【インタビュー】千歌繚乱出演バンド・BABOO、「奇跡を生む瞬間を見て欲しい」

■現実と非現実を混ぜる実験中

――ただファンタジーな世界観というだけではないんですね。3月に始動してすぐリリースしたアルバム『Welcome to the BABOO world.』にもそういう曲が？

JOY：そうですね。例えば収録曲の「冬のひまわり」は家族がなかなか帰ってこなくて一人ぼっちで寂しかったというストーリーになっています。詳しくは聴いてみて欲しいんですが、メッセージ性の強いバラードです。

Phantom：「おばけハイテンション=のほほんとだけはしてられない！という歌です。」

NINE：「神様の言う通り」という曲も、一見ポップですが深いです。自分はこれが自分だと思って生きてるかもしれないけど、それは実は誰かに敷かれたレールを無意識に進んでいるだけかもしれない。一度自分の歩んでいる道や常識を疑ってみたら、本当は違うのかもよ、っていう内容になっています。

▲JOY（Gt）

――なるほど。よく聴きこんでみると色んなメッセージが見えてきそうですね。現在、新しい楽曲も制作されているとか。

JOY：そうですね、制作期間中です。実は秋ごろにリリースを考えていまして。そのタイミングでBABOO自体ガラッと変えるつもりなんです。

――どう変わるのでしょうか。

NINE　：今は現実と非現実を混ぜる実験中ですね。今年中にいろんな発表があると思います。映像作品もたくさん出して行くのでお楽しみに。

JOY：BABOO第二章のスタート。バンドとしての根底を崩すわけではなく、ぬいぐるみの本体は変わらないけど、外のカバーを変えるというか。そんなイメージです。

Bero：奇妙な感じになりそう。ヴィジュアル系界の奇行師になりたい。新曲もかっちょいいよ！

――今、それこそ数えきれないくらいたくさんのバンドがありますが、その中で自分たちにしかない魅力は何でしょうか。

JOY　：やはりエンターテインメント性でしょうか。メッセージ性のある曲も魅力だけど、パレードにおいては“いかにみんなで楽しめるか”ということに重点を置いています。

Phantom　：「ウサギがいること。」

NINE：僕は現実と非現実が絶妙にミックスされているところだと思います。

Bero：メンバーそれぞれが個性あるキャラクターとして成り立っているところはおっきな特徴だと思う。僕、他と一緒って嫌なんです。嫌われてもいいから…本当はメンタル弱いから嫌われたくないけど、でも嫌われてもいいから人と違うことやりたいですね。

▲NINE（Ba）

――今後の目標は？

JOY：自分たちのやっている音楽をいろんな人に届けたいので、大きいステージでパレードをやれるようになりたい。

Bero：大きい会場を目指すのは当たり前ですが、僕たちの作る世界に共感してくれる人が増えればいいなと思っています。

NINE：僕はBeroがやりたいことをできるだけ具現化してあげたい。ワンマン、大きい会場でのパレード、武道館公演、世界へ進出…とかはBeroの中でもうやるって決まってる未来なんですよ。でも子どもだからそれを具現化するのは難しい。僕たち3人はそれを具現化させてあげたい。

――なるほど。近いところの目標として、＜千歌繚乱vol.12＞での目標もお伺いしたいです。

Phantom：「この日一番熱いライブをする！」

Bero：他のバンドさん、他のバンドのファンの方に“勝てるものなら勝ってみろ”って思ってる。なめんなよって感じ。

――気合十分ですね！

NINE：BABOOって奇跡を生もうとしてるんです。周りから「どうせ売れないだろう」「何やってるの」とか馬鹿にされることも多いんですが、僕たちは本気で音楽をやってる。本気で伝えたいこともある。だから僕たちが奇跡を生む瞬間を、こういったイベントで見て欲しいです。

取材・文◎Yoko Hattori（BARKS)