【対談】千聖 × IKUO、20年を経て繋がる2人のミュージシャン

■20年の時を経て繋がるっていうね（千聖）

──ちなみに経歴を振り返ってみたところ、お2人はCDで1度、共演はしているんですよね？

IKUO：あ、DEAD ENDのトリビュートアルバム（『DEAD END Tribute - SONG OF LUNATICS』／2013年）ですよね。

千聖：音源上ではしているんですよ。

IKUO：レコーディングは別々だったので会ってはいないんです。

──なるほど。そうだったんですね。

千聖：プロデューサーの岡野ハジメさんから連絡いただいて「IKUOさんがベース弾いてくれたんですよ」って言われて「えー？　自分がギターでいいんですか？」って。

IKUO：僕、岡野さんの大ファンなんですよ。スペース・サーカスっていうフュージョンバンドが大好きで。

千聖：変な形のベース弾いてましたよね。

IKUO：イカベース。イカの形してる伝説のベースがあったんですよ。その質問ばかりしてました（笑）。

──しかも、お2人が参加しているDEAD ENDのカヴァー「Sacrifice Of The Vision」のドラムはLEVINさんですよね。

千聖：そうです。その3人が僕のベストアルバムでまた集まってるんだね（笑）。

──縁ですよね。ちなみにプライベートで飲みに行ったり、ゴハンを食べに行ったりはしないんですか？

IKUO：まだないんですよ。じゃあ、今度、焼肉でも（赤身肉好き）。

千聖：肉に関してなら僕がプロデュース（「焼肉コンシェルジュ検定」に合格しているほどの肉好き）してもいいぐらい（笑）。IKUOさんも前から焼肉屋さんでベーシスト会やってらっしゃいますよね。よくTENちゃんがお邪魔しているみたいで。

IKUO：そうなんですよ。後輩のベーシストを呼んでたまに。

千聖：肉好きだっていう情報だけは入ってたんだけど、「俺はギタリストだから行けないな」って（笑）。じゃあ、これを機に食いに行きましょう！

IKUO：マンスリー肉会（笑）。

──ははは。6月18日から＜千聖 vs Crack6　TOUR 2017＞がスタートしますが、そこにIKUOさんがゲスト参加とかありえないんですか？

千聖：ちょうどオファーしてるところなんですよ。ファイナル公演で「666 〜XX ver.〜」弾いてもらえないかなと。

IKUO：喜んで！

──実現したらステージ初共演？

千聖：初めてですね。TENちゃんが何していいかわからなくなる（笑）。ダブルベースも面白いかもしれないけど。

IKUO：楽しみですね。

──こうやって話をお聞きすると繋がる運命の2人でしたね。

IKUO：さっきも話しましたがメジャーデビューの年が一緒で、その後、いろいろなことがあって、こうやって一緒にやれてることを思うと「俺、よく頑張ったな。音楽続けて一生懸命ベース弾いてきて良かったな」って。

千聖：嬉しいですね。20年の時を経て繋がるっていうね。

IKUO：千聖さんもアーティストとしてずっと活躍していて、続けるってそんなに簡単なことじゃないけど、頑張ってるといいことありますね。

千聖：あとは2人とも“（何か運を）持ってる同士”だったのかもしれない。それがこの作品に出ているならば、素晴らしい出会いだと思いますね。

取材・文◎山本弘子