【インタビュー】KAMIJO「最新シングル“カストラート”は壮大・叙情的という意味のエピックを目指しました」

■ミュージックビデオは映画のような壮大なものになると思います
■「カストラート」の歌詞を英詞にしたのは日本語の字幕を付けたかったからなんです

──楽しみですね。2曲目の「-361-」は？　数字が気になっていろいろと調べちゃいましたが。

KAMIJO：気になりますよね（笑）。361という数字は、フランス革命のときに、ルイ16世の処刑を決める国王裁判というのが行われたんですが、その投票数が360対361で、1票差で処刑が決まったんです。その数字なんです。歌詞の中に出てくる1月19日は、判決の日です。

──そうでしたか！　これは歌詞というより、語りに近いほど具体的に描かれた歌詞ですよね。

KAMIJO：そうですね、とても具体的です。この楽曲にはあらすじがあるんです。「伯爵の首」という絵画があって、これは「モナリザ」と同じく、何層にも渡って描きたされたものらしいんです。「伯爵の首」は特別なオークションに出品され、出品者は、落札金額のすべてを新エネルギー開発研究所に寄付するという。それがあらすじとなっているんです。それを知った上でこの曲を聴いていただくと、より深く理解していただけるのではないかなと。

──なるほど、歌詞と繋がっていますね。サウンドはシンフォニックかつスキルの応酬。

KAMIJO：こちらも自分の中でのエピックに基づいて作りました。存分に楽しんでいただけると思います。あの楽曲の上に具体的な歌詞が乗っていくことで、しっかりと伝えたいことも伝わると思いますね。




──3曲目の「Battle of the Tower -16-」はPS4ゲーム『LET IT DIE』のタイアップ曲なんですよね。KAMIJO：そうですね。ゲームの曲ではあるんですが、やはり自分の主軸からは外せない部分でもあり、『LET IT DIE』の中に出てくるバルブの塔と、僕が描いた「Symphony of The Vampire」の中に出てくるタンプル塔という塔を題材に作ってみた曲なんです。サビに入ったときに突き抜けるようなメロディがあるんですが、そこで塔をイメージさせられたらなと思ったんです。

──なるほど。『LET IT DIE』から入ってくれた人たちも、KAMIJOさんの世界にどっぷりハマれそうですね。最後に、「カストラート」のミュージックビデオがとても気になるところなんですが。

KAMIJO：映画のようなミュージックビデオになると思います。今回、「カストラート」の歌詞を英詞にしたのは、ミュージックビデオで日本語の字幕を付けたかったからなんです。活字で伝わる部分もありますからね。今、リリックビデオとかもありますけど、僕としては、僕なりのリリックビデオにもなるかなという思いからなので、是非、完成したあかつきには、じっくりとご覧になって頂けると嬉しいです。

取材・文●武市尚子




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