4月19日、キャリア史上初となる東京ドームにて夢の大舞台を繰り広げるcoldplay。振り返ってみると、彼らが最後に来日した2014年の公演会場は今回のドームと同じ敷地内にある東京ドームシティホールでした。当時キャパシティ最大のチケットが販売されていたとしてもチケットを入手できたのはたったの3千人でしたから、彼らの来日公演を長い間待ち望んでいた人々がチケット入手に殺到して即完売となったのは無理ないことでしょう。

「A HEAD FULL OF DREAMS TOUR」と銘打たれたこのツアーは今年の3月からアルゼンチンで開始され、これまでに南米、北米、ヨーロッパで延べ250万人を動員し、アジアツアーとして4月1日からシンガポール、フィリピン、台湾、韓国と回ってアジア最終地が日本となるため、まさに節目の公演とも言えます。

Coldplayと言えば、少し前にオフィシャルのInstagramに掲載された写真がとても印象的でした。それはシンガポール公演での会場で撮られた一枚で、‘YOUR MUSIC HELPED ME GET THROUGH DEPRESSOPN.THANK YOU'というハンドライティングのメッセージを掲げたファンの姿を捉えたものです。直訳すると「あなたの音楽は鬱を乗り越える私を助けてくれた。ありがとう」というメッセージは、ボードを持つ女性ファンのその表情と相まって、さらに強力に響いてきました。

Up and Up! ( #ColdplaySingapore on Saturday) R42

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音楽の中には鬱病に効果が見られるとされる『アルファ波音楽』と呼ばれるものがあります。アルファ波とは、脳から発生する脳波の中の一部(8~13Hz成分)のことで、脳がリラックスしている状態のときにより多く発生するとされています。それを自分でコントロールすることはできないため、脳にリラックス効果を促してアルファ波発生を補助するのに適した音楽(一般的に、クラッシックやハワイアン、オルゴール、鳥のさえずり、小川のせせらぎなどの自然音)が『アルファ波音楽』とされています。

その一般論にcoldplayの音楽がカテゴライズされてはいませんが、ロック・ミュージックを聴いてリラックスできる人も大勢いるでしょうし、メタル、テクノ、レゲエ、EDMであっても同じことが言えるはず。自身もその一般論に相容れない趣向を持つ者として声を大にして言いたいのは、自分の心が安まって心地良く感じられる音楽を聴いて癒やされればそれが一番の薬なので他人や一般論がどうであれ気にすることはないということです。

また、coldplayの今ツアーにおけるステージ・テーマが「グローバル・インクルージョン(Global Inclusion、世界の調和・一体化などの意)」と「ポジティヴ」なだけに病をも克服させる音楽の持つパワーを改めて考えさせられましたし、バンドとその音楽、そしてファンとの揺るぎない絆に至るまでを偉大な力をたった一枚の写真で伝えることのできるチームワーク、そしてバンドの伝えたいこととファンの求めるものが合致した一場面をしっかりと切り取ったカメラマンに賛辞を送りたいです。

3年ぶりとなる彼らのライブ、日本公演ではどんな奇跡が起きるのか、どんな夢を見せてくれるのか、とても楽しみですね。

文=早乙女‘dorami'ゆうこ

◆早乙女“ドラミ”ゆうこの【音楽ギョーカイ片隅コラム】

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