが多かったですね。

▲ジョン・ヨンファ（Gt＆Vo）

ミンヒョク：ずいぶん長くやってきたなって気持ちはあるけど、僕たちにはまだまだ長い道のりがあるからこれからしっかりやっていきたいです。

ジョンヒョン：若い時は「あれをやらなきゃ」とか「これをやろう」とか考えていたけど、最近は今のままが一番幸せと感じられるようになったというか。今後も何か目標があるというより、まず目の前にあることに集中していきたいですね。

取材・文◎宮崎敬太
撮影◎大橋祐希

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