知識なしでも曲作りが楽しめる作曲支援ツールが魅力の新DAW「Waveform」登場

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充実した作曲支援ツールを備え、新世代の音楽プロデューサーのために開発されたDAWソフトウェア「Waveform」が米シアトルのTracktion Corporationから登場した。多くのDAWが映画音楽やライブサウンド、パフォーマンスなどさまざまなユーザーのタイプに適応しようと複雑な機能追加を繰り返す中、「Waveform」はあくまでも音楽制作に特化。しかも、価格は12,800円でMac、Windows、Linux(Ubuntu 14.0でテスト済み)、そしてラズパイことRaspberry Piにも対応する。

注目は曲作りのプロセスの手助けとなる新開発のMIDI作曲支援ツール。複雑な音楽の構造や理論を理解していなくても、作曲を楽しむことができるパターン・ジェネレーターが用意される。コードの展開を自動で生成、それに応じたベースライン、メロディー、アルペジオを生成することができる。リアルタイム・コードプレイヤーではキーボードを指1本で弾いても、指揮者のような演奏を楽しむこと可能。楽器を演奏する能力が作曲のワークフローに影響することがないというのが、「Waveform」ならではだ。


▲コードやベースライン、メロディー、アルペジオを生成するパターンジェネレーター備えたMIDI編集画面。

各楽器の音をまとめるミキサーはモジュラー式で、自由に表示をカスタマイズ可能。編集からミキシングなど必要なビュー設定に瞬時に切り替えられる。また、エフェクト=DSPの利用しやすさもポイント。パワフルなラック・エンバイロメントによりDSPチェインを構築、それらをプリセットとして保存・呼び出すことが可能だ。

ソフトウェアインストゥルメントにはバラエティ豊かなサウンドを収録したパワフルなサンプラー/シンセサイザーCollectiveを用意。600を超えるプリセットから素早く音色を選べるのはもちろん、シンセサイザーで自分だけのユニークなサウンドを作り上げることも可能だ。

ラインナップは12,800円の「Waveform」に加え、プラグインを追加した「Waveform Plus」、「Waveform Ultimate」を用意。Plusに16種類のプラグインコレクションが、Ultimateにはさらに環境音をシンセサイズして独特なオーガニック・サウンド・スケープを生み出す新世代のソフトウェア・シンセサイザー「Biotek」が付属する。映画音楽の作曲家Christian Haltenによる40以上のサウンド・ライブラリーも魅力のシンセサイザー「Biotek」は、単体価格24,800円だが、これをバンドルした「Waveform Ultimate」も同価格となっている。


▲フィールドレコーディングされた自然音、環境音を膨大なパラメーターで思い通りに変化させるBiotek。映画音楽やドキュメンタリーなど映像作品の現場で活躍するシンセサイザーだ。

日本国内でTracktion Corporationのソフトウェア、ハードウェアのディストリビューションを行うメディア・インテグレーションでは、上記「Waveform」、「Biotek」のほか、バーチャル・シンセサイザー「MOK Waverazor」もリリース。こちらはいくつもの波形を継ぎ合わせ、まったく新しいアグレッシブなサウンドに作り変えるシンセサイザー。独自設計のオシレータの持つ新しいシンセシスによる鋭い切れ味のリード、グリッチ感に満ちたベース、シネマティックなパッドなど、ユニークなサウンドが楽しめる。また、「Waveform」には同社の「Tracktion」からのアップグレードも用意される。

製品情報

◆Waveform
価格:12,800円(税込)
◆Waveform Plus
価格:18,900円(税込)
◆Waveform Ultimate
価格:24,800円(税込)
◆Biotek
価格:24,800円(税込)
◆MOK Waverazor
価格:18,900円(税込)※イントロ価格9,450円(税込)
発売日:2017年5月19日

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