赤西仁が5月5日、6日の2日間にわたり東京・国立代々木競技場第一体育館で単独公演<JIN AKANISHI LIVE 2017 in YOYOGI 〜Résumé〜>を開催した。 “Résumé”とは“履歴書”という意味を持つ。所属グループ脱退を経てソロデビュー、事務所を離れ独立し4年目に突入した赤西のこれまでの活動を振り返る、総まとめとも言えるセットリストが本公演では用意されていた。ここでは、初日5日のレポートをお届けしたい。

◆赤西仁 ライブ画像

開演時間を15分ほど過ぎた頃、会場が暗転しステージにスポットライトが当たる。フォーマルな装いの赤西がスッと光のなかに現れ、ピアノのイントロが流れるとファンの絶叫が響き渡った。それは、2011年3月に発表したソロデビュー作「Eternal」のイントロだった。優しい歌声、切なげな表情、目の前に広がる光景を愛おしそうに見つめる赤西。温かなバラードが会場を満たし、半年ぶりの日本公演が幕を開けた。

1曲目に続いて過去のツアー映像を少しずつ切り取ったオープニング映像が上映され、早速新曲「Fill Me Up」をお披露目。続くMCでは、「独立を決めて、成功するかもわからずに飛び出して4年目に入ります。ここまでやってこられたのも皆さまのおかげだと本当に思っています」とファンへ感謝を伝え、「改めて昔からの曲も今回はやろうと思っています」という言葉を合図に「Bass Go Boom」「MY MP3」「Yellow Gold」「A Page」を連続で投下していった。


メインステージから真っ直ぐに伸びる花道を通り、会場中央のステージへ移動した「Christmas Morning」では、大きな四角の形に配置された赤西の頭上の照明機材がダウン。頭にぶつかるギリギリのところで止まると、足元との間隔はそのままに全体が上昇し、さらに照明機材と足元がそれぞれ斜めに傾いて“くの字型”になった。そのまま滑り落ちてしまいそうなほどの傾斜に立ち、まばゆい光を背中から浴び煌々と輝きながら歌い続ける赤西。自在に形を変える舞台セットはまるで意思を持った要塞のようで、これでもかというエンターテインメント性に溢れた演出に思わず息を呑んでしまった。全米デビュー曲「Test Drive」からはトロッコに乗り込み、1階席のファンと同じ目線の高さで移動。手を伸ばせば届いてしまいそうな贅沢すぎる距離感で迫力溢れるパフォーマンスを展開し、EDM調のナンバーで盛り上げていく。


「めっちゃしんどい……」と息を切らし汗だくになった頃には、すでに14曲を駆け抜けていた。後半戦は、「Baby」から「Love Song」「Baby Girl」と甘いラブバラードが続き、今度は会場の中央をトロッコで通り、いつの間にかスタンバイしていたバンドメンバーが待つ最後方のステージへ。「Paparats」で上がっていったテンションが「Mi Amor」で爆発、シャツを脱ぎ捨ててタンクトップ1枚でのエネルギッシュなステージングを見せ、「Care」(KAT-TUNメンバーとして参加した事実上最後のアルバム『Break the Records -by you & for you-』収録)ではひときわ大きな歓声に包まれながら歌唱し、ファンを魅了した。


メインステージに戻り「We The Party」では英語詞ラップが冴え渡り、ダンサーのソロパートを経たあとは、ゆったりしたグレーの半袖のフーディーを着てキャップを手にして現れ、抑揚たっぷりに「Slow」を歌い上げる。そして爽やかな夏のラブソング「Summer Kinda Love」、「Hey What’s Up?(Choo Choo SHITAIN mix)」では「三度の飯より!」などと、どれだけ“チューチューしたいのか”を叫び、とうとうラストナンバーへ。

「嘘っぽく聴こえるかもしれないけど、本当に心から感謝しております。ありがとうございます。これからもみんなで楽しんで人生過ごしていきましょう」と彼らしい言葉で謝辞を述べ、次のアルバムに収録されるだろうという新曲「Yesterday」で初日公演が締めくくられた。アウトロでダンスをする赤西に向けてストロボのように点滅する照明が当たり、ラストで暗闇に溶けるようにステージから消えるというその去り際は悔しいほどに美しかった。彼が持つ魅力を存分に味わったあっという間の2時間だった。


取材・文◎高橋ひとみ(BARKS)
撮影◎Kazumichi Kokei

■セットリスト

1.Eternal
2.Fill Me Up(新曲)
3.Bass Go Boom
4.MY MP3
5.Yellow Gold
6.A Page
7.Christmas Morning
8.Set Love Free
9.Test Drive
10.That’s What She Said
11.Aphrodisiac
12.Sun Burns Down
13.Oowah
14.アイナルホウエ
15.Baby
16.Love Song
17.Baby Girl
18.Paparats(BAND SET)
19.Mi Amor(BAND SET)
20.Care(BAND SET)
21.We The Party
22.Slow
23.Dayum
24.Summer Kinda Love
25.Hey What’s Up?(Choo Choo SHITAIN mix)
26.Yesterday(新曲)