榊いずみ、新作は『SOUNDTRACKS』

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榊いずみがアルバムを5月13日にリリースする。3年ぶり11枚目のオリジナルアルバム『SOUNDTRACKS』だ。映画のような12のストーリーが並ぶ会心作である。

◆榊いずみ画像

『SOUNDTRACKS』というその名の通り、このアルバムは夫である映画監督/俳優の榊英雄が監督した映画『アリーキャット』(主演:窪塚洋介 降谷建志 7/15(土)テアトル新宿他ロードショー決定)のサウンドトラックとして作られた音楽が基となっている。そのサウンドトラックに詩をつけて歌ったのをきっかけに、物語を作るようにして生まれた12曲を集めた作品なのだ。

25周年となる記念すべき2017年に、これまでのアルバムとは手触りや色合いが違う作品が生まれたことを、榊いずみも嬉しく思っているという。榊英雄が手がける映画のサウンドトラックはこれまでも榊いずみが担当してきているが、「言葉のない音楽を作ることに、最初はまったく自信がなかった」とも語っている。橘いずみとしてデビューし、「永遠のパズル」「失格」「太陽」「サルの歌」など鮮烈な印象を世間に与え、その後もたくさんの人の心を打つ曲を生み出し続けてきた彼女だが、そこには常に極めてエッジの立った言葉が作品に強烈なインパクトを与えていたからだ。

「サウンドトラックを作るときには、今までの橘いずみや榊いずみである必要がなかったというか。そこにある映像の世界にただ寄り添い、空気のように、時に場をかき乱すように。それはわたしにとってとてもおもしろい体験でした。自分である必要がないところで、より深い自分を発見したという感じです」──榊いずみ

ここにある12曲は、榊いずみというフィルターを通して映画『アリーキャット』の各シーンが音楽に昇華されたものとも言えそうだ。


「言葉をつなげるときも、今までのように自分を鏡で執拗に見つめるという感じではなかったんです。歌の主役はどこか他にいて。そんな風に作るアルバムは初めてだったかもしれないですね。さりげなく英語の曲もあったりして。ずっと作りたかったけど出来なかった、そんなアルバムに。自分の好きなミュージシャンのアルバム、そうエイミー・マンのような」──榊いずみ

「アリーキャット」主題歌「Lost and Found」を始め、サウンドトラックのインスト曲に改めて歌詞を付けたという「夜のパレード」、部屋のBGMのシーンで使われる「Pussy Cat」。メーテレ(名古屋テレビ)ドラマ「まかない荘」(主演:清野菜名、菊池亜希子)の主題歌「キッチン」。そして元AKB48の高橋みなみに楽曲提供し好評を博した「わたしの証明」を榊いずみVer.として収録…と、多彩な楽曲がアルバムを彩っている。

全アレンジは、榊いずみと共同プロデュースの佐藤亙が担っている。彼のバンドBeadroadsが12曲中8曲を演奏しているが、長年の榊バンドである隅倉弘至(B)、末藤健二(Dr)も参加、ストリングスとして柴由佳子(Violin Fromチーナ)、田草川亮太(cello)も名を連ねている。

「年齢もいい感じに熟してきて、音楽が本当に楽しい。改めて自由をくれるのはいつも音楽だな、と思います。このアルバムを楽しんでもらえれば嬉しいですね」──榊いずみ


榊いずみ『SOUNDTRACKS』

2017年5月13日発売
FTR-CD006 3000円(税込)
※販売はsakakiizumi.com、榊いずみライブ会場、iTunes(発売日未定)になります。
1.荒野の果てに
2.Lost and Found(映画「アリーキャット」主題歌)
3.キッチン(メ~テレドラマ「まかない荘」主題歌)
4.かなしみさん
5.わたしの証明(Izumi Sakaki ver.)
6.ごめんねルーシー
7.Merry Go Round
8.夜のパレード(映画「アリーキャット」サウンドトラック)
9.Pussy Cat(映画「アリーキャット」サウンドトラック)
10.マーティ・マクフライ
11.さよなら、僕の日々
12.日々の抜け殻

◆榊いずみオフィシャルサイト
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