【ライブレポート】やみカン、<単独連勤>で勢い加速。「次はクアトロをブチ壊すぞ!」

ツイート


“アイドル界のブラック企業”を名乗る4人組グループ、(株)やみつきカンパニー(略称:やみカン)が5月5日に名古屋クラブクアトロでのワンマンライブを開催する。今年2017年1月29日に本格始動ワンマンを開催し、今春にかけて急速に勢いづいているアイドルグループだ。5月5日の公演の前に、本記事では3月25日・26日に東京・下北沢LIVEHOLICで行われた2DAYS公演<やみカン単独連勤>の模様をお届けする。

◆(株)やみつきカンパニー ライブ写真

日頃からブラック企業として社員(ファン)との結束を固めつつライブに臨んでいる、やみカン。この2DAYS連勤でも、VIP券を手にした“社員”らは朝9:30からライブハウスでメンバーとともにリハーサルを確認するというハードな業務スケジュールに喜々として参加していた。ブラック企業という肩書にも関わらず、やみカンに入社する社員の数はこの春増加の一途を辿っている。リハ確認を経て、公演は昼からの開始となった。

ライブ本編はドラマティックなキーボードの旋律とイントロの多幸感が印象的なデジロック・ナンバー「Morning Glory」からスタート。やみカンのライブは、ステージ外での型破りな活動とは違ってライブ自体はストイックささえ感じさせる。清乃きこの女の子らしい強さを感じさせる歌い出しから4人が声を揃え、時に五条香月がファルセットで透明感を出しながら、目覚める4人の姿を振り付けで表現する。曲後にはホールから一斉に拍手が湧き起こったが、ここからはほぼノンストップでのライブパフォーマンスだ。


続く「Loud s"PEAK"er」は一転して疾走感溢れるパワフルな盛り上げナンバー。観客全員が手拍子でテンションを上げていき、「下北沢、後ろまでいいですか!」と4人全員がステージ前っ面のお立ち台にあがると、観客との「うりゃ」「おい!」というコール&レスポンスで一斉にジャンプ。憑妄つくがオーディエンスに煽りをいれ、ホールが一気に温度を上げていく中でさらに回転数を上げて「Girls in hypnosis」へと突入。村田実果子らのガーリーな歌声をバックに、憑妄つくがメガホンを握りしめて要所要所でスクリームを決めていく。

中盤は和モノブロック。「サクラ アゲイン」ではイントロから大きな歓声があがり、「月華 乱れ牡丹」ではメンバー4人が般若の面をかざしながら御幣(ごへい/お祓い道具)を手に登場。エモ・ラウド系を得意とする彼女たちは、パフォーマンス上でも可愛さと烈しさの振り幅を大きくとってくる。般若の面を置くと今度は御幣でファンを祓い清め、これにはファンもメロメロ。さらに和モノ繋がりな「侍ガール」と突入し、ファンを魅了した。

続いてキャッチーなアイドル・ロックへ曲調が変わったかと思うと、休む間もなく「一緒に手拍子お願いします!」というメンバーの声から「メモリ。」へ。この曲もボーカルに高音域が多いが、キュートなダンスとともにひたむきに歌唱をこなす。デジタル環境から生み出された楽曲特有のキラキラ感の上に、どれだけ生身のアイドルの息吹を吹き込めるか、アイドルライブならではの活きた熱量を乗せられるかという課題に彼女たちは全力で立ち向かっているように見えた。そのためには全員ステージのフロントから煽りを入れるし、時には観客の上へ身を乗り出しもする。ダイブも惜しまない。


本編終盤は【L】シリーズから「【L】ilith」を皮切りに3曲を立て続けに披露。スクリーモな「【L】una」ではメンバーもファンもホールを駆け周り、要所要所でオイコールが飛んで会場に一体感を創り上げていく。本編ラストの「【L】inda」ではイントロからホールに歓声が乱れ飛ぶ中、「かかってこいやー!」「まだまだいくよ!」とやみカンの4人が入れる煽りにファンが叫ぶように合いの手を入れ、怒涛の勢いで締めくくった。

熱狂的なやみカンコールが会場に響くなか、アンコールで舞台に出てきたやみカンは、ここでとっておきのエモ・チューン「病ンデレ///Sickness」を披露。「アンコールありがとう!」という声からファンへの思いをこめ、さらにもう一度「病ンデレ///Sickness」のパフォーマンスでトドメを刺した。

ライブを終え、ここでようやくやみカンの「朝礼」が開催。メンバー説明に合わせて観客からもコールが飛ぶ。「やみカン連勤チャレンジ、2日間本当にありがとうございました!」と初めての東京での2DAYSを盛り上げてくれた“社員”達をねぎらう清乃きこ。五条香月は下北沢3回目となった本公演を振り返り、「どんどん熱いライブができていると思います。この勢いでまた下北沢に戻ってきてブチ壊したいと思います!」と告げた後、さらに5月5日(金・祝)の名古屋クラブクアトロでのワンマンを告知。メンバーも口々に「次はクアトロをブチ壊すぞ!」と“社員”達と共に気合を入れ、最後はやみカン代表の村田実果子による一本締めで下北沢での<単独連勤>を終了した。

(株)やみつきカンパニーはこの下北沢2DAYSチャレンジに引き続き、来週5月5日に名古屋クラブクアトロでの単独公演を開催する。こちらの公演にはやみカンのサウンド面をバックアップしているドラマー/コンポーザーのEveを含めた“社畜バンド”が参加し、生バンドでのパフォーマンスになる予定だ。ラウドさに拍車のかかったステージは、彼女たちの魅力をより深く引き出してくれるに違いない。

セットリスト<(株)やみつきカンパニー2DAYSチャレンジ『やみカン単独連勤』>

2017/3/26(日)公演 東京 下北沢LIVEHOLIC
M1 Morning Glory
M2 Louds"PEAK"er
M3 Girls in hypnosis
M4 サクラ アゲイン
M5 月華 乱れ牡丹
M6 侍ガール
M7 メモリ。
M8 【L】ilith
M9 【L】una
M10 【L】inda
EN1 病ンデレ///Sickness
EN2 病ンデレ///Sickness


<(株)やみつきカンパニー単独公演〜バンドカンパニー!!〜>

2017/5/5(金) NAGOYA CLUB QUATTRO(名古屋クラブクアトロ)
【出演】(株)やみつきカンパニー
【開場/開演】18:00/18:30
【チケット情報】
株主枠限定50名様(VIPチケット)金壱万円(1D別)
前売り/当日 2,000円(1D別)/2,500円(1D別)
会場限定先行発売・各プレイガイド発売中
ローソンチケット(L:43692)
チケットぴあ(p:323-587)
無料チケット枠あり(1D別)
無料枠予約 メール受付中 yamitsukicom@gmail.com
【その他】
会場HP http://www.club-quattro.com/nagoya/
運営MAIL yamitsukicom@gmail.com

この記事をツイート
365日、アイドルが作るアイドルメディア Pop'n'Roll 準備号創刊

この記事の関連情報

*

TREND BOX

編集部おすすめ

ARTIST RANKING

アーティストランキング

FEATURE / SERVICE

特集・サービス